記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

【ネタバレ感想】ニコラスケイジのお掃除映画「ウィリーズ・ワンダーランド」

X(Twitter)でオススメにあがっていた映画をアマプラにて視聴したのでネタバレしながら感想を書いていきます。
まだ未視聴の方はご注意ください!

~あらすじ~
ある男が車の故障で人里離れた町にとりのこされてしまう。通りかかった修理工に助けられるが、車の修理代が払えず、代わりに廃墟となったテーマパーク“ウィリーズ・ワンダーランド”の清掃員として一晩働くことを提案される。軽く引き受けたものの、男は遊園地に閉じ込められ、アニマルロボットたちに襲われることに。かつて子供たちの遊び場だった施設には暗い過去があり、呪われたロボットたちは殺人鬼となっていた――。https://www.culture-pub.jp/lineup/willyswonderland/

一応ホラーアクションコメディという枠組みだけど、限りなくこれはコメディ映画。ホラー要素があるとするならアニマルロボットではなく人間側が怖いというお話。
一切喋らない主人公。おそらく軍人なんだろうけど、過去やこの町を通りがかった経緯も、名前すら明かされていない。

でもこの映画にはそんなものは別に全然関係ない!!!!!!!

彼がどこで生まれ、どういう家に住み、どんな初恋をして、何色のパジャマで寝ているとかそんなのどうでもいい!
ホラーというのは得体の知れなさだから…(唐突)

視点を変え、アニマルロボットからストーリーを見たならば…
人の道を外した仲間とともにお店を経営していたけど人間の法律は許しちゃくれない。
それなら人間じゃなければいいじゃん!
俺たち死んでもズッ友ダョ…!の儀式をしてアニマルロボットライフを楽しんでいたら突然得体の知れないニコラスケイジが来てもう何もかもめちゃくちゃ!と、アニマルロボットからしたら得体が知れなさすぎて怖いだろう。
ホラー映画お決まりの大学生グループが来たことに物凄くホッとしたに違いない。

凶暴なアニマルロボットとのアクションも、ずんぐりむっくりボディのロボットにあまり動きがないため、ハラハラしないしニコラスケイジがほぼ一方的にフィジカルでオカルトに勝つので安心して見られる暴力シーンである。
ナイフを突き刺すシーンなんて普段なら「ひぇぇ…」となるのだけどロボットにサクッサクッと軽快に刺されるのでこちらもご安心。

何より怖いのが町の人間たち。
ロボットの生贄にした家族の生き残りの女の子を娘同然に愛して育てている保安官の方がよっぽどサイコパスだしイかれてるよ!
そしてヒロインとなる不良少女のリブ、とお約束すぎる仲間たち。
お仲間たちは、いかにアニマルロボットが凶暴で残虐な奴らなのかというのを見せるためにほぼ存在しているので、さっきまで怖がっていたのに急にムラムラしだしておっぱじめるし一体何なんだ!お約束すぎるぞ!

この映画の見どころを挙げるならニコラスケイジの管理人としての仕事っぷり。汚いトイレも洗剤と雑巾であっという間にきれいに…!(あの凄すぎる洗剤なんなのかマジで教えてくれ)
そして休憩時間をきっちり設けてオンとオフを分けているのも良い。
そういう切り替えは大事だと思っている。私の会社ではデスクでお昼食べながら仕事している人達がいるが、彼らにはぜひニコラスケイジを見習ってほしい。

そしてリブ。お仲間たちは自分の意思で一緒に来たとはいえ事故で中に入ってしまい巻き込まれることになるのだけど、それに対するリアクションが薄すぎる。「ごめんなさい」ですぐ次の部屋いけちゃう。そんなに思い入れなかったのかな…。
何度かアニマルロボットと戦うことにもなるのだけど、何かよく知らんけどどうにか生き残る。(ヒロイン補正としか言いようは無い)
この映画のカメラはどうやってリブが親の仇である相手と命からがら戦うというシーンよりも、ニコラスケイジがゲームに熱中するシーンの方が気になるらしい。でも私もそっちの方が気になるので良かった。

終盤、満を持してラスボスであるアニマルロボットと戦うのだけど…
今まで圧倒的な強さで勝っていたニコラスケイジだがラスボスにはちょっと苦戦している。それは相手がようやく登場したラスボスだからと言うしかない。
保安官を一刀両断した切れ味を持つラスボスが、ニコラスケイジにはガリっとやる程度の攻撃にしているのは、相手がニコラスケイジだからと言うしかない。
というかアニマルロボットが一斉に動いて襲わないのは見えないチカラ(脚本)が働いているからか、そういう仲間内ルールがあるのか…?

なんやかんやありつつも夜が明け、リブとニコラスケイジが颯爽と町を出ていく――。
しかし…逃れたアニマルロボットは生きていた…この惨劇は終わらない…2も売り上げによっては作るかもよエンド…かと思ったらしっかり残っていた奴も吹き飛ばし、ニコラスケイジは最後まで綺麗に掃除していったのであった…(最後、オーナーと整備士の車に火つけた妖精ロボットはあのまま逃げれば生き残れたかもしれないけど、もう助からないと思い「どうせなら道連れじゃ!」みたいな感じでやったのかはちょっと謎)

で、
リブはあの後どうなるのか、ニコラスケイジと暮らすのか適当な町で降ろされるのか、分からないまま無言で終わる。
個人的には二人でほのぼの暮らしてほしいですね。
でもまぁ…うん、あれです。この映画を一言で言うなら「面白い映画にわざわざ言葉なんかいらない」ですよ…きっと…。(雑なまとめ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?