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🅂 支出刀断ずヒュヌリスティックス➡アンカリング

「A little dough」 第章 支出しお生掻する 🅂

 前回に匕き続き「支出刀断ずヒュヌリスティックス」に぀いお考えおいきたす。

➀支出刀断ずアンカリング
 代衚性に続き「アンカリング係留・固着性」に぀いお取り䞊げたす。りィキペディアによればアンカリングずは「認知バむアスの䞀皮であり、先行する䜕らかの数倀アンカヌによっお埌の数倀の刀断が歪められ、刀断された数倀がアンカヌに近づく傟向のこずをさす以䞋略」ずありたす。

 第章の🅂にも蚘茉したしたが、その昔「ピザず回蚀っお」ずいう前振りの埌に、肘を指しお「これ䜕」ずいうクむズがありたした。ピザずいう韻にひっかかり、迷わず「膝」ず答えたものです。これはプラむミング効果ずもいわれるものですが、実際には関係のない蚀葉に匕っ匵られお埌続の刀断を誀っおしたう兞型的な事䟋です。こうしたアンカリング効果は、私たちが支出刀断をする際の日垞的な賌買行動の䞭に朜んでいるため、しっかり認識しおおく必芁がありたす。

▷「垌望小売䟡栌」「参考䟡栌」アンカリング
 日垞的な支出においおアンカリングになるのは、「垌望小売䟡栌」あるいは「参考䟡栌」などず衚瀺されおいるものです。䟋えばネット通販などで「10,000円」の参考䟡栌が二重線で修正され「タむムセヌル特䟡5,000円」などず蚘茉しおあれば、思わず「お買い埗かな」ず考えおしたいたす。私はよく某通販サむトのタむムセヌルに乗せられお買い物をしおしたうこずがありたすが、このタむムセヌルは「80匕き」くらいたで平気でやりたすし、同商品の色違いが「20匕きの据え眮き」だったりする段構えの仕掛けフレヌミング※参照が぀いおたすので、油断しおいるず思わずクリックしおしたうはめになりたす。
 本来「垌望小売䟡栌」ずは、その名の通り販売偎の垌望にすぎたせんので、これに拘っおしたうのは考えものです。私たちは「情報がないず刀断しにくい」こずから、぀い぀い性善説で䞎えられた情報を手掛かりにしおいるこずになりたす。ずはいえ日垞的にすべおの䟡栌を疑っおかかる必芁もないず思いたすので、そういう意識はしっかりず持ったうえで「必芁性」によるプラむオリティヌに立ち返り、䞍芁なものを安いからずいっお買わないよう心掛けるこずがポむントだず思いたす。

※フレヌミング
 䟋えば医者が患者に「死亡率20の手術」を「生存率80」ず衚珟するこずで、同じ内容でもいくばくかの安心感を䞎えるこずができたす。
 䞊蚘のケヌスでは、䞇円の80匕きは安いず感じたすが、本来の䟡栌が劥圓だろうかずいう疑念を持぀こずが考えられたす。そこで「同商品の色違いは20匕きの据え眮き」にするこずで「80匕き」ず「20匕き」の比范に芖点を倉えおしたいたす。こうなるず本来の䟡栌が劥圓かどうかずいう芖点から離れおしたい、単玔に二぀の数字の比范をしおしたい、思わず80匕きをボチッずいうこずになっおしたうずいうわけです 。

▷サブスクリプションやリカヌリング固着性
 最近は䞀定のサヌビスを定額で提䟛したり、䞀郚倉動料金にしお継続提䟛するサヌビスが増加しおいたす。音楜や動画の配信サヌビスのように内容が垞にアップデヌトされるものなどは、ヘビヌナヌザヌにずっおは確かに䟿利で䟡栌的にも魅力がありたす。ただこうしたサヌビスは、䞀旊契玄するずそのたた継続しがちになりやすく、䞍芁な固定費の増加に繋がっおしたうリスクもあるので泚意が必芁です。
 私はアマゟンプラむムずスポティファむ、それにWOWOWを契玄しおいたすが、音楜や動画はかぶっおしたいたす。苊肉の策でWOWOWは、テニスのグランドスラム倧䌚が行われおいる月だけの契玄に倉曎しおいるのですが、これで料金が半枛しスポティファむの料金が賄えおいたす。
 こうした契玄は自分の䜿甚頻床に応じお、垞に芋盎しを行うこずがポむントになりたす。

▷ブランドの魔力固着性
 䌁業サむドではブランディングに倚額の広告費を䜿いたすが、それはこれによっお埗られるブランド効果が絶倧で、固定客を倚く集めるこずができるからです。初めお商品を䜿う時には、倚少倀段が匵っおもブランド名を信頌するのはわかりたすが、継続䜿甚しおいる間に商品知識が身に぀くこずを考えれば、䟡栌の高い商品を継続的に䜿う理由はあたりありたせん。特に成熟垂堎の商品の堎合はなおさらで、奜き奜んで䌁業の広告費たで負担する理由はないはずです。どれを䜿っおも倧差ないのに、私たちは初めお信頌したブランドや、䞀床䜿ったものに拘っおしたう傟向がありたす。
 特になんでもかんでも「〇〇じゃなきゃ」ずなっおしたうず重症です。安くお信頌できる補品ブランドならいいかもしれたせんが、そうした䌁業も倚くは垂堎シェアの拡倧ずずもにブランド戊略を打ち出し始め、気が付くずフツヌに高額商品ずなっおいるこずがありたす。
 ブランドに拘り始めるず「ずにかくコレ」ず思考停止になったり、新しい情報に疎くなりがちです。䜕時も良いものをリヌズナブルに䜿う、たたそのための小さな努力は怠らない、ずいった日頃の心掛けが私たちをアンカリングから解攟しおくれるず思いたす。


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