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Manager’s notes

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マネージャーの役割・スキルなどについて考えをまとめるためのノート
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2024年2月の記事一覧

内省の技術:定期的に記録を見返す

前回は「感情を記録する」ことの重要性について説明した。 内省のために重要なポイントの3つ目は、「定期的に記録を見返す」である。 前回、継続して感情を記録することで自分の「価値観」を見出すことができると説明した。これは1ヶ月ごと、1年ごとなど「定期的に記録を見返す」ことによって、より顕著になる。同じようなことを考えていたり、違う出来事に対して同じような感情の動きや反応をしていたり、日々の記録だけでは分からなかった「くせ」や「こだわり」が浮かび上がってくる。 この「くせ」や「

内省の技術:自己理解を深める

内省を深めるために、ただ経験を記録するだけではなく、感情を記録することが重要であるか理論的な背景について紹介する。 内省を深めていくためには、自分の経験を学びに変えていく。そのためには経験からさまざまな気づきを得るために、「認知」が重要になる。この「認知」の枠組みを整理したフレームワークに「認知の4点セット」がある。 認知の4点セットは事実や経験に対する自分の判断や意見を、「意見」「経験」「感情」「価値観」に切り分けて可視化する。これによって、自分の内面を多面的に深掘りす

内省の技術:自身に問いかける

前回は「自己理解を深める」ために、「意見」「経験」「感情」「価値観」の4つに切り分けて可視化する「認知の4点セット」を紹介した。「認知の4点セット」といったある種のフレームワークを活用することで効果的が内省できるようになり、自己理解を深めることができる。 なぜ、フレームワークが効果的だろうか? これは、独りでは気付き切れない観点を考えることができるフレームワークの特性のおかげである。ただ内省しているだけでは「感情」「価値観」について思考を深めることは難しい。つまり、フレー

内省の技術:問いかけの質を上げる

前回は、自分自身に良質な問いを問いかけることが重要であり、、そのために問いかけのフレームワークが活用できることを説明した。 内省のための問いかけとしてフレームワークは有用なものではあるが、定型化してしまう。問いかけが定型化してしまうと問いの品質が低下してしまい、内省を多様な視点から深めていくことができなくなってしまう。 問いかけの質を上げていくには思考の幅を広げるような思考のコンテキストにあった問いかけがあることが重要である。つまり、対話的に深掘りしていくことが思考を深め