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🅂17 理論通りにはいかないこずを蚈算にいれる 

「A little dough」 第章 貯蓄ず投資 🅂16 ポヌトフォリオ理論(5)

 ポヌトフォリオ理論MPT:Modern Portfolio Theoryは様々な理論䞊の前提の䞊に成立しおいる蚳ですが、仮に垂堎が効率的であり参加者がこずごずく分散投資を行うずすれば、その結果最も効率的な投資は垂堎ポヌトフォリオに限りなく近づいおいくこずになりたす。

➀シャヌプレシオ
 
ポヌトフォリオの効率性を瀺す指暙ずしお「シャヌプレシオ」ずいうものがありたす。これはCAPMを提唱したりィリアム・シャヌプの䞻匵ですが、内容ずしおはリスク単䜍分散圓たりのリスクプレミアムを瀺すもので、その倀が高ければリスク効率性が高いずいうこずになりたす。䞋蚘の算匏で求めるこずができたす。

 䟋えばポヌトフォリオAの幎間リタヌンが10%で、リスク暙準偏差が15%、そしおリスクフリヌレヌトが2%の堎合、シャヌプレシオは次のように蚈算されるこずになりたす。

 ➡ポヌトフォリオAのシャヌプレシオ0.100.02÷0.150.53

 次にこの倀をどう評䟡するかずいうこずですが、䞋蚘のような評䟡テヌブルを参考にするず、シャヌプレシオ「0.53」はリスク芋合いのパフォヌマンスの範囲内であり、「良い」ずいう区分の評䟡が䞎えられるこずになりたす以䞋の②に該圓。

【シャヌプレシオの評䟡テヌブル】
① シャヌプレシオ > 1.0 非垞に優れおいる
② 0.5 < シャヌプレシオ ≀ 1.0 良い、リスク芋合いのリタヌン
➂ 0.2 < シャヌプレシオ ≀ 0.5 䞭皋床、やや䜎いが蚱容範囲内
④ 0 < シャヌプレシオ ≀ 0.2 䜎い、リスクに芋合わず
⑀ シャヌプレシオ ≀ 0 非垞に䜎い

シャヌプレシオによる評䟡テヌブル匕甚元: ChatGPT, OpenAI, 2024

➀垂堎ポヌトフォリオの優䜍性は 
 
CAPMにおいお垂堎ポヌトフォリオが本圓に効率的ずいえるのかずいう点に぀いおは、このシャヌプレシオが説明しおいたす。
 個別株匏はボラティリティが高くハむリタヌンである可胜性はありたすが、リスク単䜍圓たりのプレミアムが平均的に高い蚳ではありたせん。この蟺りの文献をChatGPTにし぀こく尋ねたずころ、「S&P500」を甚いたある研究では、個別銘柄のシャヌプレシオ「0.50.6」に察し、分散された垂堎ポヌトフォリオでは「1.01.2」ずいう結果が埗られた、ずいう報告もあるようです。たた株䟡情報サむトなどを閲芧するず、確かに垂堎平均に連動する様々なむンデックスファンドは、10幎間のシャヌプレシオでも「1.0」前埌が倚く、比范的高いパフォヌマンスを瀺しおいるこずは間違いないようです。
 CAPMは分散投資や効率的垂堎など様々な前提条件の䞊に成立するものですが、こうしお実際のデヌタなどを含めお怜蚎した堎合でも、䞀定の説埗力があるこずがわかりたす。たた垂堎ポヌトフォリオに投資する手続きはずおも簡単ですし、これに安党資産すでに持っおいるを組み合わせるだけで、私たちが望む期埅リタヌンや蚱容できるリスクを遞択できるのであれば、もはや考える䜙地はないのでは、ずいうくらい匷い結論に至りそうです。

➀MPTの理論的結論は 
 🅂13から蚘茉しおきたマヌコりィッツに始たるを振り返るず、私の頭の䞭の敎理は以䞋のようなものになっおいたす。
リスクずリタヌンは「トレヌドオフの関係」にありたす。
盞関係数の䜎い、あるいは逆盞関する銘柄ずの分散投資はリスク軜枛効果があり、これを最倧限に掻かそうずするず「垂堎ポヌトフォリオ垂堎平均」が投資察象の遞択肢ずなりたす。
「垂堎ポヌトフォリオ」は、分散効果によっおシャヌプレシオの䜎い「個別リスク」が消去され、逆にシャヌプレシオの高い「垂堎リスク」だけが残存するため「最も効率的な投資察象」ずなりたす。
リスクフリヌレヌト安党資産の金利ず垂堎ポヌトフォリオの点を結ぶ盎線が「CML」であり、これは無リスク資産ず垂堎ポヌトフォリオの「効率フロンティア」を圢成したす。
投資家はCML䞊のある点を、リスク蚱容床に応じお遞択し、安党資産ずリスク資産の割合を決め、ポヌトフォリオずしたす。
 このように纏めるず、このCMLこそが優れたリスク管理ず効率的なリタヌンを䜎コストで個人投資家に提䟛する資産圢成ツヌルずいうこずがわかりたす。そしおこのシンプルな結論を支えおいるのが、マヌコりィッツに始たる䞀連のMPTポ―トフォリオ理論ずいうこずになりたす。

垂堎ポヌトフォリオずCML
匕甚元: ChatGPT, OpenAI, 2024

 ず、このたたでは「ポヌトフォリオ理論」が䞇胜であるかのように蚘茉しお終わるこずになりたすが、MPTが成立するには数々の前提条件があったこず忘れおはいけたせん。「終わりよければすべおよし」ではありたせんが、䜕ずか結論にこぎ぀けるず、私は぀い぀い、認知゚ラヌの䞀぀である「ピヌク゚ンド効果」にどっぷり浞かっおしたうこずがありたす。
 ポヌトフォリオ理論には「垂堎が効率的である」ずいう倧前提が必芁ですが、実際のマヌケットでは、これに加えお様々な倧小のアノマリヌが存圚しおいたす。では、こうした理論的䟋倖に察しお、ポヌトフォリオ理論は、どう察凊したのでしょうか。

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