Blue Note Tokyo 上原ひろみソロを聞いて
秋風が頬を刺すようになってまいりました
どうも、芥川独りです
先日、Blue Note Tokyoにて上原ひろみのソロライブを観覧してきました
今日はその時の感想と私の話を少しだけ書きます
といっても、あまり面白くない文章になってしまいました
適当に読み流してください
ジャズは嫌いでした
流行りの音楽の著作権を回避するためだけに作られた、地元のスーパーでかかってる安い音楽だと思っていました
16歳の頃までは
私の話をします
軽音楽部に入っていました
popsを演奏し続けていました
クラシックピアノを10年習っていた当時の私にしたら、軽音楽は反骨精神そのものです
軽快な音楽を演奏することで、型を破っているつもりでいたのです
16歳の夏、一つ上の先輩に誘われてJAZZ部を立ち上げました
「まぁちょっと聞いていってよ」
先輩のセッションに、圧倒されました
軽い気持ちで、少し背伸びした気分で始めたジャズでしたが
その日私はジャズのほんの一面しか知らなかったことを目の当たりにします
もっと熱く、もっと体当たりのジャズがそこにありました
初めて音で会話することを知りました
楽譜通りに演奏するだけではない、
音楽は言葉なんだと思わされるぐらい熱い議論を音符で交わしました
"最高のジャズピアノを最高の場所で聴きたい"
それが思春期からの私の夢でした
その夢がついに叶う時が来ました
Blue Note Tokyo ──
ジャズの最高峰とも称される名門ジャズクラブで、日本を代表するジャズピアニスト 上原ひろみの音を聴く
あまりに贅沢すぎる体験でした
イリアーヌ・イリアスが怪我のため来日中止となり、代役として上原ひろみのソロ公演が急遽決まりました
公演まで1週間というドタバタの最中チケットを取りましたが、
最高のライブだったことは断言します
その日に飲んだのはピンチヒッターというカクテルです
球体の氷を玉に、シナモンをバッドに見立てた、正しくピンチヒッターらしいオリジナルカクテル
休演の代打を務めた上原ひろみソロライブにはぴったりのカクテルです
粋だ
美味しかったです
特別な味がしました
すぐにソロライブが始まります
演奏は、とにかくアツい。
ジャズ特有の激しい抑揚が心を打ちました
ピアノのメロディが会場に火を放ち、雨を降らせ、夕日に包みました
こんなにも音が場を作るとは
光、ビート、表情が空間を作ると前も言いましたが
今回もそれを強く感じました
上原ひろみさんの奏でる力強いメロディ、スタッカートの響く音が観客全員の耳を奪いました
カトラリーの一つも音を立てられないような張り詰めた没入感がそこにありました
おまけに、BLUE GIANT(映画版)の作中曲も聴くことができて嬉しかったです
映画で聞いた音楽を実際に聴けるのってすごく嬉しいですよね
ピアノソロも美しい音色でしたが、アンコールに本日特別ゲストを迎えてタップダンスとのセッションがありました
これがもう特別良い
ジャズ特有の音による会話、セッションがそこにありました
人生で初めてプロタップダンサーの演奏を目の当たりにしましたが、想像以上に粒数の多い音が出ていて驚きました
人間ってあんなに稼動するんだ…
あっという間の1時間半でした
ライブは没入感がありすぎて時が経つのが一瞬ですね
本当にいい経験でした
思わず浮かれてしまいましたね
皆さんもジャズを聴いてみてください
それも、すかしたジャズだけじゃなくて激しくて熱いものを
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