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学会員インタビュー⓪運営2名・前編

天海春香学会Vol.3出版記念企画として、「学会員」のみなさんへインタビューを行うシリーズ企画。

今回は第0回と称して、運営のそにっぴーとスタントンによる対談形式のインタビューを行いました。自作品や天海春香学会の裏話についても話した内容を、ぜひご覧ください。

文:スタントン

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春香さんとドライブデートしたい!

そにっぴー:
Vol.3出版お疲れさまでした。

スタントン:
無事出せましたね。お疲れさまでした!色々話をしていこうと思うんですけど、そうですね……そにっぴーさんって、アイマスや春香さん以外で最近ハマっていることはありますか。

そにっぴー:
新しくハマったことはないんですけど、一昨年車を買ってから休みの日にドライブしかしていませんね笑。

スタントン:
買ったのは何の車でしたっけ。

そにっぴー:
マツダのロードスターというスポーツカー・オープンカーですね。

スタントン:
真っ赤な。

そにっぴー:
春香さんカラーですね。

スタントン:
車を買ってみて、生活とか変わりましたか。

そにっぴー:
明らかに変わりましたね。元々譲ってもらったプリウスで四国に行ったりとか(青森県の)大間まで行ったりとかしていたんですけど、(ロードスターだと)そこら辺を走るだけでも楽しくって、隙あらば家から出ていっている感じですね。

スタントン:
お家からどのあたりまで行っているんですか。

そにっぴー:
半日かけて関東の(家から)近いところ一周することが多いですね。あとは山道に行くのも楽しいです。(自宅がある)埼玉からだと筑波山が近くって、ハンドルを切っていて楽しいですし、山の上のほうに行くと景色もいいですし、積極的に行けるときは行きたいですね。

スタントン:
いいですね……春香さんとドライブしたいですか、ロードスターで。

そにっぴー:
いやあ~それは行きたいですね!めちゃくちゃしたいです。やっぱり二人乗りの車ですから、ドライブしてると特別感でると思いますし。それから、アニメだと春香さんって湘南に住んでいるじゃないですか。湘南の海岸線ってドライブデートスポットなので、夕陽をバックに走ってみたいですね。

スタントン:
実は私、助手席に乗せていただいたことがあるんですけど、重心が低くて普通の車とはちょっと違いますよね。

そにっぴー:
私のロードスターは結構マフラーいじったりとか、車高が低かったりとかして、春香さん乗せるのはちょっとなあと思うんですけど、特別感はあると思いますね。オープンカーでドライブデートはしてみたいですね。それこそ、MAの「大スキ!」ですよ。

スタントン:
いいですね。缶ジュース2つ並べるってお話。

2回目のドライブ Doki Dokiしちゃう
広がる青い空 最高だね
あなたといると楽しい
2つに並ぶ 缶ジュース
なんか もう うれしすぎて
ホッペにチュッってしたくなる
だけど今は運転中
横顔を見つめていよう

——「大スキ!」作詞:岡本真夜さん

そにっぴー:
車に乗れるようになったらとりあえず缶ジュース2つ並べて、春香さんの「大スキ!」を聴くっていう流れですね。

そにっぴー:
あと、いつかは……春香さんの痛車にも興味があります。

スタントン:
はる車?

そにっぴー:
はる車。どうせやるなら、センスのいい春香さんのステッカーを作ってもらいたいと思っています。

スタントン:
以前春香学会で「春香ちゃんシール」を作ったじゃないですか、ななみんさんのデザインで。あれの100倍すごいやつが痛車用のラッピング・ステッカーなんじゃないですかね。

そにっぴー:
施工会社が綺麗に印刷してくれるみたいですからね。春香さん痛車を作るときはマネーパワーで誰かにイラストをお願いしたいなあと思っています。

春香さんにミュージカルさせたい!

そにっぴー:
そういうスタントンさんは、アイマスや春香さん以外でお熱なものは何かありますか。

スタントン:
最近めちゃくちゃ宝塚にハマってしまいまして……

そにっぴー:
めちゃくちゃハマってますよね。それ専用のアカウントありますし。

スタントン:
そうなんですよ。宝塚にハマったきっかけを説明しますと、昨年の11月に「シティーハンター」を宝塚でやっていたんです。

スタントン:
シティーハンターって、私たちみたいなオタクだったら(内容を)だいたい知っているじゃないですか。冴羽獠がいてGet Wildが流れて、みたいな。
それで興味があって観に行ったらすごくハマっちゃって。ミュージカルとしてもそうですし、劇団とか演者さん同士の関係性も好きになって、宝塚のアソビストア会員みたいなやつ(※宝塚友の会)にも入りましたし、昨日も宝塚の公演を観に行きましたね。

そにっぴー:
いいですね。アイマスのライブとはまったく違う雰囲気の現場だとは思うのですが、宝塚の現場に行くようになって、「ここは違うな」とか、「ここは同じなんだな」とか思ったことはありますか。

スタントン:
まず客層が全然違いますね。女性が圧倒的に多いんですよ。女性が多いこと自体はsideMのライブとかイベントもそんな感じだと思うんですが、年齢層が高めですね。基本的には4、50代くらいの女性がメインかなと思います。なので、20代男性の私が行くと結構浮きますね笑。

そにっぴー:
年齢層高めなんですね。

スタントン:
そうなんです。グッズのデザインを見ても、大人の女性が使ってそうな物や色合いが多い気がします。一方で、我々と同じという側面で行くと、宝塚ってお芝居とショーがあって、ショーで過去の公演で披露された歌をまたやるっていうことがあるんですね。それで、推し曲が来たときのおば様たちの反応は我々と同じです。声を出せずに「うっ!うっ!」みたいな笑。

そにっぴー:
あー、それは人間の本能なんですね、もう笑。

スタントン:
そういう感じで共通点もありつつ、新鮮な感じもありつつ、というのを楽しんでいます。春香さんと絡めたお話をすると、「春香さんにミュージカルさせたい欲」がいま出てきているんです。

そにっぴー:
と言いますと?

スタントン:
先日発売されたスターリットシーズンって、春香さんのステータスがVoとDaがバッ!って伸びていて、Viも結構あるんですよ。それで、宝塚にハマってから気づいたんですけれど、宝塚のスターさんにもViDaVoの概念みたいなものがあって、「この演者さんはものすごく歌が上手い代わりにダンスは苦手で頑張ってるね」「この演者さんはダンスがすごいけど歌は苦手だから控えてる」みたいなことがあるんです。

そにっぴー:
それって、明らかに見て取れるっていう部分と、その人の紹介や評価でそう言われている部分と、どちらがあるんですか。

スタントン:
二つともあります。宝塚にはトップさんっていう概念があるんですよ。何のお芝居でも基本的に主演を演じるような人っていう。そのトップさんが、歌が上手い方だと歌が中心の演目になったり、ダンスが上手い方だとダンスが映える演目になったりしますね。トップスターの得意分野に合わせて演目が作られていく感じですね。

そにっぴー:
おお、なるほど。現実の人間って目に見えるステータスはないんですけど、得意なものが見えてくるっていうのが面白いですよね。

スタントン:
それでいうと、春香さんって多分何でもできるんですよ。感情を乗せて歌うことができるので、お芝居で楽しそうに歌うとか悲しそうに歌うとか絶対にできる人。ダンスもできるし、可愛いし。

そにっぴー:
可愛い、それはそう。

スタントン:
それはそう。なので、天海春香のプロデューサーとして春香さんにミュージカルさせたいなって思いますし……。あと、ミリシタのメインコミュ100話でも、冒頭で「(春香は)お芝居が上手い」っていう話をしているので、ミュージカルのお仕事を春香さんに持ってくるっていう方向性ができました。これは、宝塚にハマったことで発見できた春香さんポイントですね。

そにっぴー:
いやあ、面白いですね。スタントンさんの視点から出る春香さんが進化しそうで面白いです。

スタントン:
アイマスとか春香さん以外のところでハマっても、結局私たちは春香さんに戻ってくるので。

そにっぴー:
そうですね笑。車を買うにしても、とりあえず赤い車を買うとかね。

スタントン:
思考が天海春香さんなんですよね。私も、宝塚で朝月希和さんっていう女優さんがめちゃくちゃ好きになって……

スタントン:
その方が赤い振袖とか赤いドレス着ると嬉しくなるんです。この方は若干春香さんに近いところがあって、まずお歌もお芝居もダンスも全部できるっていうのと、それからお名前が「あ」から始まるっていう……

そにっぴー:
ふふふ笑。文字数も6文字ですしね。(朝月さんを)画像検索してみたんですが、格好いいんですけど、イメージする宝塚の方としては可愛らしい感じもしますよね。

スタントン:
宝塚って女性が男性を演じる「男役」のイメージが強いと思うんですけど、「娘役」って呼ばれる方は可愛らしい方が多いですね。アイマスでいうと、春香さんにはどっちかっていうと娘役をやってもらって、千早とか美希に男役をやってもらってバリバリのかっこいいスーツを着て欲しいなあとか、そういう妄想ができます。

そにっぴー:
ちょっとはるみき願望でましたね笑。

スタントン:
そうなんですよ。私は宝塚でも「さききわ」っていう、トップの男役さん(※彩風咲奈さん)と先ほどの娘役さんとのコンビが好きになったので、宝塚のアカウントでも「さききわ、いいですよね~!」みたいな話をしています。

※写真2枚目がさききわコンビ

そにっぴー:
そういう「カプ推し」があるのも、こちらの界隈と同じオタクっぽいですよね。

2,000円という設定

スタントン:
Vol.3発刊までの話とか、しましょうか。

そにっぴー:
Vol.2とだいたい同じスケジュールで進んだんですよね。

スタントン:
夏頃に募集を開始して、9月末で原稿を締め切って、12月に入稿してっていう流れですね。

そにっぴー:
まあ似たような話をいままでもしていると思うんですけど、Vol.3出すときって、Vol.2を出すときと違った苦労があったと思うんですがいかがですか。

スタントン:
今回はVol.2の反省を活かしたことが色々あって……まず、文字数制限が厳しくなっていませんでした?

そにっぴー:
そうですね。「削れるんだったら削ってください」っていう感じで、甘えさせていただいて。本当は削らせたくないんですよねえ……ね?

スタントン:
そうですね。

そにっぴー:
とりあえず、まずはレギュレーション通りに書いていただいて。それでも約230ページですからね。ちょっと言い訳をさせていただくと、Vol.2は300ページで、頒布価格は今回も前回も同じ2,000円なんですよ。このくらいのページ数になるとこっちの損失額そんなに変わらないんです。だから……許してください笑。

スタントン:
春香Pあるある……

二人:
赤字が大好き!

そにっぴー:
好きではないが!笑。(ページ数が前回から)減ったとはいえ、十分な厚さのものができました。

スタントン:
いやあ、フツーに分厚いですよ。

そにっぴー:
「230ページB5サイズの文字メインの本を読んで〜!」って言われても、僕はどんな好きなテーマでも「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って!」ってなりますもん。

スタントン:
自分も、春香さんメインの本じゃなかったら2,000円する文章メインの本なんてあまり買わないんですよね。なので、2,000円が中学生とか高校生の方にも手に取ってもらえる可能性のある価格帯ギリギリだと思います。

そにっぴー:
そうですよね。どんなに印刷費がかかってもこれ以上の価格にはできないです。

スタントン:
なので、その(価格の)範囲でもたくさんの作品載せたいなあっていう考えを加味した結果、200ページとか300ページとかそのくらいになってるんじゃないかな、と。

特集テーマと掲載順

スタントン:
今回「特集テーマ」っていう新しいことをしたじゃないですか。それって、そにっぴーさんが結構はじめの頃から言っていたと思うんですけど……

そにっぴー:
特集テーマを作りたいって言ったのは僕だったと思うんです。Vol.1、Vol2とやってきて、3回目も同じようにやってもちょっとつまらないなと。せっかくなら変化が欲しいということで、特別なことをしようとなりましたね。

スタントン:
いま、そにっぴーさんとの通話メモを振り返っているんですが、去年の5月の時点で特集テーマを設けようという話をしていますね。確か、何のテーマがいいかを決めるために、ブレインストーミングをやったじゃないですか。結局「10年後の天海春香」っていうテーマで決定したんですけど、候補として、「リボン」とか「私と天海春香」とか、逆に書き手をP歴で制限する案とかもありましたね。

そにっぴー:
色々案としては出しましたね。その中で、今回は「10年後の天海春香」ってことで選ばせていただきました。このテーマだと、さらっとした考察もできるし、感情激重にもできるし、っていう感じですよね。特集テーマのあとがきを見ていただけるとわかると思うんですが。

スタントン:
「10年後の天海春香」っていうテーマだけお預けして、それで返ってくるものがだいぶ違うのも面白かったです。

そにっぴー:
かぶらずにきましたね。Vol.3は特集テーマが上手く行くか不安だったんですよね。たとえば、自由テーマの参加作品のボリュームが薄くなったらどうしようとか。でもなんてことはなく自由に書き殴ってくださってて最高でした。

スタントン:
自由に書き殴ってくださってた分、(掲載の)順番決めが大変だった気がします。

そにっぴー:
Vol.1はジャンルを気にせずに、読み手側のテンション重視で全部組んで、Vol.2のときはある程度近しいジャンルを固めていきつつ序・破・急をつけた感じです。今回は特集テーマがあるので、全体的な流れに加えて、特集テーマのなかの流れも作るっていう感じでしたよね。正直僕はスタントンさんが出した順番の草案を見てチェックする側だったんですけど、悩みましたね。

スタントン:
いままではイラストを最初に固めてあとは最後まで文章って考えればよかったんですけど、今回は特集テーマが挟まる分、イラストと文章を結構混在できるようになって、お話の繋がりをより考えるようになったりとか。前作・前々作をご覧になった方はわかると思うんですけど、Vol.1のラストの作品がゆきますくさんの「モノクロ・ドリーム」で、その次のVol.2の作品がフブキさんの「理想を瓶詰め」っていう流れだったんですけど、お二人とも今回は特集テーマで参加されていたんですよ。かといって特集テーマの塊を最後に持ってくるのもなんか違うと思いまして。

そにっぴー:
Vol.1、Vol.2で最後に置かせていただいた作品は、どちらもほどよい重さと読後にいい意味で心が乱されるものだったんです。今回はお二人とも特集テーマにいらっしゃるので、今までとは違うことを考えようということで、今回はArisakaさんの考察を最後に掲載しました。

スタントン:
(大トリの作品で)小説が続いていたので、このタイミングでゲームの考察評論を置くのはよかったかなと思いますね。Arisakaさんご自身のメッセージも込められている作品ですし。……皆さんいかがでしょうか。

そにっぴー:
皆さん楽しんでいただけたら嬉しいです。なんせ分厚い本なので、とりあえず気になる作品を真っ先に読んでいただいて、その後に通しで読んでいただくっていうのがいいかもしれないですね。

スタントン:
ちなみに、目次で「SCENE」って言葉を使っているんですが、宝塚とか映画からネタをとっています。たとえば宝塚だと「全12場」みたいに、場面を区切って数字を振っているんですね。並べ方で困ったときに、「この作品が終わったら暗転する」とか、「この作品が終わったら(演者さんが)捌ける」みたいな考えで並べました。

そにっぴー:
なるほど、「場転」だったんですね。

スタントン:
あ、ちなみに、SCENE3のミワのいぢさんの作品とSCENE4のななみんさんの作品は個人的に対構造で考えていたのでこの配置にしました。

そにっぴー:
いやあ、なんだろうな……一番最初の読者って運営の我々なんですけれども、読んでいて「わぁー!ぎゃー!!」ってなってました。

スタントン:
フブキさんのあの作品のときにもかなり取り乱してましたよね。

そにっぴー:
あはは笑。(フブキさんのお話の下敷きとなる)宮尾美也の初恋バタフライのメインコミュには春香さんも出ていたこともあって、内容に無印の春香さんとの比較を感じてしまって、(そのメインコミュを見たときに)気持ちをブログにまとめたんですね。そのときに残ったモヤモヤ……ではないんですが、深く答えられなかった部分の、ある種の答え合わせがこの作品だったんですよ、個人的には。そういうのもあって「うわぁー!」ってなっちゃいました笑。

スタントン:
その話も後で聞こうと思うんですけど、まずお互いの参加作品の話とかしますか。

そにっぴー:
そうですね、やりましょうか。


中編へ続きます。





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