データベーススペシャリスト試験に受かるまでの勉強記録
私は2022年10月に行われたIPAのデータベーススペシャリスト試験に合格することができました。
結果としては午前2が84点、午後1が87点、午後2が71点とそこまで危うげなく自分としては満足な点数となりました。
2022年9月からUniversity of the Peopleのコースも2単位受講してしまい、今までで一番大変なコースも含まれていたため、十分な時間が取れたとは言えない中での受験だったのでこの期間はかなりストレスフルだったのを覚えています。
今回は簡単にその期間の勉強記録に関して書いていこうと思います。
取ろうと思ったきっかけ
そもそも取ろうと思ったきっかけとしては、その年の5月に応用情報技術者試験を受け合格したため、高度試験の午後1が免除されているうちに一つくらい受けてみようと思ったことです。
調べてみると高度試験の中ではデータベーススペシャリスト試験は論文がないこともありどちらかといえば取りやすく、自分の興味分野と合致していたため受けることにしました。
また逃げ恥の平匡さんの資格が
基本情報技術者
応用情報技術者
データベーススペシャリスト
であることが以前SNSで流れてきたため、せっかくなら同じやつを取りたいといった謎の対抗心がありました。
午前2のための勉強
データベーススペシャリスト試験は午前と午後でそれぞれ2つの試験に分かれていますが、応用情報技術者試験の合格者は2年間高度試験の午後1が免除されます。
よって午後2の勉強をまずは始めることにしました。
その前に下記の「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」をさらっと読みました。
SQLや正規形に関する知識はある程度あるものの、業務では使ったことのない構文や知識も多々あり、基礎を身につけるのに役立ちました。
サイトからダウンロードできる、午後1問題のまとめも有用でした。
その後はデータベーススペシャリストドットコムの過去問道場をひたすら解きました。
https://www.db-siken.com/dbkakomon.php
かなりやり込んだ結果、全ての問題を直前1回は正解の状態まで持っていくことができました。
解いた問題数は175問になるかと思います。
ここまでやったこともあり、午前2に関しては本番でもいくつかわからない問題もありましたが、落ちることはないだろうと安心して受けることができました。
午後試験のための勉強
午前試験に関してある程度目処がついたので、午後試験の勉強も始めました。
午前試験の勉強を通じて基礎的な知識はついているので、後は過去問をどれだけ解いてパターンや問題傾向を理解するかということになってくるかと思います。
それほど時間がなかったため、過去問は5年分はやると決め、解く問題も最初から決めてしまうことにしました。
午後1に関しては問1,2、午後2に関しては問1に絞り、特に午後2の物理設計に関しては全く問題を解いていません。
それでもどちらも試験時間が90分、120分と長く、それに応じて問題も時間をかけて文章を理解しながら解く必要があるため、5年分をこなすのは非常に大変でした。
わからない部分に関しては解説を読みながら、理解するように努めました。
基本的にやったことは本1冊と過去問なので特別な勉強方法ではないですが、しっかりとやれば十分に受かる可能性を高めることができるのではないかと思います。
試験勉強を通じて変わったこと
まず特に試験勉強で身についたこととしては、概念データモデルを書く良い練習ができたことです。
ER図などを多少は書いたり理解はしていましたが、あまりきちんと勉強したことはなかったため、良い機会となりました。
またSQLのトリガやカーソルに関しても存在を知らなかったため、軽くではありますが学ぶことができてよかったと思います。
そしてテーブルの正規化であったり、ACID特性、CAP定理、共有ロックと専有ロック、デッドロック、隔離性水準、2相コミットなどデータベース関連の概念に関してある程度理解することができたと思います。
知識は使わないと割とすぐに忘れてしまうかもしれませんが、今後仕事でこのようなことを考慮する必要がある場合に理解が早くなったり、自分の中の引き出しが増えるという点で受験してよかったと思っています。
余談ですが、下記の「データ指向アプリケーションデザイン」という本を流し見している中でデータベーススペシャリストの勉強範囲とかぶる部分も結構あり、こういった内容を試験勉強を通して学べるデータベーススペシャリストは良い資格だと思いました。
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