見出し画像

オメストが想像以上に最高のゲームだったのでレビューしてみる

普段lolをよくやっている仲間と一緒に、「面白そうなゲームが出た」ということで、詳しくは何も分からないまままずはインストール。
基本無料というのは本当にフットワークが軽くなる。

オメガストライカーズとはどういうゲームか?

一言で言えば、『3v3MOBAエアホッケー』だ。
このゲームは一見ワチャワチャアクションゲームのように見えるが、実はかなりMOBA要素が強かった。
つまり頭を使う必要があるゲームだ。そこが面白い。

ターン制であり、スキルマッチであり、陣取りゲーム。

基本的には膠着する状況がスキルで動く。それをまたスキルで返す。もし返せなかったら状況が前に進む。自分のターンでいかに上手く動けるか駆け引きが生まれる。
また、このゲームはスキルのCDがゲームスピードに比べて少々長いと思う。しかしこの時間間隔がゲーム全体の絶妙な押し引きを演出させている。
スキルをポンポン打てない感じは「オーバウォッチ」を思い出させた。戦況に緩急があって面白い。

またスキルではないが、"コアフリップ"と呼ばれる全キャラ共通の強力なゲージ消費型ムーブがある。これがまた大体2ラウンドに一回使えるという絶妙な間隔で、なお最重要要素となっている。
確実な詰めの一手、逆転のロングシュート、スキルを切らした守りの最終手段……これをいかに上手く使うかで勝敗は大きく左右する。うまく行った時は本当に気持ちがいい。
このスキルを全キャラが共通としてのシステムなのが非常に面白い。個人的にはLoLでいう"フラッシュ"と似た感覚で面白いと思った。

アイスホッケーや各種フットボールよろしく、ボールを取りに行くのではなく、いいポジションで待っておくのがとても重要だ。
これがゲームにおけるエリアの概念を形成していて、自分の一歩一歩の動きが本当に重要なものになっている。
ちなみにリプレイを見返すと、その1秒その一歩が早ければボールに触れていたみたいなことはかなり多い。次はうまくやれるはず……これがまた「やればやるほど」感を出させている。

キャラが魅力的

新キャラ オクタヴィア

かなりのフェティシズムを感じるやろ。
やっぱりね~キャラの魅力というのは大事なんですよ。
例えば、今年の初め辺りに少し話題になった某warlanderというゲームがあって、ゲーム自体非常に面白かったのにキャラクターがモブみたいなジジイ、モブみたいな男、モブみたいな女しか選べなかったので一瞬でやる気が削がれた。
聞いて無くても興味が無くても、キャラの背景設定(Loreというやつ)っていうのは大事だと思わされる一件だった。
その点、オメガストライカーズのキャラクター達は魅力的でしかない!
有料スキンも大変魅力的である。

しかしこのゲーム、難しい。

面白くある分、楽しむには少々敷居が高いかもしれない。知らなければならない仕様がいくつもあるのに、そのチュートリアルが無いに等しい。

代表的な一つとして、「通常キックのCD0.75秒問題」がある。これは簡潔に書くと「キック後出し超有利」というシステムなのだが、低レート帯はこのことを知らないキーパーが居る方が負ける状態になっている。

アイテム(正しくは覚醒と呼ばれる)に関しては正直結構酷い。
複雑な効果のアイテムが多すぎる。ラヴァドンデスキャップ(魔力が上がって、副次効果でまた魔力が上がるアイテム)みたいな分かりやすいアイテムが一個もない。

そもそも、効果の定義が曖昧かつ説明が非常に少ない。
例えば"バフ"を強化するアイテムがある。この場合、カイのサブスキルはそれが適応され移動速度がより早くなるが、ドレッカーのサブスキルは移動速度が早くならない。なぜか?カイのサブは"ダッシュかつバフ"だが、実はドレッカーのサブは"ダッシュではあるがバフではない"からである。これは優しくない。ちなみに一方、両者"ダッシュ"ではあるので、ダッシュ強化系アイテムは強化が適応される。

これらを理解するには、かなりゲームをプレイして、自分なりのゲームプランが建てられないと適切なアイテムを選ぶことがかなり難しい。
私はLoL出身だしTFTも結構プレイしていたのでなんとなく理解できたが、大半の人は本当に意味不明だと思う。

しかし反面、理解できればかなり楽しい。
別格&タイタン辺りの分かりやすいものから、ワンツーパンチ&ヘビーインパクトの凶悪なコンボなど、まるでハクスラのような面白さがある。

戦闘面は個人的には苦手

戦闘に関しては私が合わないだけかもしれないが、どうにも少々くだらないように見える。

ハンドスキルが上がれば上がるほど、つまり高レートに行けば行くほどゲームは惨殺的なものになる。ゲーム全体の8割の時間、誰かがノックアウトされている。もっと言うと、ボールそっちのけでまずは誰かを殺してからでも始めたほうがいい感じになっている。

これを楽しいと思うかどうかはかなりプレイヤーの趣味嗜好に寄る気がしている。個人的にはミクロよりマクロを楽しみたい ――視界の取り合いから発生するファイトが好きなのであって、カミールvsリヴェンのプライドを争うレーン戦はどうでもいい―― タイプなので、ここはあまり好きではない。

総じて、シンプルかつやりごたえのある、まさにesports。

総評的には、やればやるほど面白い、一目で分かるesportsなタイトルとなっている。
昨今のVALORANTやらLoLやら何よりも見ていて分かりやすい。そりゃあボールがゴールに入れば大体面白いだろう。

やれば分かる、フィジカルに訴えかける面白さがある。
ボールを蹴る時思わず室伏がハンマー投げる時みたいな掛け声も出る。
このアツさはぜひプレイして体感してみて欲しい。


※放棄ペナルティ、エモートミュート、プラクティスツール、新マップ(ゴミ)あたりは正式リリースからまだ間もないので目をつぶる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?