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Vol.5_【ダブルキャンサー】大腸がんの次に、なんと乳がんも見つかる。

こんにちは。ITベンチャー企業に勤めるOLです。

大腸がんと宣告され、手術後治療終了。その約1ヶ月後に、今度は乳がんが見つかってしまいました。

「そんなことってある?だって、大腸の主治医には、『転移なし、治療終了』って言われたよ?」という、頭の中がはてなでいっぱいでした。

転移とは違う、重複がん(ダブルキャンサー)

私の場合、大腸から転移したものではなく、「重複がん」や、「ダブルキャンサー」とよばれるもので、大腸とは別の顔を持つがんでした。

精神的に、強い衝撃によるショック状態で、悪い夢でも見ているかのようにふわふわとしています。

数日間、受け入れることも儘ならない状態でした。でも病気について理解して、納得の行く最善の治療を選択したいという思いで、傷に塩を塗るような形で「乳がんとは」ということを調べました。

幸い、おとなしいタイプのがん(グレード1)で悪くなるスピードも遅く、初期(ステージⅡ a)のものでした。

ありがとうPET-CT検査

この早期の状態で見つけられたのは、おそらく大腸のがんの疑いのため受けたPET-CT検査があったからです。

マンモグラフィやエコーも毎年の健康診断で受けていましたが、「乳腺石灰化」という結果で「経過観察」とだけ書かれていました。

「乳腺石灰化」は若い人に多く、多くは良性。「経過観察」って書かれていたし、自分では精密検査しようとも思っていなかったのです。そのため大腸がんのおかげとしか言いようがありません。

部分切除になるか、全摘出になるかといった術式はまだ決められていません。いまはそれぞれを選んだ場合のメリット・デメリットを調べ、可能な限りの情報をかき集めています。

全摘出をし再建(失った乳房を作りあげる)手術を希望する場合、自家組織でやるか、インプラント(人工のもの)でやるかなど。考えることが盛り沢山です。将来的に考えて、どちらの方がメリットが大きいのだろう……。決めたと思ったらまた新しい情報を得て、考えあぐねてしまいます。

治療に対して前向きになれた理由

告知を受けて数日間は、「手術自体やらなかったらどうなるかな」なんて考えたりもしました。全然眠れなくて、ショックのせいもあって、頭が朦朧とする日を過ごしました。

けれど、そんな時にたまたま付けていたTVから、大好きなアーティストのOfficial髭男dismが「Universe」を精一杯歌っている姿に力をもらいました。テレビのボリュームをぐんぐん上げて一緒に歌ったら、お腹の底からグラグラっと力が湧いてくる感覚でした。
寝る前に母と今後のスケジュールを共有するために電話していて、自分より混乱している母を見たら、こんなんじゃいけないな。と、またそこで力が湧いてきました。

その晩はぐっすりと眠れたおかげか、翌朝目が覚めた瞬間に「治療を受けないなんていう選択肢は無いな。病気に負けていられるか!!!!」という気持ちになりました。音楽、家族、睡眠。とびきりの栄養剤のおかげです。

短期間で情報をかき集めたこともあり、今はとても前向きに治療に向き合う気持ちになれています。

ただのとりとめのない現状報告記事になってしまいましたが、今この経験が、後の誰かのためになるよう、noteで発信し続けようと思います。

のらりくらり、可能な範囲での更新になりますが、見守っていてください。


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