私の推しはミンユンギ
ミン・ユンギ
世界のBTS
今や彼らを知らない人の方が少ないであろう
アジアの奇跡
そして、そのBTSのラッパーでありプロデューサーの顔も持つSUGA
本名 민윤기(ミン・ユンギ)
ソロ名義はAgust D
アンダーグラウンド時代はGlossという名前で活動していたらしい。
私はミンユンギが大好きでとても大切だ。
今からその気持ちをぶつけるべく、ミンユンギと言う人間を好きになった経緯や理由を書いてみる。
ユンギさんに救われ、ユンギさんが大好きな今を残すために。
優しい人
メンバーへの塩対応やソロ楽曲の歌詞などにより、彼のことをよく知らない人は最初、"なんだか怖い人だなぁ"と思う人も少なくないと思う。
私がそうだった。
しかし、沼の蓋を開けてみると、ミンユンギという男は底無しに優しい心の持ち主だった。
BTSのメンバーがLIVE配信に1人で現れる時、各メンバーそれぞれとても個性がある。
リーダーRMは音楽制作について語ったり、こんな事がありました、こんな物を買いました、と語ったり、とにかく喋る。そんなイメージ
ジョングクやテヒョンさんはよく歌を歌う。そんなイメージ
では、ミンユンギはどうだろう
彼はコメントを静かに読み、答える
まるで寄り添い会話をするかのような配信をする。ファンの悩みに真剣に答えたり、些細な質問にちょっと適当に答えたり、無言でジッとコメントを見つめたり…
最初にアーカイブを視聴した時かなりドキドキする空気感だったのをよく覚えている。
あまりにも優しい声で、辛い思いをしているファンに
そんな言葉をかけていた。
人がどんな言葉をかけられたら、救われるのか、心が軽くなるのかをよく知っている人だと思った。
私の沼落ち
私はすべてに疲れてしまい、精神的に参っていた時、BTSの7人を見つけ、好きになった。救われた。
そして、ミンユンギに完全に落ちたのは、先程もお話をしたLIVE配信
彼はそう言った。
どんな意味を含んでその言葉を発したのかはわからないけれど
私にはこう聞こえた。
その言葉が心に染み込んで、少し痛いのに、救われていく
そんな感覚
それからというもの、インタビューや過去の動画を見ていくうちに、いつの間にかミンユンギのことをぼーっと眺める様になった。
私は最初、ユンギさんに対して"儚い"と言う感情を抱いていた
たまに消えてしまいそうにも感じた。
あまり目を開けず切ない顔をしたかと思えば、息を吐きながらニヤッと笑ったりする
音楽の話をする時は、いつもと変わらないトーンなのにどこかハッキリと喋る
そして彼のことを知れば知るほど、音楽に対しての大きな拘りと愛情がひしひしと伝わってくる。
なのに取捨選択がしっかり出来ているし、公私混同はしない。
彼は私にとって、不思議な人だった
私が感じた少しの違和感
ユンギさんは13歳という早い時期から音楽に触れ、デビュー前はアンダーグラウンドで活動していたらしい
10代にしてトラック作りや作詞作曲を身につけていたそうだ。
私が一番好きなアルバム【Skool Luv Affair】には、彼が10代の時に作曲した楽曲なども盛り込まれていていると知ったときは驚いた。
私自身ダンサーだった為、メジャーとアンダーグラウンドの違いを肌で感じながら活動をしていた。
未熟ながら、自分の拘りを捨てきれなかった私は、メジャーで活動する為に努力をするという選択肢を選ばなかった。
比べるのも変な話だけれど
ユンギさんは幼い頃から音楽"制作"をしていた為、音楽に対して、私のダンスに対する拘りよりも明らかに大きな拘りを持っているはず
その事実はインタビューや生い立ちから充分に伝わる
それなのに、BTSというメジャーで大成功を収めているアイドルグループの一員である事に、少し違和感を覚えた。
ジャンルは違えど、アングラとメジャーでは求められるものが大きく違うことに私も悩んだ経験があるから
のちに
「アングラというより大邱で活動していました」
と答えているインタビュー見つけ
『自分をもっと見てもらいたい』
『音楽をして生きていきたい』
という意志を持って、オーディションに向かったのかな、と思った。
夢を追う誰しもが経験する、あの感覚を、ミンユンギも抱いていたのかもしれないと想像して、少し涙が出そうになった。
Agust D
ミン・ユンギという男に興味を持ち始めるとすぐに、Agust Dの楽曲に出会った
この名前は、彼の個人名義
自作曲が盛り込まれたミックステープを、この名前で2016年と2020年に出していた。
そこで私はもっと驚くことになる
心配になる程、攻撃的な歌詞
このまま死んでしまうのでは無いかと思うほど叫び、吠える様なラップ
かと思えば、優しく道を示してくれるような歌
自分の過去や苦しみを包み隠さず記した音楽
脳裏から離れないMV
何?この人
初めてAgust Dの楽曲を聞いた時、思わず涙が出た
私もここまで正直に真っ直ぐになれたならと、羨む気持ちが少し。そして彼への感情移入
優しく強い音楽に励まされ、感情の渦に飲まれぐちゃぐちゃに泣いた
2016年にリリースされたミックステープ
【Agust D】
その時私は、完全に精神が病んでいた為、彼が鬱病や対人恐怖症だった過去を歌ったThe Lastは特に印象的だった。
ここまでストレートに自分の苦しみや過去をさらけ出せるのも普通ではないのに、それを自身が愛する音楽で表現をしている事に、震えた。
彼のスキルや歌詞に鳥肌が立ったのもあるけれど、武者震いに近いものがあったかもしれない
彼の壮絶な経験は私には理解できる領域ではないと思いながら
不覚にも共感してしまった。
このミックステープは
攻撃的で、時に弱気で、それでいて端的な言葉で溢れていた
簡単には想像できないが、彼がどのように葛藤を乗り越え成功したのか、彼の作り出す音楽を聴くことで、少しずつ理解をして、一筋縄で行かない人生にもどかしさや怒りを感じながら生きていたという事が
ほんの少し、少しだけ分かってしまった。
そして、2020年にリリースされた
【D-2】
私が毎日毎日、囚われた様に聴き込んでいた、優しいのにグッと心を掴まれる楽曲"People"という楽曲が収録されている
この曲にはかなり励まされた。
とにかく歌詞が素敵で、とても優しい声で歌うから
時にこの曲を聞き、涙を流しながら眠りについた。
このミックステープでは、Agust Dらしい皮肉っぽい攻撃的なフレーズも入っているものの、2016年の【Agust D】程の恐れは感じない、むしろ優しさを感じる楽曲が収録されていて、苦悩や苦労の末に"ココ"にたどり着いのだと、彼の心の歴史を感じることができた。
この2つのミックステープには、彼の人生、音楽的な拘り、伝えたいメッセージが盛り込まれていて、全て聴き終わり噛み砕いた頃にはすっかり彼の沼から抜け出せなくなっていた。
BTS , Agust D以外のSUGA
ユンギさんは、BTSのメンバーの中では特に個人での活動が多いイメージだ
PDとしてアーティストに楽曲提供をしたりFeatで参加したり、個人で様々なアーティストとコラボしている。
切なさや儚さを感じる、まさに"ほろ苦い"曲の楽曲提供や、韓国のレジェンド的な歌手イ・ソラさんの楽曲にラップで参加したり
楽曲提供とFeatで参加したIUさんの楽曲【eight(에잇)】は特に有名だ
かなりの尺になってしまうので全ての曲について書けない事が悔やまれる...
そんな中でも、私が特にお気に入りなのはHalseyのアルバム"Manic"の収録曲【SUGA’s Interlude】
この曲で文字に起こしたい歌詞は沢山ある
しかし、引き抜く事が難しい楽曲だ
ぜひ聞いた事がない方には訳を見ながらフルで聴いてみて頂きたい
英語と韓国語の溶け込み方、HalseyとSUGAの歌詞の共通点、【Boy With Luv】でBTSとコラボしたときとは違う"意味"があると、感じた。
HalseyはSUGAとのコラボについてこう語っていたそうだ
自伝的なアルバムに彼の思考を取り入れたいと感じたHalseyもまた、彼の楽曲を聞き、共感した人間の1人なのか。と思った瞬間、私の中の宝箱に、そっとこの曲を入れた。
拘り
これは、23年ぽっちしか生きていない私の解釈にしか過ぎないが、"自分の好きな事に対しての拘りを捨て、好きな事で成功するという事が必ずしも『本当の成功』では無いのでは。"と常々思っている。
しかし、私のその解釈上でも、彼は本当の意味で成功している
何故なら
K-POPビジネスというカテゴリーの中で、BTSとして自分の拘りを捨てる瞬間がたくさんあったはず。無いわけが無い。
...偶然にもこの文章を書いた後に出たインタビューで彼はこう語っていた
私はこの考えを痛いほど理解していた。
結局見てもらえなかったらどんなにいいものを作っても、届かない
芸術や音楽で食べていきたいと感じた事がある人なら一度は当たる壁だ。
その様な強いこだわりをもっている彼は、BTSとしての大成功を収めたのち、自分の過去や自分の考えを自分の好きな音楽で伝えている。
『SUGAの楽曲』だと言うだけで聞く人が何千万人といるから
それが私の思う、本当の意味の成功。
それに、彼はBTSとして様々な楽曲に携わり、その過程で様々なスキルを身に付けただろう。
ドキュメンタリーで"色々な姿、音楽を見せることができる"
と言っていた時には胸が熱くなった。
(その後に日本語のお疲れ様ソングが流れたのはちょっと面白かったけど)
繰り返しにはなるがあくまで私の解釈上では
彼は、数々の拘りを捨ててきた代償に、多種多様な音楽スキルを手に入れ
BTSの楽曲制作に欠かせない存在になった。
かっこいい。かっこよすぎる。身震いがするほど。
ずっとBTSでいること
2021年BTSの周年のお祭り【FESTA】
最終日、YouTubeにアップされた動画の中にインタビューがあった。
その彼のインタビューで彼はいつもの様に落ち着いた顔で穏やかにこう話していた。
Q, 防弾少年団
A, 僕の人生の全て
Q, 未来
A, 防弾少年団
Q, 夢
A, 長い間BTSで居続けること
滝涙
彼は、彼の力で、様々な困難と葛藤を乗り越え、BTSという唯一無二の居場所を見つけた。
最初は、厳しかったであろうアイドルという居場所を自分の力で、自分の宝に変えた。
かっこいい(n回目)
特別な人
ラップをしている時のゾクッとするくらい恐怖を感じるのに楽しそうな顔も
公演でarmyに愛を伝えてる時の優しい顔も
音楽に向き合っている時の真剣な顔も
口開けてボーッとしてる時の顔も
度数57%のウイスキーをロックで飲みながら自分の作った音楽について語っている時の顔も
ボウリング場で変の声を上げながら適当に両手で投げた玉がストライクだった時のびっくりした顔も
Butterで5週連続ビルボード1位だった時に「5週だもんね〜〜」と変な動きをしながら言っていた、自信に溢れたおどけた顔も
全部大好きだ。
その顔から、ミンユンギを感じることができるから
いつも落ち着いている様に見えて、分かりやすい。
誕生日のLIVEで
「何も変わらない365日の中の一日」と言った後「デビューしてから沢山のファンの方が祝ってくれるから特別な日になったと思います」とユンギさんが言うから
"おめでとう、生まれてきてくれてありがとう"と心の中で叫んだ
私にとって特別な人が生まれてきた日を、ずっと彼の中で特別になる様に、世界中から集まる多くの声の中の一員になる
"もっと早くに、ファンになっていれば"と何回かは考えたけど
私なりに一生懸命、自分の人生を生きて、苦しんで、行き詰った時の、そのタイミングで出会ったから、猛烈にユンギさんに惹かれたのだと思う。
私がファンではなくなっても、彼がマイクを置いても
今、この瞬間、ミンユンギに助けらている今は、過去として一生残る。
彼に救われた特別な今を、私は一生忘れない。
さいごに
間違いなく、ミンユンギは音楽に命を捧げる覚悟ができているし、努力の天才だ。
情熱も、才能も、努力も、心の闇も、愛情も
人の心を動かす要素を兼ね備えた天才
私はユンギさんを心から尊敬している
音楽や、言葉だけでなく、彼の存在に助けられている
そして、いつまでも幸せでいて欲しいと願っている
大好きな音楽と共に
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