カミングアウト

中学の頃には既に自分の性別に違和感があり、髪の毛を伸ばしていたことがある。校則や周りの目が気になり切ることになった。

高校のときには演劇部に入り、女性の役を演じた時に自分の性別は女性だとしっくりし、また見た目の性別と自分の思う性別が食い違っていることを認識した。

大学から「K」の名前を既に使用しており、大学の友達からは「Kちゃん」と呼ばれていて、本名のAは浸透していない。

その後結婚をし、就職してからは男性の名前を使用するしかなく、性同一性障害であることを10年以上隠して生活してきた。

○年には、男性として生活をしていくことが苦しくなり、会社も辞め、精神科にもかかっていたが、精神科でも性同一性障害とは言い出せなかったため、適応障害として対応された。

その後、以前勤めていたのと同じ会社に復帰することはできたが、そこでもまだしばらく性同一性障害を隠して生活していた。会社の会社の人にバレないよう長く伸ばした髪の毛はウィッグで誤魔化し、女性としての自分を公にはできなかった。

コロナの時に、リモートワークが始まりその頃から女性の装いをオープンにするようになった。
妻の勧めもあり、会社の社長にも性同一性障害を相談したところ、会社を上げてLGBTの研修を行ってくれたため、会社でもカミングアウトすることができた。今では、会社でも女性の装いをしているため、男性名だと初めて会う人を驚かせることになる。名刺も会社がKとして用意してくれた。

日常生活上で女性の装いをしているため、保険証や診察券、運転免許証、クレジットカードなど名前の記載のあるものを提示するのが苦痛である。

例えば病院に行った際もフルネームで呼ばないようメモがはってあるのを見たことがあり、そうやって配慮させるのも苦痛だが、メモがあるにも関わらず結局フルネームで呼ばれたこともある。

クレジットカードの使用も極力対面では使いたくない。不正利用を疑われるのではないかと気が気でない。

子供がいないとはいえ、結婚をしているため性別を変えるのは難しいのはわかっているので、せめて名前を変えて残りの人生は女性らしく生きていきたい。


ーーという感じでKちゃんの改名のために裁判所に提出する作文を作成中。
ポイントは
・名前を変更することで混乱はないか
・名前が男性名なことが、如何に苦痛を感じるか


この前今回のタイトルと同名の
「カミングアウト」
という本を読んだが、

如何にクローズ状態だと自分を発揮できないか、隠し事をしているということで、人に信用できない人だと見透かされてしまう。
異性愛者の協力があれば、うまくいくことが多いなどが書いてあって
パートナーを見ていると、たしかに!と、とても納得した。

もうちょっと苦痛部分も膨らませてKくんにも見てもらって提出することにする。

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