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私の素敵すぎた高校3年間~そこから見えた暮らしたい未来のまち~


田舎の地元なんて嫌いじゃないけど正直どうでもいい。

それより都会だ。テレビに映る東京のきらきらに私も含まれたい。

将来はよくわからないし普通科の高校かなぁ。

田舎にうじゃうじゃ居そうな中学生。それが私だった。

そんな私だったのに今となっては地域創生学群という超地域と関わりそうなところで大学一年生をしている。

中三の私と今の私は別人と言っていいほど変わってしまっている。

そんな私が暮らしたい未来のまちはどんな街なのか。

そして何が私を変えたのか。

この二つを書かせていただく。

小さな決断。

さかのぼること約3年。当時将来の夢を決めきれなかった私はもう少し考えようと隣の市にある県立高校の普通科に入学した。

なぜ隣の市の高校にしたのかというと少人数編成の学校だったから。

少人数だから緊張せずに質問できるそんな感じでゆったり勉強したかったのが本音である。


私は入学して数か月、仲良くなった友達の一人「T子」にこんなことを言われた。

「一緒に地域を盛り上げるプロジェクトやらない?なにするかは今から決めるんだけどさ」

私の通っていた高校では2年生になると普通科は二つのコースに分かれることになっており、一つは地域課題を見つけ出し、自分たちなりに考えた方法で地域にアプローチする。もう一つは地域に出て週に一度インターンシップをする。というプログラムがあった。

まだ入学して数か月なのに。一年生からプロジェクトだなんて聞いたことがない。それに私にとってはただの「隣の市」だ。

地元すらどうでもいいと思っている私が「地域(隣の市)を盛り上げる?」

そんなことできるだろうか?

という不安も正直あったがそれよりも、

「私、これをしたら変わるかもしれない・・・!」

という気持ちのほうが大きかった。この時、自分を変えたい精神がすごかったのだ。(もちろん他と違うことをすることとT子に選んでもらえたという優越感もあった。)

ということですぐにOKし、私の怒涛の高校生活はスタートした。

勢い任せの高校一年生。

まず何をするかだ。

海外とコラボしたいからとりあえず海外行ってみる?あ、お米有名だからお米でなんかする?あ!遊園地作れば外から人来るんじゃない?

高校一年生の私たち。そう簡単にピンとくるものは生まれない。

「んー、なんか楽しいのないかねぇ」

探していたある日、保育士をしているT子のお母さんからとある講演会を紹介された。そこには

「プレーパーク」という文字。

なんだか楽しそうだ!行ってみよう!ということでT子とT子のお母さんと私で講演を聞きに行った。

その講演会では「プレーパーク」という子どもたちが自分の責任で自由にあそべる場所を運営されている方のお話を聞くことができた。

今でも印象に残っているのはプレーパークで遊んだ子どもたちに起きた変化のお話。このお話を聞いたときに確信した。

「これだ!!プレーパークを地域に作りたい!」

講演会終了後、講演してくださった方に

「私たち自分たちの高校がある地域にプレーパークを常設します!」

と宣言し、2018年8月2日午後8時53分

T子と私は早速作りたい意思をたっぷり込めたパワーポイントを作り始めた。


いよいよ始動。

講演会の衝撃が冷めないうちに作り上げたパワーポイントをどうしたらいいのか分からなかったのでとりあえず先生に見せに行った。すると先生から当時地域おこし協力隊だったMさんを紹介され、Mさんにもパワーポイントを見てもらった。Mさんはとても誉めてくださった。そして

「地域の人にもっと知ってもらった方がいいから説明会を開いたら?」

ということで、地域の人を学校によんで「プレーパーク説明会」を行った。

地域の方はもちろん市役所の方、なんと市長まで来てくださった。

そこでどんどん話は進み、いろいろ大変なこともあったが

高校二年の5月5日。

プロジェクト始動から約9か月後、

なんとか「第一回プレーパーク」を開催することができたのだ。

その時にはもう私は地域の虜になっていた。


地域。

卒業までの間プレーパークを計三回開催し、プレーパークの活動を通して学んだことを全国大会の場で発表することもできた。現在は高校の後輩に引き継いでいる。

私個人では地元でも活動したいと思い、高校三年生の時同じ中学出身の後輩と「役場」に突撃し、地域おこし協力隊の方を始めとした方々にアドバイスをいただきながら地元について語り合うワークショップの開催も行った。そして現在、将来地元を盛り上げるため地域創生について学んでいる。

何にもなかった女子高生の私にたくさんの刺激をくれたのは、

夢を与えたのは紛れもなく

「地域」

であった。

地域にはたくさんの素敵があった。

高校生がやりたいと言ったら全力で向き合ってくださる、地域について本気で考え続けている大人がいた。

本当に感謝してもしきれない、私の憧れの大人の方々である。

当たり前だと思っていた自然もなかなか素敵であることを知った。

そんな自然があったからプレーパークでは地域の自然を生かしたあそびを提供することができた。

今思えば少子高齢化が進んでいる地元で子どもの遊び場を作るだなんておかしな話であったが、そんな私たちを応援してくださる素敵な地域であった。

プレーパークは隣の市での活動だったが、個人的に私の地元では地元について考えるワークショップをした。その活動を通してみてみると、本当に、嘘じゃなく、素敵すぎる地元であったことに気づいたのだ。詳しくは書かないが本当に素敵なのだ。

かっこよすぎる。私の地元。私の高校がある地域。

すべてが大好きですべてに感謝してもしきれない。

うん。こうして記事を書いているだけでもわくわくしてしまうのだ。

暮らしたい未来のまち

ということで、最後に私の暮らしたい未来のまちを発表させていただく。

それは

「地域みんなで盛り上がるまち」である。

誰かが地域で何かやりたいと言えば誰かがやろうじゃないか!と言う。

それが当たり前の光景である。

そうするとどんどん子どもたちも地域に入っていく。

もちろん子どもたちが失敗をして嫌な思いをすることもあるだろう。でも、そこで地域に入って地域を見れば入る前とは全然違った景色になる。実際私もガラッと変わった。子どもたちがしっかり地域に入って、地域について考えたうえで将来を考えられる。

興味がないのは知らないからだ。

知ろうとしないのは自分がアクションを起こせることを、

その結果自分が楽しいと感じるかもしれないことを知らないからだ。

勉強も大事かもしれないけれど

アクションを起こしたって絶対損はしないと思っている。

もちろん当時の私のような高校生よりももっと小さいころから挑戦できる。

学校だけでじゃない。

地域みんなで支えあう。そんな活気であふれるまち。

そんな環境のまちに私は住みたい。

いや、そんな環境を私はまちに作るんだ。




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