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学び・気づき・思考を言語化する練習をはじめてみます

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。

紀貫之「土佐日記」

noteを書いてみようかと思った時、ふと浮かんだのが、むかーし国語で習った(気がする)この一文でした。

WEBや広報に関する仕事をしていることもあり、新しいサービスはなるべく自分で触ってみるようにしていて、noteもずいぶん前からアカウントだけは持っていました。ただ、公開しないでメモ的なものをストックしたり、気になるアカウントをフォローして情報収集に使ったりしていただけでした。

普段、他の誰かや組織のためにコンテンツをつくることはあっても、「自分として」のコンテンツを世の中に発信するのは、なんだかちょっと別物な感じがしていました。

コンテンツをつくるときには、「何のために?」「誰に?」「何を?」「どうやって?」・・・みたいなことをついつい考えてしまいます。
自分のnoteも同じで、「私として、何のために・誰に・何を書くのか?」が特に見つからなかったことが、始められない躓きポイントでした。

紀貫之さんは男性ですが、日記を「女性として」書きました。
そこにはきっと、「戦略」や「コンセプト」みたいなものがあったのだと思います。
私には、そんなそんな大層なものはないのですが、「何のために」「どんな自分として」「何を書こうか」という部分が、以前よりほんの少しだけ具体的になったので、「わたしもしてみむとてするなり」という感じで、まずは書き出してみた次第です。

きっかけについて少し

今年自分がやりたいことの一つに「ストレングスファインダーの資質を活かす」を挙げました。去年、十数年ぶりにストレングスファインダーの診断をやってみたのです。

ストレングスファインダーは、米国のギャラップ社が提供する強みの診断ツールです。

私の上位の資質は以下でした。

  1. 学習欲

  2. 戦略性

  3. 着想

  4. 達成欲

  5. 内省

意識的に毎年何かしら新しいことをはじめるようにしていますし、新しいサービスやテクノロジーを試すことも好きです。
そこから新しい知識やスキルを得られたり、人とのつながりができたりして、気づきや学びを得られることが楽しいです。(ただしあくまで自己満足でよくて、結果や成果につながるかどうかはあまり重要ではないです。このあたり、ストレングスファインダーの指摘はとても当たっていると思いました。)
経験・学習から得た気づきを組み合わせたり、あれこれ考えをめぐらせたりして、アイデアや戦略として形にするのも好きです。
「そもそもこれって」みたいな問いや抽象的な思考も結構好きかもしれません。(というか無意識によくやっていると思います。)

ストレングスファインダーのレポートは、言われてみると「確かに自分ってそうかな」と思う一方で、これらの資質を「生かせている」という実感は、正直あまりありませんでした。
逆に、資質が「裏目に出ているパターン」は、言われてみると「確かに、それよくある」という感じでした。

ストレングスファインダーのレポートの中で、心にとまったいくつかのアドバイスが以下です。

  • 自分の学習意欲を利用して、あなた自身や他の人の生活に付加価値を与えましょう。

  • あなたはパターンや経路を極めて短時間で評価するため、他の人はあなたの思考プロセスについていくことも、理解することも難しい場合があります。ときには後戻りして、そこまでの考えに至った経緯を説明しなければならないことを自覚しましょう。

  • 自分のアイデアは、人に伝える前によく考えるようにしましょう。面白そうだが不完全なアイデアの一部分だけを聞かされても、その全体像をつかみ取ることができる人ばかりではありません。

  • あなたの無限の考えやアイデアは、ときに周りの人を圧倒し、混乱させることがあります。あなたの抽象的な考えについていけないという理由だけで意見が拒否されないように、アイデアに磨きをかけ、最善のものだけを発表するようにしましょう。

  • 書くための時間をつくりましょう。書くことは、あなたにとって考えをまとめて具体化する最善の方法かもしれません。最善のアイデアをリストにまとめ、それを頻繁に読み返してください。考えを練り直すことで、価値ある気づきが得られる場合があります。

学ぶこと、考えること、そこから何かをカタチにしようと試みることは好きなんですが、その過程で、他の人に「伝わる」ように伝えることが苦手だと思います。

「言語化してみる」をやってみる

そこで思い当たったのが、noteを書いてみることでした。

学び・気づき・思考を言語化してみることで、「伝える」スキルを上げられないだろうか? あるいは、noteを書くこと自体が、自分の学びになるのでは? そうと思ったら、それ自体を「試して」みたくなりました。そんなこんなで、今に至ります。

ちなみに、今の私の関心ごとや学びの機会は以下のような感じです。これらにまつわる事柄で、自分の学びや気づきをnoteに書き留めてみようと思います。

関心があるトピック

  • WEBディレクション

  • 広報・PR

  • ファンドレイジング

  • 科学技術・大学・研究機関

  • アート・文化政策

学びの機会

  • 本業:企画営業職として、主にWEBや広報媒体のディレクションをしています。クライアントさんが大学・研究機関なので、最先端のサイエンスに触れられて、研究者・学生の方々と話す機会を通して、たくさん学びや気づきがあります。

  • プロボノ:コロナ禍以降、教育系のNPOでプロボノとして活動しています。本業では得られない経験、様々なバックグラウンドを持った多彩な仲間との活動は、めちゃくちゃ学ぶことが多いです。

  • ファンドレイジングのコミュニティ:「ファンドレイジング」は、非営利組織での資金調達のことです。狭い意味では寄付集めですが、個人的には、世の中に「伝える」ことを通じて社会を良くすることに貢献できるという点に関心があります。ファンドレイジングを学んだことをきっかけに、色々な人とのつながりができて、自分の活動の幅も広がりました。

そんな経緯で「わたしもしてみむとてするなり」

このnoteの目的は、学び・気づき・思考を言語化する練習ですが、読んでくださった方にも、もし何か気づきがあれば嬉しいなと思います。
「伝える」ではなく「伝わる」を大事にしたい。

そんなnoteですが、よろしければお付き合いいただけると幸いです。


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