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【観戦記】「日本一のチーム」を応援する「覚悟はある」か?【2021.11.13 vsアルバルク東京】

2021-22シーズンの #島根スサノオマジック は、大型補強で一躍リーグの台風の目になっていました。西地区が混戦模様ということもあり、一躍CS圏内どころか優勝候補に。そんな中、ホームの松江市総合体育館に、今シーズン優勝候補最右翼の #アルバルク東京 を迎えての一戦。補強の目玉、安藤誓哉選手の古巣との一戦ともあって注目の試合ですが、なんとか2階自由席とバスのチケットを確保し、はるばる東京から観戦に行きました。

今回はどちらかというと、観戦そのものの記録よりも、大型補強をしてからずっと考えていた、ちょっとしたモヤモヤに対する「答え」について書いていきますね。たぶん試合の話はちょっとしか触れないと思います。


1. 安藤誓哉の言葉には、何か見えない力が宿っている気がする

本題に入る前に、前提として、今回のスサノオマジックの飛躍のキーマン、安藤誓哉選手は、何か「別物」のオーラが漂っている、という話をします。

遡るのは、2021年7月1日の、島根スサノオマジックの新入団選手会見。同じくBリーグを代表するスーパースター、金丸晃輔選手であったり、新HCのポール・ヘナレ氏であったり、あるいはその少し前の契約更改のタイミングでの北川弘選手(前キャプテン)が「CS進出」を目標に上げる中、安藤選手だけははっきりと「優勝を目指す」と言っていました
筆者はその時点で、「こいつは何か別物だ、やってくれるぞ」という期待を抱くようになります。

10月2日。開幕戦、千葉ジェッツ相手の歴史的勝利。圧倒的なパフォーマンスをマークしてインタビューを受けた安藤選手は、満員のファンの前で「(優勝を目指すためには)これから壁がたくさん迫ってくるけど、覚悟を持って応援してほしい」というセリフを残しました。この「覚悟を持って」というこの言葉に「ついていくぞ」となったスサノオマジックファンはあまた知れずだと思います

2. 「島根から日本一を目指す」という素晴らしいコンセプト

この試合前日、ツイッターで球団公式がこんなツイートを上げています。

こちらのめちゃくちゃかっこよい広告。島根在住のデザイナー「ふののこ」氏がコピーから考えたこちらの広告が、島根ファンだけでなく、バスケファンやバスケに縁のない島根県人にも拡散されて大ヒット。
「いつもの島根で、非日常の体験を」というキャッチはもちろん、繰り返される「日本一のチーム」というフレーズが、なんかこうめちゃくちゃ惹きつけられるんですよね

実際、この"非日常の体験"は、会場にもあふれかえっていたし、なんなら市中でも感じられました。見ない入場が始まってからオープニング演出までの時間から、なんかアリーナを覆う熱気がこれまでと違ったし。市内でランチを食べてても「今日試合を初めて見に行く」みたいな会話が聞こえてくるし。何より、会場近くでユニフォームを着て青信号の点滅を慌てて渡ってたら、待ってた左折車を運転してたおじさんが「GO GO Magic!」と窓開けてサムズアップしてくれたなんてことがあって。ほんとに、こんなことなかったもん。

3. 日本一のチームになる、覚悟はあるか?

まあその辺の「空気感」の変容は会場MCのHONSHOWさんもわかってますよね。
いつも通り、気合入り過ぎて空回りしていて、「今日は滑ってるなぁ」って思った矢先、「"日本一のチーム"を目指す"覚悟はありますか"?」っていう、ファンの琴線に触れるやべえセリフを放ってくるところ。

その「日本一」というのは、もちろん成績で日本一になることも目標だけど、「ファンの応援と気持ちが日本一」ってのもそうだし、「地元での認知度日本一」ってのでもいいかもしれない。そして、「島根という田舎から、日本全国に誇れる球団になること」ってのが、一番だと思います。

先日記事にした(↓)、「島根スサノオマジックが大きく"なり過ぎてる"」ことが"違和感"があるってこと。
https://note.com/a_chan_63/n/n91dc6a52c3bd

一見今日の記事と矛盾しますが、これ、全然間違った感覚ではなかったです。
というのも、自分がこれまで応援してきた島根スサノオマジックは、あくまで地方の弱小金欠球団で、それが強豪チームに一矢報いるところを善しとしていた部分があった

でも、今では違う。そう。当時はそうだったけど、今のスサノオマジックは、「本気で日本一を目指すチーム」です。だからこそ、ファンの僕らも、本当に「覚悟を持って」応援しないといけないと、そう強く感じました。


そんなことを思って試合を見ました。足を攣りながら。鼻血を出しながら。本気のディフェンスでファールアウトしながら、でも、最後まで走り切る島根のバスケを見てたら、本当に時間が過ぎるのはあっという間で。

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[試合終了] 島根スサノオマジック 79-66 アルバルク東京

誇れる。俺たちは日本一のチームだ。


おわり。

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