トリリオンゲーム

【トリリオンゲーム】

▶︎連続ドラマ

今田美桜目当てで見始めたけど異様なスピード感も豪快さも悪さもかなり面白くてハマった作品。


今田美桜をちゃんと認識したのは【花のち晴れ】なので桐姫のような役、待ってました！

桐姫（今田美桜）の身につけているものが豪華すぎて登場毎にお洋服からジュエリーから全身本当に一流すぎて最高で今田美桜自身も美しすぎるし桐姫を演じられるのは彼女だけだと思うほどのマッチ具合。目の保養すぎて桐姫の登場シーンはストーリーそっちのけで目が奪われる。
闇を抱える毒舌強気わがままお嬢様を演じさせれば今田美桜様がナンバーワン。


ガク（佐野勇斗）もリンリン（福本莉子）も祁答院（吉川晃司）も桐姫パパ（國村隼）もその他出てくるトリリオンゲーム社に関わる人達もかなり役柄に合っていて違和感なし。
脇を固める俳優やゲスト俳優が豪華すぎたのもびっくり。
ハル（目黒蓮）だけはハル≠目黒蓮だったので発表があったときちょっと違和感があったけどさすがの演技力で１話からハルになっていたし、回を重ねる毎に私の中の違和感も徐々になくなったし、どんどんハル=目黒蓮になっていた。



漫画原作なだけあってストーリー展開の早さもハルの悪さも異次元ではあったけど、そのぶっとび具合が最近あまり見ない感じだったのでとても面白かった。
時間的問題が現実では発生するとはいえ、資本主義社会の現実を捉えている内容だとも思った。ハルのようなやり方で簡単にのし上がれるとは思えないけど意外と現実的に潜む資本主義社会ゆえの問題をストーリーになるように大きくして面白おかしくして、ストーリーを通して鋭く問題点をついているような気がする。


ハルのわがままと身勝手で進んでいっているように見えて、実はガクのおかげでうまくいっている。
ハルについて行っているだけのようなガクだけど実はガクが大事な仕事をしている。
ハルを頼っているガクだけど、実はハルのほうがガクを頼っている。
なんか素敵な関係だった。友情パワーを超えた関係だった。
そんなふたりを持ち味の真面目さで支えて軌道修正していたのはリンリンだろう。
３人揃ってようやくハルのわがままは叶う。

そんなトリリオンゲーム社を見て、羨ましがっていただろう桐姫。
桐姫はハルに対して少しは恋愛的な気持ちがあったかもしれないけど、少なくとも付き合いたいとかは思っていないと思う。
ハルとガクどっちに対しても同じだけ興味があって、自分の生きてきた中で出会った人たちとは違いすぎて純粋に人間として面白くて好きだったのだろう。
桐姫にはハルとガクが築いたような関係を築ける相手はいないだろうし、黒龍パパから教えてもらった経営者としての知識ややり方はハルのやり方とはあまりにも違うだろうし、ハルとガクという人自体も、トリリオンゲーム社が大きくなっていくことも面白くて面白くてたまらなかったはず。
これからどうなるかはわからないけど、今回はハルと桐姫が恋愛に繋がって終わりにならなかったのが良かった。



ハルのわがままも桐姫のわがままも根本的な部分でどこか繋がる何かがあるような気がしていて、だから２人は言葉を交わさなくてもすぐに互いに興味を持ったのだろう。
２人の過去が知りたくなった。
どうしてハルがここまで大金にこだわるのか、本当にわがままだけが理由なのか、本当に最終目的はお金を稼ぐことなのか、真実は見えなかったけど会社を大きくするためには悪事を働きながらも所々で正義にこだわるハルには何かあるような気がするし、こうなるまでのハルを見てみたい。
桐姫もわがままなお嬢様に見えて、ずっと苦しんできたことが明らか。それでもただわがままなだけではなくて芯の強い女性。普通の女の子になることは叶わないだろうし、本人もそういう風に生きていけないことはわかった上でビジネスの世界で桐姫様として生きることを選んだのだろうけどきっとハルに近しい正義感を持っているような気がする。黒龍パパとはやり方が似ているけど考え方や最終目的は違うんじゃないかな。お金や地位はあっただろうけど苦しい幼少期を過ごしたような気もする。




スッキリした終わり方だったし、続きもありそうな終わり方だった。
続編よりはエピソードゼロ的な過去編が見たいなあ。