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染色作家さん&引き箔作家さんとのコラボ企画②

↑ こちらは前回の記事。

まずは、前回の記事でチラリとご紹介させていただきました、スペシャルな引き箔作家の村田さんについて。

村田さんとは、私が以前所属していた『京都職人工房』で出会い、これまで交流させていただいてきました。


西陣織では分業が進んでいて、村田さんは、西陣織の緯糸として織り込む『引き箔』を専門的に制作されています。

その引き箔の素材感は、独特の美しさと深みを持ち合わせていて、ただの材料とするにはもったいない存在感です。

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村田さんは近年、引き箔以外にもこの世界観を展開されていらっしゃって、めちゃくちゃカッコイイお箸やサングラス等も制作されています。



では、その「引き箔」とはどんなものなのかということなのですが、私たちも以前より引き箔から制作して、帯を作ってきました。

↓ 以下ご参照まで。


引き箔は一般的なサイズとして、一枚が45×60センチ角です。

丈夫な和紙をベースにして、様々な素材で表情が作られます。


こちらが、村田さんが友禅作家奥野さんからの依頼を受けて、制作された引き箔の二種。

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圧倒的な存在感と美しさとがあります!!


村田さんには、こちらの引き箔を赤と青、それぞれ4枚づつ制作していただきました。

次にこの引き箔をそれぞれ、緯糸として織り込める細さへと裁断します。


奥野さんからのご依頼は、この引き箔の美しさを前面に引き出して、できる限り『攻め』の帯を制作されたいとのことでした。

そこで私たちは、赤と青色の毛糸を下地に織り込んで、ボコボコとした表情を作り、紬糸に銀糸を巻いた「スラブ糸」をアクセントの表情として、表面に出てくる紋を使用することにしました。


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それぞれに使用した糸たちです。


写真では少しわかりづらいのですが、このような表情で織りあがりました。

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上:表、下:裏側です。


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それぞれの裏側からは、鮮やかな、赤と水色の毛糸が見て取れます。

この鮮やかな毛糸の上を黒の金糸で覆うことによって、ボコボコとしたテクスチャをみせています。

それぞれ、このような形でお仕立て上がりです!

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このような帯に仕上がりましたが、奥野さんのお着物と合わせることによって、どのような雰囲気になるのでしょうか~。

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納品時の奥野さんと帯の様子。

仕立てあがった帯をお見せしたら、とてもお喜びいただけて、ホッと安堵と嬉しさがこみあげてまいりました♡♡

奥野先生&村田巨匠、素敵なモノづくりに関わらせていただきましてありがとうございました!今後ともよろしくお願いいたします♪


こちらの帯は、越前市ふるさとギャラリー叔羅さんで展示予定とのことです。

2021年5月20日(木)~5月30日(日) 開館時間/午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで、最終日は午後4時まで) 休館日/5月24日(月)


お近くの方、もしタイミングが合うようでしたら是非ともお出かけください!

奥野さんの素敵な作品の数々をご覧になっていただきたいです♪

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千果 | A Butterfly Way
フランスからスペインに抜けて進む、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼旅へ出たいと思っています。いただいたサポートは旅の資金にします! 応援おねがいします。