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イボ痔の手術を受けてみたら地獄だった

1、手術を受けるまで

私のお尻にはイボ痔があった。

ぷにぷに揉むと気持ちが良い。痛くはない。
放置していたが中々の大きさなので、一度実家の近くにある肛門科を受診してみることにした。

担当医は男性だった。汚いお尻を見せて恥ずかしいなと思いながらも、パンツを下げてお尻丸出しの状態で横になる。

「力抜いてくださーい」と言われながら、お尻の穴に何か機械を入れられる。痛くはなかったが、とにかくう〇ちが出ないか心配だった。
診察は数分ですぐに終わった。う〇ちはかろうじて出なかった。はずだ。

診察の結果、イボ痔の他にも痔があるようで、手術して摘出しましょうとのことだった。
今まで手術らしい手術はしたことなかったので、一度は経験してみようと思い手術を受けることにした。
その病院では日帰り手術がありお金も安く済むので、身体的にはしんどいが日帰り手術をお願いした。

一週間前に、採血やその他の検査を受ける。

そして、当日。

手術着に着替えて、点滴を打たれる。点滴が終わるまで、ひたすらボーっとベッドに横たわっていた。
私の他にも数人患者がおり、順番にやっていくようだった。

点滴も終わり、いざ手術本番。
ストレッチャーで手術室へ運ばれて行く。そして手術台へと移動する。
手術前に麻酔をするのだが、これがまた痛かった。横向きになり、膝を曲げて丸まった状態で腰に麻酔を刺される。ひい!と悲鳴を上げたかったが大人なので我慢した。

うつ伏せになり、指にサチュレーションを図る器具を付けられる。
お尻も露わになり、どうやって手術するのかと思ったら、いきなりお尻の肉を持ち上げられガムテープで左右に固定された。その後も何度かお肉が落ちてこないようにガムテープで頑丈にお肉を持ち上げられる。肛門こんにちは!状態である。めちゃくちゃ恥ずかしい。

いろいろ質問された後、手術が開始された。

「!」

予想外のことが起きた。
肛門をいじられている感覚がすごいわかる。しかも引きつれたような痛みが普通にある。
麻酔をしているため、お肉を切ったりする大きな痛みなどはないようだが、それ以外の痛みが私を襲った。

チクチクぐちぐちお尻のお肉がいじられている感覚が伝わってくる。
耐えられない痛みではなかったが、なかなかにしんどかった。
自分の酸素画面を眺めながら早く終わって!と祈った。

イボ痔を切除後、残りの痔に効く注射をされたのだが、これがまたとても気持ち悪かった。お腹が重くなりますと言われ、その通りにお腹がずーんと急に重くなり不快感が凄まじかった。

無事に手術は終わり、麻酔が切れるまでまた元の部屋に戻された。
吐き気などはなかったが、なんとも言えない感覚だった。痔が出来ても、もう二度と手術は受けたくないと思った。

麻酔が切れた後に親に迎えに来てもらい、術後に食べる食事と薬を貰って私は帰宅した。

家でひたすら寝転ぶ私。術後ってこともあり、案の定あまり動けなかった。
お腹にやさしい夕食を摂り、私はそのまま寝た。

2、術後以降の話

翌日。
下剤も飲んでいるため、もちろん便意がきた。でもしたくない。
恐怖を感じながら、いざ肛門に力を入れてみる。

「!!!!!!!!!!」

私は悶絶した。
この世の物とは思えない程激痛が走った。
痛い。痛すぎる。便を柔らかくしているとは言え、痛すぎる。
痛みに耐えながら排便を済ませ、水で洗浄してウェットティッシュで優しく肛門を拭く。軟膏を注入しすぐに横になった。

あまりの痛さでしばらく痛みが引くまでのたうち回った。もちろん痛み止めも飲んだ。しかし痛い。予想以上だった。
これがしばらく続くのか…絶望した。

2日目。
変わらず痛かった。もう排便が怖すぎてしたくなかったが、出さないと次の日が大変なので頑張った。そしてすぐに倒れた。
その日も一日横になって過ごした。

3日目。
痛みは変わらない。定期通院をし、肛門の状態を見てもらう。問題ないが、術後1カ月くらいは一週間に一度通院しなければならなかった。
そして、ここで私は自分のアパートに帰らなければいけなかった。痔のクッションを使用しながら車の運転をする。
ここでまた予想外の出来事が起きた。

頭がめちゃくちゃに痛い。

鈍痛が酷すぎて、運転を続けられず所々で休みながらなんとか無事に帰宅。
なぜこんなに頭が痛いのか不明だった。術後ずっと家で寝ていた時は頭は痛くなかった。
副作用の説明を見てみると、腰からの麻酔で頭痛を引き起こすことがあると書いてあったため、もしかしたらこれかもしれないと思ったが、はっきりとした原因はわからなかった。

4日目。
肛門は相変わらず痛かったが、それよりも頭痛が酷かった。仕事に差し障るレベル。同僚に心配されながらも乗り切った。
術後は、麻酔の副作用も考えて1週間は安静にするべきだと学んだ。

5日目。
微妙に鈍痛は続いていたが、仕事が出来ないレベルではなかった。肛門は排便時以外は痛くはなかった。

1ヶ月経つまでは、やはり排便時は肛門が痛かった。下剤を飲んでも便が硬い時は地獄を見た。流せるウェットティッシュにはお世話になった。

一週間に一度、実家に帰って通院もなかなかに辛かった。その内一か月に一回になり、半年経って通院は終了した。

半年経つと、お尻の状態もだいぶよくなり痛みはもうない。
しかし、切除した後のお尻のぷにぷには結局小さく残っていた。あれだけ辛い思いをしたのに…。

もう手術はしたくないので、これからも私はぷに子と付き合っていくことにした。

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