見出し画像

【データ活用】意外に知らない”バージョン”の付け方 / バージョン管理

1.バージョンを付けることがなぜ大切なのか?

上司から「この資料の修正お願い!」と言われ、あなたは作業に取り掛かります。前回のデータはそのまま残し、コピーした新しいデータで修正箇所を更新します。
その時、あなたはどんなファイル名をつけますか?

仮に作業フォルダ内に「事務資料」というExcelデータがあったとします。
頭に日付をつけたり、人物名や最新などと書いていたりとバラバラです。

このように沢山データはありますが、バックアップを残しておくとしても管理しにくいものになっています。
もちろんデータの更新日時を見ればどれが最新かが分かりますが、他の人が間違えて保存するとそこでまた日付も変わります。

このようにルール化されていない名称の付け方をすると、後から見た時にどのデータが最新でどのデータを見ればよいかがわかりません。
自身で把握はしていても、他の人には非常に伝わりにくいですね。


2.正しいバージョンの付け方

先ほどのExcelの名称の付け方だと他の方も混乱します。
では、具体的にどのように改善する必要があるのでしょうか?

ここでは、セマンティックバージョニング2.0に基づいてバージョンの付け方を紹介していきます!
セマンティックバージョニング2.0は「X.Y.Z記法」を用います。
バージョンを「.」で区切っていて、読み方は「XてんYてんZ」です。

元々はソフトウェアやシステム管理に利用されるものなので、説明ではそのような単語が多くでてきます。


2-1.XYZのバージョンの意味

X:メジャーバージョン → システム自体の大規模アップデート
Y:マイナーバージョン → ソフトウェア内の仕様変更・機能追加
Z:パッチバージョン  → バグ修正や誤字脱字の訂正

例えば、「1.0.0」から「2.0.0」になったらシステム自体が大幅にアップデートしたんだなってすぐ分かります!
こういう指標があるとバージョンを何となく変更していたのが、見ただけでどの程度変更したかがわかりますね。


2-2.バージョンの書き方

書き方は「version 5.0.2」「ver.5.0.2」「v5.0.2」など種類があります。
「○○○○_5.0.2」って書く人もいたり、人によって異なるものだと思います。


2-3.バージョンのルール

ここが今回の本命、バージョンの書き方のルールです!

各バージョンを上げるときは、0,1,2,...のように1ずつ上げて、欠番しないようにする
例)「1.0.1」→「1.0.2」

上位のバージョンが上がると下位のバージョンは0にリセットする
例)「1.5.9」→「1.6.0」

ゼロパディングは入れない
例)×「10.03.5」 〇「10.3.5」

バージョン0を省略するかは要検討
サービスによってはバージョン0を省略することもあります


3.最後に

いかがでしたでしょうか?
日常で使うには少し難しいものではありますが、一つの方法として覚えてもらったら嬉しいです。
実際一番最初のデータもこのバージョンを利用すると…

このように綺麗に整理できるし、順番も揃います!

ですが今回のバージョンの付け方だけが正しいわけではなく、先頭の日付で管理したり、ただ後ろに数字を順につける場合もあります。
どの書き方で管理するかは携わる人で決めていくのが最適だと思います。

ですが、今現在は特にバージョンの付け方に決まりもないな~って場合は、是非このバージョンの付け方を使ってみてはどうでしょうか?



↑ IU BIM STUDIO株式会社のHPはこちら ↑

この記事が参加している募集

#やってみた

37,014件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?