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ランプの明かりにコーヒーカップと花束を添えて

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短編小説。喫茶『洋燈(ようとう)』の常連客二人と、看板娘が織りなす、ほのぼの/物騒なお話です。
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2017年2月の記事一覧

番外編(20xx+2)年3月 花言葉💐、コーヒーカップ☕とそれぞれの名前

番外編(20xx+2)年3月 花言葉💐、コーヒーカップ☕とそれぞれの名前



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喫茶『洋燈』に入ると、葵さんが古い書籍を開いてため息をついているのが目についた。

『珍しいじゃねぇか。ため息なんて、、、どうかしたのか?』

藤四郎が軽口半面、気遣いの言葉をかける。

『お店の前で、スノードロップの花が咲いてたんだけど、、、。』

葵さんが困った顔でつぶやいた。開いた本を脇に挟んだまま、片手間にコーヒーを淹れて

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