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🅂10 思い蟌んだら埌には匕けない 。

「A little dough」 第章 自分をどこたで信甚する 🅂10

▜確蚌ヒュヌリスティックずは、私たちが盎感で「正しそうな答え」を思い぀いたずきに、これに頑なに拘っおしたうものです。アンカヌがめったにない閃きずずもに降りた来たために、぀い぀い跳び぀いおしたうずいうこずなのでしょうか

▜確蚌バむアスをWeblio蟞曞デゞタル倧蟞泉で匕くず「自分の願望や信念を裏付ける情報を重芖・遞択し、これに反蚌する情報を軜芖・排陀する心的傟向」ずありたす。私はこの蚀葉を意味を知った時、倧きなショックを受けたした。自分のしおきた仕事がこんなこずばかりだったのでは、ずいう疑念が頭の䞭に次々ず浮かび䞊がっおきたからです。

▜䌚瀟では䞻に間接郚門の仕事を担圓したしたが、そこにはトップダりンの案件がたくさんありたした。これらの案件はよほどのこずがない限り通りたす。「間接郚門の案件」に限った話ですが、実はやっおもやらなくおもいいようなものが倚いのです。もちろん継続すればそれなりの効果が出るものもありたすが、たいおいトップが倉わるず陳腐化しお忘れられおしたいたす。それでもトップ案件ですから、私自身課長の頃たでは、ただひたすらこれらの案件を実珟するために、郜合のいい䌁画曞を䜜っおいたような気がしたす。

▜たず案件の正圓性を裏付ける為の資料探しを行い、堎合によっおはコンサルを呌び、これだずいう材料をいく぀か繋いで因果関係のしっかりしたストヌリヌを創り䞊げたす。そしおメリットを匷調するだけでなくデメリットにも䞀通り觊れたうえで、最終的には実斜たたは廃止の方向に予定調和させおいきたす。なにやら新しい匂いがすれば、マスコミが取材にきおくれおパブリシティ効果も抜矀、成果は・幎たたないずわからないものが倚いので䜕かず奜郜合、ずいう蚳です。おかげで私は仕事にあぶれる心配もなかったのです⬅感謝の気持ちのマヌクです。

▜さおそうした話はおいおおいお、確蚌ヒュヌリスティックに話を戻したす。カヌネマンはファスト&スロヌにおいお、ダニ゚ル・ギルバヌト心理孊者、著䜜「明日の幞せを科孊する」の「メンタルシステムはどのように信じるのか」ずいう論文を玹介しおいたす。この論文では、「物事の理解はシステムが初めに信じようずするこずから始たる」ずしおいたす。結果ずしおは、信じる堎合ず信じない堎合がありたすが、ポむントは「システムは隙されやすく信じたがるバむアス」を備えおいお、䞀方「システムは疑っおかかり信じないず刀断する」ずいう圹割を行う、ずいうずころです。ただしシステムは「疲れやすくお怠け者」です。システムが忙しくおうたく機胜しないずき、私たちは必然的にシステムの連想蚘憶に導かれ、信じようずいう流れのなかにどっぷり浞かっおしたうこずになりたす。

連想蚘憶の働きは、䞀般的な「確蚌バむアス」を助長する。サムが芪切だず思っおいる人は、「サムっお芪切」ず蚊かれればサムに芪切にしおもらった䟋をあれこれ思い出すが、「サムっおいじわるだよね」ず蚊かれたずきはあたり思い浮かばない。自分の信念を肯定する蚌拠を意図的に探すこずを「確蚌方略」ず呌び、システムは実はこのやり方で仮説を怜蚌する。

出兞ダニ゚ル・カヌネマン「ファスト&スロヌ」
早川曞房ハダカワノンフィクション文庫

▜カヌネマンの蚀う通り、頌みのシステムたでもが「確蚌方略」によっお仮説怜蚌を行うずなるず、もはやお手䞊げずいうほかありたせん。もう、思い蟌んだら䞀歩も埌には匕けないのです。私の仕事の倚くがそうであったように、最初は倚少疑っおいおも、やがお遞び抜かれた確蚌ず芋事なストヌリヌの展開⁉に、本人さえもすっかりその気にさせられおいるのです。
それでもカヌネマンはこう譊鐘を鳎らしおいたす。「仮説は反蚌により怜蚌せよ」ず...。぀たり、思考の過皋で私が無芖しおきたもの、䌁画実珟の劚げになるようなものにこそ光を圓およ、ずいうこずのようです...。


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