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父親との再会①

両親は私が小2の時に離婚。
突然父親が出て行った。

4つ上の兄には

「どちらについてくるか」

の問いかけがあったらしい。

私は全く記憶にないが
聞かれていたのだろうか。



私の記憶では
夫婦喧嘩の延長でそのまま父親が出て行った。

最後の挨拶はなし。



父親と再会して聞いた話では

父親はそのあと母親に連絡したが取り合ってもらえず、家の外から見ていたこともあったそう。



家を出てからどれくらいかは分からないけど
半年とか1年以内に、母の不在時に父親が家を訪ねてきた。

私に、手紙とお金を渡しに。

その時の父親の顔は今でも忘れない。


優しい顔だった。
その時の手紙もずっと持っている。

あの頃の父親に
会いたいとまでも思う。



小2で父親が出ていき28歳くらいまでは

父親とは全く会わず
連絡もとっていなかった。

母親が完全に避けていたし

母親は自分を正当化したくて
父親の悪口を私達に吹き込んだ。


そんな状態だったから、私達子ども3人は誰も父親に会いたがらなかった。

なんなら母親の味方。


それが母親の作戦なんだろう。

それでも私は
1度だけ会いに来た時の父親の優しい顔と手紙の内容、結婚して家を出たものあり

父親の存在が少しずつ気になっていた。


母親の不安定も強く
祖母と母の仲も悪くなる一方で

母親と離れるためにも
父親と関わりたかったのかもしれない。


母親から父親の情報を聞くことは出来なかったから、父親がまだいた頃から家族でお世話になっているお店に、父親のことが聞くことが出来た。


父親の電話番号を握りしめ
すごく緊張しながら

コンビニの駐車場で電話をかけた時のこと
しっかり覚えている。


事前にメールで名乗り
電話をかけることは伝えてあった。


勇気を出して電話をかけた。


喜んでもらえると思っていた。



でも


「だれですか」
「今更電話してきてなんのつもり」
「なんでかけてきた」
「母親に言われたんだろ」
「俺のこと騙してるんだろ」
「母親になんて言われた」


そんなことしか言ってこなかった。


なぜ
私がそんなことを言われないといけないのか。

どっちか言うと私が捨てられたほうなのに。



父親からしたら、突然追い出されて会わせてもらえなかったと主張する。

確かにそうかもしれない。

でも
子どもにとってそんなことどうでもいい。

本来なら無条件で受け入れてもらえるはずの親から、なぜこんなにも罵倒されなければいけないのだろう。

なぜ、受け入れてもらえないのだろう。


娘が会いたいと連絡をしてるのに
なぜ喜んでもらえないのだろう。



罵倒され
私は泣きながら父親に

「母親からは何も言われてない」
「自分の判断で電話した」


それでも父親は


「なんで突然かけてきた」
「今更おかしいじゃないか」


子どもが父親に会いたいと思うことに
理由がないといけないのか。



私はしばらく否定され続けた。

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