見出し画像

Vol.4学会員インタビュー⓪運営編

天海春香学会Vol.4出版記念企画として、「学会員」のみなさんへインタビューを行うシリーズ企画。

今回は第0回と称して、運営のそにっぴーとスタントン、そして今回から補佐で参加しているペチマによるインタビューを行いました。自作品や天海春香学会の裏話についても話した内容を、ぜひご覧ください。

文:そにっぴー

なお、スタントンとそにっぴーの記事はサンプルとして全文を公開しております。こちらも是非ご覧ください。


自己紹介

スタントン:
改めまして、天海春香学会のスタントンと申します。よろしくお願いいたします。

そにっぴー:
改めまして、天海春香学会のそにっぴーと申します。
また今回、Vol.4の補佐だったり、近くで見ていただくということで運営に携わっていただいたペチマさんにも参加していただきたいと思います。

ペチマ:
ペチマと申します。よろしくお願いいたします。夏ごろから興味があって、補佐的な部分で参加させていただきました。

そにっぴー:
実は、ということで初めて公開しました(笑)

春香と一緒にやりたいこと

そにっぴー:
最初に、今回のVol.4は”Haruka with…”という特集を組み、春香と他のアイドルを主題とした作品を募集しました。それにちなんで、「春香と一緒にやりたいこと」って何かありますか。

スタントン:
今回Vol.4を出すときに一緒に名刺を入れさせていただいて、そこにも記載したんですけど、ひなたぼっこですかね。

そにっぴー:
ひなたぼっこ……

スタントン:
今年ちょっと色々あってかなり忙しかったんですけど、今までは「何かする」ってなったら、遊園地に行くとか、一緒に料理をするとか、何か行動を起こすというのが好みだったんでした。しかし忙しくなって、ゆっくり過ごすことの大切さを学んだんですね。なので忙しい春香さんとだったら、ひなたぼっこをしてゆっくり過ごすということを敢えてしたいなと思いました。

そにっぴー:
なんだか、大人になりましたね(笑)

スタントン:
大人になったと言うべきか、おじさん化したと言うべきか(笑)

そにっぴー:
一皮むけた回答だなあと、聞いてて思いました。

スタントン:
スタントン28歳、大人になりました。
そういうそにっぴーさんはどうですか。

そにっぴー:
私も(スタントンと)同い年なんですけどね(笑)
私は学会誌の名刺には「ドライブデートをしたい」と書いたんですけど、似たような話をVol.3のインタビューでもしていますので、他に何かないかなと思いまして。季節柄ですけど、お鍋、つつきたいですね。

スタントン:
あー。なべみはるかさん

そにっぴー:
なべみはるかさん、見たいですねえ。春香って、お菓子を作るのは好きだし得意だし、作って持ってきてくれることもあるんですけど、めちゃくちゃ料理人かというと、そういうキャラでもありません。かつドジっ子なので、一方的に教える・教わるとかじゃなくなると思います。私も全然自炊しない方ですし。
春香と2人で鍋作るか~てなったら、まずスーパーに一緒に買い物行って、この魚がいいだのあの肉がいいだのゆっくり買い物をして、ゆっくり帰って、転んだりこぼしたりしながらお鍋作って(笑)春香と2人なら、ちょっと不器用であたたかいお鍋を囲えるんじゃないかと私は思っています。お鍋ぐつぐつ煮て、おこたでほっぺた赤くなった春香をニコニコと見つめながらお鍋をつつく、そんな冬を過ごしたいなあとひしひし感じています。

スタントン:
いいですね(笑)
ペチマさんはどうですか?

ペチマ:
そうですね……色々一緒にしたいことはあるんですけど、ベタかもしれないんですけど、一緒にお散歩とかしてみたいですね。

そにっぴー:
おおー。

ペチマ:
前にミリオンライブでaruku&(あるくと)コラボというのがあって、けっこうそこで歩く習慣がついたんですね。普段歩かない道を歩いたりとか。春香さんと一緒に歩いたら、「ここにこんな花が咲いてたんだ」とか、「こんな綺麗な景色見えたんだ」とか、何気ない日常風景を一緒に見ながら、季節の流れを感じたいなあと感じています。

そにっぴー:
いいですね。春香って絶対、START!!とか聞いててもそう思うんですけど、普段気づかないことに気づくとか、見方を変えるとか、そういうのに強い子だと思うんですよね。お散歩でも色んなものを発見してくれそうだなって思いました。

スタントン:
いいですね。HAPPY♪STEPPING!!DREAMING★の冒頭を思い出します。

ちょっと待ってて靴紐が解けてるから一旦ストップ!

HAPPY♪STEPPING!!DREAMING★

ペチマ:
確かに。

そにっぴー:
散歩とお鍋とひなたぼっこ、ということで、春香と一緒にやりたいことをお話ししていただきました。

Vol.4制作を振り返る

そにっぴー:
今回のVol.4もISF11(IDOL STAR FESTIV@L 11)での発刊にこぎつけまして、お疲れ様でした。またご支援・お買い求めいただき誠にありがとうございました。

スタントン・ペチマ:
ありがとうございます。

そにっぴー:
なんとか発刊にこぎつけて、今(の気持ちは)どうでしょう。

スタントン:
(2023年の)1月には動いてて、正確にはもっと前なんですけど、今回が一番忙しかったです。春香学会的にも新境地というか、色々やったりしたので。そこで新しい参加者も含めて色々できたのは大きかったですね

そにっぴー:
元々は夏コミで出す予定を組んでて、そこが難しかったので……すみません、11月のイベントでの発刊ということでお待たせしてしまいました。時間は結構かかったんですけど、実際考えることは色々多かったです。Vol.4まで来ても初参加の人が来てくれるんだっていう喜びはありますね。
あとは今回作るときに、先ほど触れましたけど”Haruka with…”という特集テーマを作り、私が普段触れていないアイドルが出てきました。それを調べるのが大変と言えば大変だったし、楽しいと言えば楽しかったです。新しい視点を得られた特集テーマだったかなと思います

スタントン:
そうですね。Vol.3までも調べることは多かったですけど、Vol.4でも多かったですね。

そにっぴー:
実際に学会誌を作っている様子を近くで見てもらっていたペチマさんはどうでしたでしょうか。何か感じたことはありましたか。

ペチマ:
そうですね。意外とこういう裏の所は見えないと思うんですけど、実際に見させていただいて、お二人の春香学会に対する真摯な態度だったりとか、より良いものを作ろうという熱い思いとかは見ててすごいなあと感じました。

そにっぴー:
照れるなぁ……(笑)

ペチマ:
(笑)あとは、(寄稿者の)皆さんの原稿を見させていただいて、早く(多数の)皆さんの目に触れてほしいなあ、でもまだ話せないんだよなあ、という思いも感じていました。

そにっぴー:
ありますよね。主催って原稿を集めてチェックする立場なので、誰よりも早く皆さんの原稿を読むんですけど、早くこれを世に放ちたいなという気持ちを日々感じることになります。そこらへんの気持ちを味わっていただけたならよかったです(笑)

ISF11について

そにっぴー:
さて、ISF11にはスタントンとそにっぴーで参加し、現地にはペチマさんも来てくれました。相変わらず熱気が凄かったですね。

スタントン:
そうですね。今回サークルの配置が入り口入ってすぐという好立地だったというのもあるんですけど、入って来る参加者の皆さんの熱量だったりとか、両隣が春香Pの方だったというのもあって、色々話したりしたのも楽しかったですね。

配置告知に使用した画像(ISF準備会様の案内を借用しています)

そにっぴー:
今回、本当に入って目の前に我々のスペースがあるっていう凄い場所だったので、開場直後のドドドドドって人が入って来るところも目の前で見ました。あとは、ISFは会場の音楽をDJがかけるんですけど、(DJブースが)目の前にあったので、ついアマテラスが流れたらノリノリで踊ってみたりとかして、会場としても楽しませていただきました。

スタントン:
こういう盛り上がる場所で、天海春香を題するサークルとして参加できたのは本当に意義があって、良かったと思います

そにっぴー:
やっぱり現地にスペース取って参加すると、春香のサークルとして存在することを今後も続けていきたいな、という気持ちになりますね。

運営の作品について

スタントン著『ミリシタ4コマ春香さん・おめめ細めがち説』

そにっぴー:
それでは、中身についても話していきましょう。まずは私達の互いの原稿から話していきましょう。掲載順で、スタントンさんの自由テーマ『ミリシタ4コマ春香さん・おめめ細めがち説』から。

そにっぴー:
これ……大変じゃなかったですか?

スタントン:
いや~しんどかったです。ASが出ているミリシタ4コマを集計したんですけど、それが結構大変でしたね。以前noteで「おてて上げがち・おくち開けがち説」というのを書いたんですけれど、そのときは60作品と、自分で対象作品を絞れました。しかし今回はASが出ている4コマ全部だったので、700くらいある4コマを全部見て、判別して、というのがけっこう大変でしたね

そにっぴー:
700を全て解析していくのは、大変ですね確かに……。

スタントン:
でも、ずっとミリシタ4コマの春香さんっておめめ細めがちだよなって思っていたので、そこの素朴な疑問を解消できた、消化できたので良かったです

そにっぴー:
なんとなく感じていたことを検証してみたら実際にそうだった、という、「研究」としてはすごく分かりやすい、明朗なものになったんじゃないかなと思います。

スタントン:
そうですね。ある程度深堀りと言いますか、どうしておめめ細めがちなんだろうという所まで書けたので、そこも研究成果となったのかなと思います。

そにっぴー:
ええ。目を細めるというのは、慈愛に満ちた表情だったり、見守る表情に繋がりやすいと思います。実際、先輩としての属性が出てきがちなのかもしれないですね。そういう所まで書けていて凄いなと思いました。

スタントン:
春香Pあるあるだと思うんですけど、先輩ポジションとして優しく見守るっていう所に対して、モヤモヤを感じたりすることも多少あります。しかしそれはそれとして描かれ方としては美しいものではあるし、そこが一貫して描かれていたというのが分かって良かったです。

そにっぴー:
ありがとうございます。私は飽き性だからこういう検証系は無理だなあ、と思いながら読んでいました(笑)
ペチマさんはどう思いますか。

ペチマ:
そうですね、確かに言われてみれば目を細めがちだよな……って感じました。読んでいて面白いなと思ったのが、ただ単純に集計するんじゃなくて、いくつか条件を含めての検証をしていて、より「天海春香さんが目を細めるときってどういうときなんだろう、どういう心情でやってるんだろう」という深い見方ができるのが良いなあと感じました。

そにっぴー:
しっかり集計のときに条件を付けてやっているからこそ、こういう結論に至ったのかなと思います。

スタントン:
これからも書籍などの、ゲームやアニメ以外で描かれている春香さんについて深堀りできたらなあと思うんで、今後もこういう系でやってみたいと思います。

そにっぴー:
楽しみですね。

ペチマ著『エッセイ:天海春香と月岡恋鐘からみるアイドルの在り方』

スタントン:
掲載順でいくと、次はペチマさんですか。

そにっぴー:
はい。ペチマさんには今回特集テーマ”Haruka with…”の方で『エッセイ:天海春香と月岡恋鐘からみるアイドルの在り方』を書いていただきました。

そにっぴー:
これはどういうきっかけで書いたのでしょうか。

ペチマ:
元々"Haruka With…"と聞いて思い浮かんでいたのが、天海春香と、篠宮可憐の担当でもありますので可憐とか、ミリオンの中でも似たような属性の子——例えば可奈とか亜利沙とか、色々思いついたりはしました。しかし、他の人が書いたりしそうだなあと。ちょっと面白い見方をしたいなあと思っていて。そしたら(恋鐘は)ほぼ同じ時期にプロデューサーとして担当になり、よく考えたら2人の共通点があるよなと思い、実際に2人について深堀りをしていきたいなと考えたので、今回こんな形で文章を寄稿させていただきました。きっかけとしてはそんな感じです。
実際に書いていってみるとけっこう共通点が見えてきて。そこから、2人のアイドル性ってどんなものなんだろう、という所に共通点が感じられました。ただそのアイドル性というのも、アイドルに依ったりとか、担当のプロデューサーによって考えが変わってくると思うんです。「アイドルって何なんだろ」と新たに考えるきっかけにもなったのかなと思います。

そにっぴー:
ありがとうございます。さっき担当の中に篠宮可憐もいるという話がありましたが、実際別の方(ひーるのーとさん)に「はるかれん」について書いてもらっています。間一髪で回避したとも言えるし、被ったら被ったで、どういう視点の違いが出るのかが楽しみでしたね。

ペチマ:
実際お二方は読まれてみていかがでしたか。

そにっぴー:
そうですね、初めて月岡恋鐘さんとしっかり向き合いました
(ペチマさんが)自分の好きなキャラという話をする中で、ただ女性として好きなだけじゃなくて、何か別の所に共通点があるんじゃないか、という出発点が良かったです
春香は765プロのセンター扱いをされたりということもあって、春香と比較検討するってなるとどうしても千早みたいな共演が多かった子とか、未来みたいな同じような立ち位置の子となりがちです。そこを他の(ブランドの)アイドルだけどアイドル性の共通点を見出しているというのが、私は驚いたと共に感心しました。

スタントン:
そにっぴーさんが仰っていたように、私もこがたんのことをあまり存じ上げていなくて。可愛い子だなあとは思ってたんですけど。
そこでアイドルに対する向き合い方とか、明るかったり、失敗にめげないとか、そういう所で共通点があるんだなあとすごく親近感が湧きましたし、じゃあ「アイドルの在り方って何だろう」という深い所にペチマさんが着目されていてすごく読みごたえがありました。

そにっぴー:
私が一番「おおっ」と思ったのは、ぱっと見恋愛ソングの『アポイント・シグナル』の見方を変えていくと、恋鐘のアイドル性が出ている歌詞になっている、という考察が本当に面白いと思いました。是非いろんな方に読んでいただきたいですね。

そにっぴー著『担当の条件~春香とエレナと、時々あの子~』

スタントン:
それではいよいよ、そにっぴーさんの問題作に……(笑)

そにっぴー:
はい(笑)

スタントン:
担当の条件」ってすごいタイトルだなと思ったんですけど……元々これを書きたかったんですか?

そにっぴー:
私は書きたかったアイデアが結構いろいろあって、あれも上手くいかない、これも上手くいかない、と色々諦めていった後に(担当の条件の構想を)思いつきました。自分の中の締切の数日前で思いついて、1~2日でワーって書いた作品です。もっと色々、書きたかったものはありました(笑)

スタントン:
消去法的に選んだんですね。

そにっぴー:
そうですね……ただ、どこかで一回話したいなと思っていたことではあったし、「担当の条件」ってプラスの面だけじゃない話もあるので、できれば(ネット記事ではなく)紙媒体でしたい話ではありました。なのでここで書けてよかったと思っています。

スタントン:
「担当」については「〇〇をしなかったら担当ではない」みたいな言い方をされるのが私もすごく嫌いなんですけど、かといってその……暴言みたいになっちゃいますけど「全員担当」って言ってる人は私信じられないんですよね。「推し」とか「ファン」じゃなくて、「担当」ってちょっと特別だよねと心の中で思っているので、そこで定義を設けて、それを踏まえて、天海春香に加えてこの子も、というのを書けていたのがすごく良いなと思いました。ある意味、そういう視点で天海春香さんについて書いた文章ってそんなに無かった気がするので、新鮮な感じはしました。

そにっぴー:
そうですね。要するに、春香学会(運営)を名乗っておきながら私がエレナを担当に加えた話をしているのですけど、そんな浮気性でいいのかと思いつつ、春香とエレナに共通点があって、そういう所に惹かれて。その中で春香を担当したとき、春香だからこそ担当した——ドームEDとか『笑って!』とかがあって。そこからどう考え方が変わっていったかという所で、これを書けて良かったと思っています。かなり浮気性だなと思われるかもしれないですけど(笑)それなりに、どういう経緯で浮気をしたのかというのも見て頂ければいいのかな、と思っています。

スタントン:
自分の中で葛藤した上で伝えるというのが、その過程も見れてよかったですね。オタクらしくて。

そにっぴー:
(笑)そこに関しては「担当」って、無印アイマスとかをやっていると、アイドルを選んでしばらく付き合っていくという過程があるので、「担当」という言葉の特別感ってある意味当たり前のようにあります。逆にそれがアニメだとかソシャゲになっていくと、アイドルを選んで担当していくという過程が無いので、「担当」という言葉のハードルはすごく低くなっていく。そうなると、公式の方が「担当」という言葉の意味を与えてくれないから、自分で作るしかないと思うんですよね。他人に強制されるのはもってのほかなので。
私はこういう風に葛藤したけど、人には人の担当の条件が、厳しくする人もいれば、緩くして色んな子を担当したいという人もいると思います。私の記事をきっかけに、とは言いませんが、自分の中で「担当」ってどういう風に考えているのかな、というのは是非色んな人に考えてほしいです

スタントン:
ペチマさんはどう思いましたか。

ペチマ:
そうですね、僕も担当アイドル2人について書いたので、違った描き方をされているなあとは最初読んでて思いました。「担当の条件」、なぜ担当プロデューサーになるんだろうと。僕自身が担当しているアイドルが天海春香さん以外にも何人かいるんですけど。

そにっぴー:
ちなみにどなたを担当されているのですか。

ペチマ:
天海春香さん、283では月岡恋鐘さん、ミリオンでは篠宮可憐さん、矢吹可奈さん、野々原茜さんです。なので、アイドルさんの数としては多いです。改めて僕も一人一人の向き合い方だったりとか、担当プロデューサーになった理由、どういう風に思ってこの子のことを担当しようと思ったんだっけ、というのを考えるきっかけになる文章だったなと思いました。

スタントン:
そうですね。向き合い方、というのを改めて内省しました。

そにっぴー:
まあ、単純な話、自分の「好き」を見つめ直すきっかけになれば幸いです。

スタントン:
皆さんにも我々の文章が刺さっていると嬉しいです。

そにっぴー:
こんな感じで運営は運営で好き勝手書かせて頂きました。

運営で気になった作品の紹介

クレーン著『歌うはるかさん』

そにっぴー:
学会誌には色んな作品を寄稿していただきましたので、我々の方で気になった作品を1つ紹介しようと思います。スタントンさんは何かありますか。

スタントン:
どれも良かったので、挙げていったら学会誌がそのまま完成しちゃうんですけど……

ペチマ・そにっぴー:
(笑)

スタントン:
私としてはですね、お気に入りといいますと、クレーンさんの文章『歌うはるかさん』ですかね。学会運営の視点になっちゃうんですけど、恐ろしいほどに読みやすい

そにっぴー:
はい、本当に(笑)

スタントン:
本当に読みやすくてびっくりしちゃって。内容もちゃんと濃くて深くて、分析もちゃんとされていて、かつ、ぷちますのはるかさんについてこういう視点で文章が書けるんだなあというのに驚きと感動すら覚えました。是非本を手に取られた方には読んでいただきたいと思います。

そにっぴー:
これがどれくらいすごいことか、私達含め寄稿していただいた方には伝わると思うんですけど……どんな人間でも何かしら(ミスは)あるので、「ここ直します?」って聞くことは多かれ少なかれあるんですけど、クレーンさんには「直すところはありません」という回答をしました(笑)わかります!? この凄さ……

スタントン:
運営ですら手直しはあるのに……。
また次にぷちますを見るときに新たな視点から、はるかさんが歌や音楽に興味津々なんだなと思いながら見ると愛おしくなりますね。

ひーるのーと著『「はるかれん」を語る ~Shiny Smiles!~』

そにっぴー:
ペチマさんはどうですか。

ペチマ:
私が気になったのは、ひーるのーとさんの『「はるかれん」を語る ~Shiny Smiles!~』です。僕も春香と可憐は切っても切り離せない関係があると感じておりますので、こういった形で文章にしていただいて非常に嬉しいです。
で、読んでいくと、僕と違った見方をして書かれているなと感じました。僕自身が全然知らないような情報や視点で「可憐ってこういう子です、春香と可憐はこういう関係があります」と書かれていて、読んでいて新たな発見と関心が生まれる作品だなと思いました

そにっぴー:
ここまで春香と可憐の結びつきって強かったんだなって。正直私はGREE時代(ミリオンライブ)のことにあまり詳しくなかったので、本当に驚きながら読みました。
あとは先ほども少し言いましたが、例えばペチマさんがもし春香と可憐の文章を書いて、それが並んだらそれはそれで面白かったのかなと思いました

ペチマ:
いや~、ひーるのーとさんすごく文章書くの上手いのでちょっと……(笑)

そにっぴー:
まあ、テーマが被ると考え方の違いが浮き彫りになって、すごく面白いですよね。

ペチマ:
そうですね。また違った視点で僕は書くんだろうなあ、というのは感じます。僕はGREE版を知識としてあまり知らないので、(GREE時代の)カードとかを見て、映り込みで考えても2人にはこういう繋がりがあるんだなあ、という発見がありました。

アイカ著『あなたがいたから』

そにっぴー:
私は、アイカさんの『あなたがいたから』という作品をすごく気に入っています。けっこう(学会誌の)大事なところに置かせていただきました。

そにっぴー:
エッセイなんですね、これ。端的に言うと、久々にアケマスをやりにいくエッセイです。それなりにプロデューサー歴が長いと見られるアイカさんですが、なぜ久々に足を運ぶきっかけができたのか、どんなことをプレイしながら考えたか、そしてどんなふうにそれを終えるか、というのがものすごく気持ちが伝わってきました。私は良い作品が提出されると普通に読みながらメソメソ泣くんですけど、これは最後読みながらメソメソ泣いてました(笑)。
〆もすごく良い締め方をしていただいて、それを活かして良い場所に配置できたんじゃないかなあ、と個人的には思っています。

スタントン:
けじめをつける、というのがすごく刺さるというか。しみじみと良さが伝わってきましたね。

そにっぴー:
春香学会って、「学会」という名前が付いているから、実際に研究・検証をしたり、頑張ってエッセイ作ったりとか、そういうのも本当に大事です。でも一番究極的に、投稿者にしか書けない話ってあると思うんです。その人と、春香の物語。その人にしか書けない紆余曲折が絶対にあると思います。今後も色んな人に、二番煎じ、三番煎じ、大いに結構。絶対に同じ煎じ茶にはならないと思うので、今後もそういう物語を、自分語りと呼ばれるのを恐れずに発信していただきたいなと思っております。
本当は全作品を語りたいし、まあ以前そういうスペースを(個人的に)やったこともあるんですけど、それをやっていると時間が無限になくなってしまうので……これら以外にも素敵な原稿をたくさん頂いていますので、是非お手に取ってくださいますと幸いです。

今後やっていきたいこと

そにっぴー:
今後やっていきたいことなどはありますか。

スタントン:
やっぱり、本は出し続けたいなと思っています。学会誌もそうですし、ジャーナルという(薄い)本だったりとか。前に衣装本(Costumes!天海春香16歳 厳選衣装図解&コラム 合同本)もやらせていただいたんですけど、そういう視点でムック本など新しい本を作ってみたいなと思っています。そういう場所でこそ聞けるお話があったりするので、そこは是非続けたいなと思います。

そにっぴー:
私、今回の後書きで「この企画も長くやっているのでそろそろスクラップ・アンド・ビルドで、一度解体して新しいことをしてみたいと考えている」と書いたので、何かしら新しいことはやってみたいという漠然とした考えはあります。
あくまでも我々がやりたいこととしては、春香が好きな人・春香を語りたい人が集まる「場」を作りたいとうのが目的であって、ある意味本というのはその手段のひとつです。是非「春香学会にこういうことをやってほしい」みたいなものがあれば、ご意見・ご要望等々頂ければ、できそうなことであれば喜んで協力したいと思っています。お知恵をお貸し頂ければと思います。
さて、ペチマさんには今後本を作るときなど色々と関わってもらう方向でお話をしています。なにかと私たちもお世話になると思いますけれども、何かやっていきたいことや抱負などはございますか。

ペチマ:
そうですね、私自身が正式に活動に参加させていただくというところで右も左も分からないという所ではあるのですけど、まだまだ経験が浅かったり、入ったばっかというところで。
また違った視点で、みなさんの、天海春香さんの「好き」を共有する場や手段を何か見つけられる一助ができればなあと感じております。今後も色々と活動の方頑張っていきたいと思います。

そにっぴー:
いや~、ありがとうございます。我々(スタントン・そにっぴー)なんて別に、本をちょっと多めに作っているだけで、素人寄りだと思っているので……本当に同じ立場で、でも新しい視点で、よろしくお願いいたします。

スタントン:
今後恒例の(寄稿者向け)インタビューとかやっていったりしますけれど、それ以外の、本作るとか、イベントに参加するとか、そういうときに是非ともご協力・ご参加いただきたいと思います。それこそペチマさんみたいに主催の立場で参加して下さる方が増えてもいいですね。

そにっぴー:
本当に、皆様のご参加あってこその企画ですので、是非ともよろしくお願いいたします。

あなたにとって天海春香とは——パート4

そにっぴー:
それでは最後に恒例のやつ、行きますか……。
「あなたにとって、天海春香とは」パート4。

スタントン:
長いですねえ……

そにっぴー:
毎回聞いている気がします。そのときそのときの違った答えになるんですけども。

ペチマの場合…憧れ

そにっぴー:
まず、ペチマさんから行こうかな。あなたにとって、天海春香とは。

ペチマ:
私にとって、天海春香……。そうですねえ……。ある種「憧れ」みたいなところはあるのかなと感じます。
明るくて、周りを巻き込んで、物事を良い方向に進めていこうとする姿が、普段の実生活でも、春香みたいにできるといいなあ(と思います)。でも「春香みたい」ではなく、春香を見習って、より自分らしいことをしていきたいなという、ある種人生の手本みたいになってくれるときがちょくちょくあります。たまに人生で選択のときに「春香だったらこのことをどのように考えるかな、どういう風に動こうとするかな」と、迷ったときに考える指標のひとつになってくれます。普段から元気をくれる、本当に素敵な子だなと思います。

そにっぴー:
いいですね。確かに春香はとても人格が優れている子ですから、目標にしたいとか、憧れるという気持ちはよくわかります。ありがとうございます。

スタントンの場合…娘

そにっぴー:
えーと、(スタントンさんと)どっちから先行きます?

スタントン:
正直そにっぴーさんが後の方がうまいこと言ってくれると思うので、私から行きます。

そにっぴー:
や~だぁ~……じゃあお願いします(笑)

スタントン:
私にとって天海春香とは、です。

そにっぴー:
ほう……(お前には)やらん。

スタントン・ペチマ:
(笑)

そにっぴー:
娘ですか。

スタントン:
私事なのですが、今年の4月に結婚をしました

そにっぴー・ペチマ:
おめでとうございます。

スタントン:
査読も奥さんと一緒に「この文章どう?」とか考えていました。
家族ができて改めて春香さんに接すると、愛おしくなるんですね。今までも可愛いなとかは思っていたんですけど。私が最初に天海春香さんに触れたときは年上のお姉さん・憧れって感じだったんですけど、今接するとほんと可愛らしい娘みたいな感じで、可愛がりたいですね。将来私がおじいちゃんになったら、多分、孫に接するみたいな感じで天海春香さんに接しちゃうと思います。私の人生が動く度に天海春香さんとの関係も変わるんですけど、それはそれとしてその関係性をすごく愛おしいなと、楽しめたりすると思います。なので、今「天海春香さんとは」と言われたら、私は「娘」と答えます。

そにっぴー:
自分の人生のステージが進んでも、天海春香って16、17歳のままでそこに居続けてくれるので、自分が変わっていくにつれて春香の見方が変わる、というのはすごく興味深いですね。

スタントン:
今の感覚だと、絶対πタッチ(コンシューマ等のタッチコミュで意図的に胸を触る行為)とかできないですね。

そにっぴー:
無印のね(笑)私の娘になにをするんだ、と。

スタントン:
保護者ですからね。モンペですよ、モンペっっ!!

そにっぴー:
まあ当たり前ですね(笑)

そにっぴーの場合…服

スタントン:
ということで、そにっぴーさん。考える時間はできましたか。

そにっぴー:
大丈夫ですよ。

スタントン:
では、そにっぴーさんにとって天海春香とは。

そにっぴー:
……です。

スタントン・ペチマ:
服?

そにっぴー:
服です、洋服。今パッと思い浮かんだ答えですが。
服って、着ているときは「私は服を着ている」って、よっぽどごわごわのニットを着ているとかでなければ、わざわざ意識をしないと思うんです。風呂で服を脱いだときとかにようやく自分の服と向き合って「今自分は服を着てないな」という感覚になるわけです。
天海春香と僕って、思い返すと6年半くらい一緒にいるんです、プロデューサー歴として。だからどんどん春香がいることが特別ではなくなってくる。僕らが服を着ているのが当たり前であって、服を着ているときに「私は服を着ている」と意識しないのと同じで、自分が春香と一緒にいるということがどんどん溶け込んでいくんですね。特別感がなくなっていくのを、私はときどき「それは熱が冷めているんじゃないか」と思うことがあったんですね。でも多分それって違くて。服と同じくらい、自分に天海春香が馴染んでいるということです。
例えば、冬にタンスから出したばかりの服を着たら、(自分の体温より)冷たいから分かるじゃないですか。それって、温度の「」を感じているんですよね。でも着てしばらく経つと、着ている服が冷たいってあまり感じないじゃないですか。それって、自分と服の温度がぴったりと合ってきているからそう思うんですよ。僕と春香は、次第にそういう関係になってるんじゃないかなと思うように考えを変えました

スタントン:
ちょうどいい関係、というか。

そにっぴー:
そうですね。一方的に熱量を注ぎ込むとか、狂うとか、そういう時期もありましたし、今でも今日(春香のセカンドへカラーガシャ実装)みたいに供給があれば熱狂したりはするんですけど。

そにっぴー:
いい意味で居て当たり前の存在に——熱が無くなったんじゃなくて、熱量「差」が無くなったんじゃないかなと思って。そういう意味で、最近の私にとって天海春香は服だなあ、と思いました。

スタントン:
「春香さんは人生です」みたいな感じで言ったりする方もいらっしゃいますが、お洋服——衣食住の「衣」と捉えると、実感わきますね。

そにっぴー:
脱いで初めてわかる服の形、みたいなのもありますしね(笑)

~~~~~~~~~~

以上、運営に新たにペチマさんを加えて様々な視点から話しました。

現在天海春香学会では、Vol.4参加者へのインタビュー企画を実施中です!
ご興味のある方は、是非ともリプ・DMでご連絡ください。

また、天海春香学会Vol.4もBOOTHにて頒布中です。
現在ご好評をいただいており、在庫僅かですので、是非ともこの機会にお手に取ってくださいますと幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?