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Dr.チョコレート

【Dr.チョコレート】

▶︎連続ドラマ




寺島唯を演じた白山乃愛ちゃんのかわいさと、演技の凄さに魅了された作品だった。
チョコレートを食べる姿もかわいくてかわいくてチョコレートをたくさん貢ぎたくなる。
唯とTeacher(坂口健太郎)の掛け合いもかわいいし、Teacherの表情には出さないデレ具合も最高だった。


内容は非現実的ではあるもののかなり濃い。

元々ある問題ではあるが、コロナという未知のウイルスが広がったことで陰謀論やカルト宗教などが表に出ることが増えたし、健康に対する意識も高まって様々な思想や生き方の選択肢が広まった。
憲法に規定されているからという理由を排除しても、個人的には誰がどんな思想を持とうがどんな宗教に入ろうが、どんな生き方をしようが良いと思う。
極端な話、詐欺まがいのたいそう悪徳な方法で勧誘する宗教であったとしてもそれを信じると言うのであれば他人が否定することではないと思うから本人が良いと思うのであればそれで良いとさえ思う。
ただその後が大事だと思っている。法律上、詐欺まがいであれば救済は得られるからもちろん訴えの声をあげることも正当な権利ではあるが、信じた自分はどうだったかという意味で自分を省みる必要はあると思っている。悪は悪、それは認めるけれど多くの選択肢がある中でそれを選んだ自分、いちどは正義の仮面をかぶった誰かに助けられた自分がいたことは忘れてはならないと考えているので。相手が極悪人だったとしてもある種の救いであった事実は変わらないからね。
と、かなり偏り気味なことを言ったがもちろん、騙されたときは正当な方法で然るべき対応をすべきですからね!

そんな私は、自らの考え方を他人に強要することや、他人を傷つけること、他人を否定することをしてしまうのはいけないと思っている。

「め組」がまさにそうだった。
かなり偏った考え方ではあるけれど、それを信じることで生きづらさを少しでも緩和できた人達がいたことは事実だから存在自体は否定されるものではない。
でも、人の命を奪ってはいけない。それが罪人であろうとなかろうと平等に。自力執行権はない。それを忘れてはいけない。

みんな仲良くなんてことは現実的には難しい。環境で、財力で、出会った人で、出会った本で、持っている知識で、キャリアで…などほんの少しの違いで価値観も何もかも違ってくるのだから全ての人が同じ志を持って同じ方向を進むことは不可能に近いのだろう。それどころか誰ひとりとして同じ考え方の人はいないだろう。
仲良くはしなくて良い。でも、他人をそれから他人の心を殺してはいけない。
それを忘れている人が増えた社会になってはいないか?と問われた気がした。

ものすごく考えさせられるドラマだった。




企画が秋元さんだったので最初から奥泉(西野七瀬)が怪しいとよんでいて、【あなたの番です】と同じかなと思っていたら、途中で全然重要な役ではないところに香椎由宇さんが出てきたので、これは睦美(香椎由宇)がラスボスかなと勘づいてしまった。それが残念。
まあ、キャストでだいたい犯人わかるのはあるあるなので仕方ないけど。


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