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糸を手にしてから織物ができるまで。

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日々の仕事風景をすこしづつ切り取って、つづっています。 下絵→図案→紋意匠図→紋図→糸を選ぶ配色→機場で製織→完成! これらの工程で込められている思いや祈りなどに触れてもらえる機…
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#西陣織小物

表と裏の世界

表と裏の世界

最近は自分たちの”創作”に取れる時間がふえてきていて、少しづつだけれど、織物でやりたいことが形になってきています。

今回は、龍の柄について書いてみます。

私たちの作っている織物は、経糸(たていと)2400本くらいを使用しています。

その2400本をざっくりと4分割して、緯糸(よこいと)をその経糸にからませて表と裏との”2層”の奥行きがある一枚の布へと作り上げていくのです。

【 表の層 】

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ジュエルフラワー

ジュエルフラワー

雑誌などでふとめにすることがあるヨーロッパなどのアンティークの金工やアールヌーヴォーのラインを持つ宝石たち。

湾曲した有機的なラインなんかは、モチーフとされている植物だけでなく、あふれでてくる生命そのもののやわらかさや動きなどもそのなかに見て取れるきがします。

宝石そのものの美しさが、宝石を包むラインによって色気をもたされ、生命の躍動がにじみでているような金工作品たちに対する憧れはつきることが

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期間限定・おもいで織り受注いたします!

期間限定・おもいで織り受注いたします!

以前より記事にもかかせていただいておりました、京都精華大学×和工房明月のコラボ企画で誕生しました”おもいで織り”の受注を期間限定で承ることといたしました!

”おもいで織り”とは思い出の写真をA4サイズの額にはまるよう引き伸ばして、緯糸になるように細く裁断したものを織物として「織り込む」ものです。

※以下の記事を参考にご覧ください。

こちらのお写真は、春の受注会で承ったねこちゃんのお写真を引き

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