"おばさん"になって日和るわたし2

うちの両親はそれぞれが毒親育ち。毒親同士が結婚して生まれたわたしは、アダルトチルドレンのサラブレッド(世代連鎖)です。わたしの家族は、5歳下に弟と、7歳下に妹。DVモラハラパワハラアル中の父親と支配的でネグレストな母親。家庭にも学校にも居場所のない闇の小学校時代を、4歳までの母親との楽しかった記憶だけを糧に反芻しながら過ごしました。私立中学への入学が第一の転機となり、そこから私立一筋で大学まで入学・卒業し、家から逃げるように結婚までこぎつけます。Kくんの妹さんに子どもが生まれ……(Kくん:パートナー、お父さん:義理父)


ある日、Kくんが言いました。
ー今度甥っ子のお宮参りがあるんだって。

ーふーん。そう。
気のない返事を返しました。

ー行く?
ーイヤだ、行かない。

そして、次の土曜だったか、日曜だったか、珍しくKくんの方からお昼ごはんの指定をしてきました。(週末のお昼ごはんは、2人が気に入っているいくつかの店の中から選んで外食します)
お昼ごはんを食べ終わり、Kくんが、ちょっと散歩を…と言い出しました。
わたしはすぐに謀られたことを悟りました。
お宮参りに参加することになっていたみたいです。

わたしは行かない、と言いつつもおめでたい行事に不参加を言い出せなかったKくんのことを少しだけ思って一応ついていきました。

Kくんの妹さん、子ども、12才年下の妹さん旦那、義理母がいい服を来て勢ぞろいしていました。
そして、みんなで写真を撮るよ!
と言うのです。

は?聞いてないし。
普段着のまま謀られて連れて来られた挙げ句、写真を撮るだと??
ブチッと切れました。

写真なんか一緒に写らない。
わたしのいないところでやってくれ。

甥っ子はKくんが使ったというお宮参りの衣装を着せられ、写真を撮る準備はどんどん進んでいました。

わたしは頭がぐちゃぐちゃになってKくんに食って掛かりました。

ーどういうつもりだ!?
ーあんたも子どもは要らないと言いながら実はほしかったんじゃないのか?
ー子どもを持つことを選んでそうできた妹さんと、生むことがどうしてもできないわたし。

わたしなんて、とんだデキソコナイだ!

今ならわかりますが、言葉の行間を読みすぎ、というか、あらぬ方向へ思考がぶっ飛んで行き過ぎ、悪い方へばっかり考えてしまう癖。Kくんはそんなことは全く考えていなかったでしょう。
とりあえずわたしをなだめすかして、
「写真も入らなくていいし、悪かった」
と言って謝りました。

とりあえず、泣いてぐちゃぐちゃになった顔をなんとか取り繕い、1枚だけ写真に収まりました。







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