心の落ち着かせ方。
新型コロナウイルスのワクチンを摂取した後に体調が急変。大切な人を失ってしまった。因果関係は不明である。
突然、親しい人や愛する人を失うことはとても辛い。そういう人にどのように声をかけたら良いか正直よくわからない。
私だったらどんなふうに心を落ち着かせるだろうか。そんなことを考えてみた。
私は心が乱れる時というのは、頭の中がスッキリしていない時にそうなる印象を持っている。起こったことに関してパニックとまではいかないけれど整理できていないようなときがそれにあたる。
そんな時に私が拠り所にしているのは現実の数字だ。オカルトの世界には答えは求めない。現実のデータを心の拠り所にしている。だから私にとっては科学はとても大切な存在だ。
例えば交通事故では年間3000人の方が亡くなっている。私が幼少期は年間10000人だったのでかなり減ったと思う。けれど毎年3000人は亡くなる。
今はピンピンして元気な私の横にいる人だって、明日には亡くなっているかもしれない。そう交通事故死というのは本人もまさか自分が!とは思うことすらないうちに亡くなってしまうものなのだ。元旦を迎えると私はいつも思う。
今日、楽しく初詣に出かけたり、家族で過ごしている人の中から365日の中で3000人が今年亡くなるのだよなぁと。そしてそれは自分や自分の大切な人かもしれないと。
例えば自殺。我が国では2万人の方が自死を選んでいる。とても悲しいことだけど、年間でそれだけの人が自殺をするのだ。
自殺を聞いて「あぁやっぱりね」なんて思う人はそんなにいないと思う。知人であれば「まさか!」や「嘘だろ・・・」であろう。最近暗いような・・・とは思っていても死ぬことを考えているというふうに感じる人はそうそういないはずだ。
心の中で苦しさを抱えていても、笑顔で振る舞い続けている人はたくさんいると思う。そんな人が命を絶つのだ。
健康そうに見える人が急速に死に至ることを「突然死」とよぶ。これには交通事故などの外的な要因は含まない。いきなり倒れたりということを指す。
この突然死の発生率は人口の0.1%〜0.2%の人に起こり、死亡者の10%〜20%になるというから驚きである。0.1%というと1000人に1人である。おいおい意外と多いじゃないか。
満員の東京ドーム巨人戦。55000人の観衆の中から55人もの人が突然死で亡くなるかもしれないのだ。マジかよ。
そもそも日本の年間の死者数ってどのくらいなんだろうか?って言えば2020年度は138万人の方が亡くなっている。
ちなみに2020年の出生数は84万人。明るい話題より暗い話題の方が多いのはこういうことも影響していたりするのかもしれないな・・・と脱線してみたり。
これらが「なんで私の大切な人がこんなことになるんだ・・・」ということに対する問いには全く答えにならないことはわかっている。
けれど、そういう確率で亡くなる人がいるのはまた事実なのだ。こうして考えると言わないだけで悲しみを抱えながら生きている人が結構いるのだろうなと思ったりもする。
そういえば、今日、私の職場の人の家族が危篤だったが回復したことを知った。私は危篤状態だったことすら感じていなかったので、本人から聞かされた時に良かったな〜という思いと同時にそんなことがあったのに普段通りに過ごしていてすごいなぁと感じたばかりだった。
今のところ、私が生きてきた40年というときの中で、これだけは間違いないなと感じているのが今のところ不老不死は無いなと。つまりみんないつか死んじゃうのだということ。上級国民だろうと死がやってくる。
後悔したり、何故だと自問自答を繰り返すのは、何かに納得していないから起きる。あのときこうしていれば・・・とか。
けれど全てを実現するのは自己中な性格でない限り難しいだろう。何故なら時間や資金は有限でひとりひとりが皆違う感覚や意見を持っている中で、バランスをとって生きているから。
あのとき会っていればと思っても、そのとき会わなかったのはその時には悪い判断ではなかったのだ。だから自身を責めないでほしい。
最後になんで喧嘩してしまったのだろうか・・・と思っても、その時には不愉快な思いをしたのだからそれは仕方ない。その人が亡くなるなんて知らないんだし。未来の予知ができるなら違うことも考えられたんだろうけど、実際問題できないし。
私の場合は自分自身を責めても。後悔しても。悔いても。それはあまり心を落ち着かせる解決法にはきっとならないだろう。
その時に備える必要があるのかどうなのかわからないし、そうならないことを願っているけれど、万が一そういう時がきたとしたら、きっと毎日しっかり頭を使って判断して日々を真剣に生きていくことこそが、その時に役に立つのでは無いか?と感じる。
・・・
ディズニー・ピクサー映画に「リメンバーミー」という映画がある。映画の中では「死後の世界」が存在していて、亡くなった方々が楽しそうに過ごしている。けれど死後の世界でも「死」は存在していて、それは現世で生きている人たちの中にその人のことを知っている人(思いを寄せている人)が居なくなった瞬間に死後の世界での死が訪れる。そんな設定だった。
心の中で生きている限り本当の死は訪れない。そういう気持ちを持てたことは私の人生をより豊かにしてくれたし、心を楽にしてくれた。
大切なことはこれまでの経験を生かし前に進むことだ。自分を肯定できるように自分なりに頑張ろう。それで良しとしよう。
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