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ヒコロヒーvsギャル、サーヤvs風俗嬢


前回、予告した通りの芸人シリーズの続きです。

ヒコロヒー氏の場合は次世代の希望の光が見えるというよりは
裸の王様に出てきた少年がもたらしたような気づきをもらえる感じです
「結婚前の異性と水着デートに行きたいか?」というアンケートの
女性の75%が「ノー」という調査結果に対し
そんなはずはない
女子の99.9%はいやなはずだ、とつっこみます。

ここで気づかされたのは、水着に関しては若い世代ほど開放的になってくるのだと思っていましたが実際は逆の流れがおきているようです。
たしかに肌を多めに隠すタイプの水着のバリエーションもふえているようです。

 思えば体操着のブルマ―も昭和にさかのぼれば、戦中・戦後のちょうちんブルマーがダサいということになって普及したはずですが、平成末期から令和の近年には嫌がれるという流れになって廃れていったようです。昭和のバレーボール選手、大林素子さんなどは目立ちたくて個人的にチームで支給されたものの規格よりもハイレグなものを特注したというハナシをしていました。
「ワイドナショー」で安藤優子さんが「私たちのころはちょうちんブルマーというひどいデザインで」と笑っていたら「そっちのほうがいいじゃないですかぁ」とイマドキ女子に返されていました。
 スカートも長くなったり短くなったり行ったり来たりといろいろですが、思うに水着に関しては一貫して、できれば肌は隠したいという女子の方が圧倒的多数だったのではないでしょうか。
 というのもわが国ではビキニが多数派になったことがないですし、水泳授業見学女子は未来永劫絶滅することはなさそうです。某女子アナは同性に見られるのもイヤだったと力説していました。

 近年、テレビの街頭インタビューで「三角ビキニ以外はダサい」と女子に言わせていましたが、あれはギャル文化というやつです。おじさんたちは一般女子と勘違いして日本もとうとうそこまできたかと喜んでしまったかもしれませんが。ひょっとするとインタビュー自体もやらせです。
 ギャルは理不尽な上下関係などいろんな意味でおじさん世代が喜びそうな要素満載です。ギャルの掟を力説するみちょぱに対して「軍隊かなにかですか?」とつっこんでいた三浦翔平さんは言い得て妙。彼の質問もまた裸の王様の少年のようです。ギャル文化は一見、多様性の象徴のようですが、実は旧態依然そのものです。宝塚や星野仙一氏としっかりと地続きです。

さて、ラランド・サーヤさんからも普段は特段、次世への希望の光は感じませんが、たまに「それそれ!」と共感してしまいます。
 こないだは「浮気はいやだけど風俗はOK」というよくある女子の意見にたいして「ノーでしょ」といっていたのですか、「私はノー」というより、おまえらだってそんなワケねーだろと突っ込んでいるように聞こえました。
 ナイナイ岡村氏がラジオで失言したときに女性の擁護者がいたのが不思議だったのですか、おそらくそういう方々は芸人ラジオのリスナーなのではないかと思います。私は芸人ラジオはあまり聞きませんが、こないだうっかり伊集院氏のラジオを聴いてしまったら「立ちバック」という単語をやたら連発していて「キモっ」と思い、次に「レベル低っ」と思ってしまいました。
 あまり必然性のないエロシーンがちりばめられた青年漫画雑誌を久しぶりに手に取ったときも同じように感じてしまいました。そもそもストーリーは追えてないわけですから、いちげんさんにとっては、ただただエロ絵巻きなわけです。
 好きな作品の多くがエログロ漫画だと言っていた広瀬アリスさんのような漫画女子とか芸人ラジオリスナー女子はそうした下半身のネタを「記号」として処理していているのかもしれません。
 風俗はOKとか言ってしまえる女子も粘膜レベルで風俗店における行為を想像できてないのではないでしょうか。
 よく女性が風俗嬢について語る時に必要以上に「立派な職業」と職業に貴賎はないという姿勢を強調しているようにみえますがムリしてない?あるいはリアルを理解してる?と思ってしまいます。
 グラビアをやったことを後悔しているといって炎上した女性たちの件もそうですが、日本では法律で禁止されていないものを批判的に扱ったやつは炎上させてよいという暗黙のネット律があるようです。
 こうした法令というものへの誤解も日本が民主主義と言うものを自力で獲得していないという歴史に由来しているのではないかと推察しています。
 たとえばギャンブル産業とホスト業界は法律の範囲内で行われていることでもまだまだ再検討の余地かあると思いますし、そもそも法律自体も時代で改変されうるものですし、法律はその運用法も含めて法律なのです。。

 前に紹介した世の流れはコンプラ強化なのに下ネタはむしろ暴走しているという現状はマンガ女子や芸人ラジオリスナーによるエロの記号化にあるのではないかと思っています。だとすればその原因はマンガと芸人なのです。


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