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天海春香学会Vol.4サンプル「ミリシタ4コマ春香さん・おめめ細めがち説」

 筆者は以前、天海春香がおてて挙げがち&お口開けがちであるという仮説の検証をし、天海春香学会noteにて公開した。

その検証を通して、天海春香は他の765ASのアイドルと比較する限りおてて挙げがち&お口を開けがちであることがわかった。今回は「ミリシタ4コマ」を主題とし、「ミリシタ4コマ」での天海春香はおめめを細めがちである説について検証を行う。


1.「ミリシタ4コマ」とはなにか

 「ミリシタ4コマ」とは、『アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ』(以下、ミリシタ)を主題とする4コマ漫画である。Xのミリシタ公式アカウントやミリシタゲームアプリ内での閲覧が可能であり、書籍化もされている。2023年5月5日時点で、Xにて公開された「ミリシタ4コマ」は705件ある。「ミリシタ4コマ」の登場人物としては、ミリシタのガシャ更新に合わせてカードの対象となるアイドルおよびその他アイドルが登場する。本稿では、「ミリシタ4コマ」に天海春香が登場する場面において、おめめ細めがちであることを検証する。


2.「おめめ細めがち」とはなにか

 これは私の主観であるが、天海春香は「ミリシタ4コマ」において後輩や年下のアイドルを見守ったりサポートしたりする役割があるように見受けられ、そのような描かれ方をする際には、図1の顔文字のような表情をする印象があった。

図1 筆者作成

 例えば、2020年10月13日に公開された「ミリシタ4コマ」である『女子力ウェイトレス』においては、プリティウェイトレスを着た高坂海美に対して、「嬉しそうだね 海美ちゃん」と呼びかけている場面、および、 “フリルがたくさん付いているため女子力が高い”という趣旨を海美が説明するのに対し、「そこかぁ~」と反応する場面、いずれも図1のような表情をしている。

本稿では、図1のような表情を「おめめを細めている」と定義したうえで、「ミリシタ4コマ」での天海春香はおめめ細めがちである説について検証を行う。

3.定義・細則

 「おめめを細めている」の定義については以下の通りとした。

・両目まぶたが閉じられており、瞳のハイライトや白目部分が見えない
・口角が上がっているか、お口が開いているか、頬が赤くなっている

基本的には図1の顔文字に沿うようにし、痛みを伴うような表情(例: (><))のようなものや、焦っている表情などは対象外とした。

 また、カウントをする際のルールは以下の通りした。

・演出の都合で1コマに集計対象者が複数描かれている場合であっても、母数として1つのみカウント
・1コマに集計対象者が複数描かれている際、1つでも「おめめを細めている」に該当した場合は1カウント
・片目が見えない場合でも、口元が映っていて上記条件に合致しており、かつ、両目まぶたが閉じている状況だと判断できれば1カウント

なお、執筆時点(2023年5月5日時点)における705作品を集計対象とし、筆者の目視にて検証した。


4-1.検証結果

検証結果は表1の通りである。

表1 筆者作成

 天海春香(太字)は、おめめを細めているコマ数・割合ともトップであった。コマ数でいえば双海亜美を8コマ上回る47コマ、割合では高槻やよいを約4ポイント上回る47.47%おめめを細めていることがわかった。

 余談だが、高槻やよいは先述のおてて挙げがち&お口開けがちの検証においても同率1位ないし2位の割合でおてて挙げがち&お口開けがちであった。彼女たちの性格や立ち居振る舞いといった側面で共通点があるのではないかと考えられる。


4-2.検証結果詳細

 天海春香の検証にてわかったことは、おめめを細めている割合が高いことである。検証対象の705作品中42作品に天海春香が出演しているが、そのうち29作品にておめめを細めている描写があり、かつ、8作品については登場コマ=おめめを細めているコマであった。極めつきは『あなたと咲く花』および『ムソウテンガイ∞』であり、それぞれ3コマずつ登場するのだが、その3コマ全てでおめめを細めている。

5.なぜミリシタ4コマ春香さんはおめめ細めがちなのか

 なぜミリシタ4コマ春香さんはおめめを細めがちなのか。それを、先述の「後輩のアイドルを見守っているからだ」という仮説を立てたうえで、属性および年齢をもとに比較した。

《①メインアイドルの属性比較》

 「ミリシタ4コマ」におけるメインアイドルが自分自身なのかそれ以外か、また、765ASのアイドルなのかシアター組のアイドルなのかによって比較し、表2のとおりまとめた。すると、自分自身がメインアイドルであるときよりも他者がメインアイドルであるときのほうが、かつ、シアター組のアイドルであるときのほうがおめめを細めている割合が高いことがわかった。

表2 筆者作成

《②メインアイドルの年齢比較》

 さらに、メインアイドルの年齢にも注目した。天海春香の年齢は17歳だが、メインアイドルが16歳以下である場合と17歳以上である場合とで比較し、表3に集計した。メインアイドルが17歳以上である際のサンプル数が少ないとはいえ、16歳以下の年齢であるときのほうがおめめを細めている割合が高かった。

表3 筆者作成

①および②から、先述の仮説が裏付けられるのではないか。例えば、『ムソウテンガイ∞』においては、子供が欲しくなったと言う双海亜美に対して「やっぱり亜美も双子がいいの?」「ふふっそうだね」「そ そうだね…(大丈夫かな…)」という言葉をかけつつ目を細めているし、『前向きヘアスタイル』においては、篠宮可憐のポニーテールをスタイリングしたうえで「うん!バッチリ!ポニテとっても似合ってるよ♪」と話しかけている際に目を細めている。


 天海春香が後輩や年下のアイドルに対して親身になる描写は多く、読者の方々も首肯すると思うが、ミリシタ4コマにおけるおめめを細めているという描写からもその傾向は頷けるかもしれない。


6.おわりに

 765ASの他アイドルと比較した結果、ミリシタ4コマ春香さんはおめめを細めがちであった。また、おめめを細めている様子から、後輩や年下のアイドルを優しく見守る春香の姿が伺えた。これからも、天海春香の描かれ方に注目しながら彼女のもつ性格や趣味、嗜好に思いを馳せていきたい。


※集計資料は下記URLから閲覧可能です。


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天海春香学会公式note『【検証】天海春香さんおてて挙げがち&お口開けがち説』、https://note.com/a_harukagakkai/n/ndc4389b745fb、2023年10月9日閲覧

調査を行った2023年5月時点ではTwitterというサービス名であったが、ここでの呼称はXに統一する。

https://x.com/imasml_theater/status/1315956192812777472?s=20

https://x.com/imasml_theater/status/1214472239187398656?s=20、閲覧日2023年5月6日

https://x.com/imasml_theater/status/1448212160895610886?s=20、閲覧日2023年5月7日

https://x.com/imasml_theater/status/1516703467540074500?s=20、閲覧日2023年5月9日



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