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いじめ

私はいじめられっ子でした。

小学生の頃

「すぐ泣くから、面白がって揶揄われてるのよ」
とか
「感情を表しすぎるから、面白がって、ちょっかい出されるのよ」

私はいじめらないようにするために
感情を出さないように訓練しました。

だけどいじめはなくなりませんでした。
からかい程度のいじめで
庇ってくれる子もいたので
学校行くのが辛い事はありませんでした

中学生の頃
幼なじみだった女の子が
ある日から突然、口を聞いてくれなくなりました。

後で分かったのですが
その子の友達が好きな男の子が
私の友達の好きな男の子と一緒で
そんな友達を持つ私とは仲良くできない
という事でした

「こどもか!」
私は内心思いましたが、
その程度の友情ならなくていい
と思いました。

それより問題は
クラスの同級生の女の子達
私を無視するどころか、
私の下の名前でからかい、バカにしてくるようになりました。

真面目な姿が気に入らないのだそうです。

あ!そう!
いいわよ。それなら

私はここで決心しました
こんな不真面目な子達には負けない
必ず、公立高校に入学して、ギャフン!
と言わせて見せる。

真面目なのに、公立にも入れないの?
と笑われないように

結果、私は公立校に受かりました

バカにしていたある男子は
「すげよー、受かったよ」と

ふん!

高校時代
一番辛い3年間でした

ある日、学校に行くと、
昨日まで仲良しだった子が無視を始めました。
気がつくと、クラスの女子が…
元々、男子とは交流がなかったのですが。

私はクラスに居場所がなくなりました。

教室で過ごす時間が苦痛でしかたなくなりました。

そんな時、委員会活動を決める事に。
私は図書委員に立候補して
見事受かりました。

放課後に図書室に行き
図書活動をしていた時
突然、涙が出てきました。

斜め前に座っていた女の子が
不思議そうにこちらをみて
そっとハンカチを出して
「大丈夫?」と声かけてくれました

私は泣きながら
事情を話しました

すると、彼女とその友達も
同じような境遇である事がわかりました

「私は、A子がいるから大丈夫だけど
しんどいよね」って

そんな話をしてすっかり仲良くなり
昼休み、一緒にお昼を食べるようになりました。

そして、お昼休みは図書室で過ごすようになりました。

「また来たのかよ。お前達、本も読めよ」と
司書教諭は、笑いながら声かけてくれました。

彼女達とのつながりは、広がり、
他のクラスの彼女の友達とつながりました

クラスが違うのが、残念でした。

彼女達のおかげで
私はある先生と仲良くできるようにもなりました。

「先生に媚びを売ってる」

陰口を叩く子もいましたが、
「猿のようにきゃーきゃー言ってるだけ、
あの先生は生徒を依怙贔屓しない、それは日頃の態度でわかるはず、私は依怙贔屓をする人は嫌いだし」

そう思って、聞き流していました。

職員室によく行くようになり
先生達と色々と話したり、相談にのってもらったりしました。

ただ、クラスにいる時間は地獄でした

クラスでは私は空気でした

私は真っ直ぐ前だけみていました。

座学はそれで乗り切りました

だけど…

修学旅行などのグループ活動…

「私の所においでよ」
たった一人だけ、優しくしてくれる女の子。

その子はいつも
自分のグループに入れてくれました

が…

それを面白く思わない子がいて

「なんでいつも、誘うの?」
「なんでお荷物を受け入れるの!」

聞こえよがしに聞こえる声

私はもういいや、と思いながら、
誘ってくれた「その子」の笑顔と
優しい気持ちを考えて
グッと堪えました

修学旅行中、
消灯時間までは、自由時間だったので
他のクラスの友達の所にいました。

悔しいと毎日の中
辛い毎日の中

私が頑張っていたのは
「人を蔑むような奴は本当は弱い奴で
私のようにいじめられても嫌味を言われても負けないから悔しくて仕方ないんだ。
あんな風に頭悪い事ばかりしてる奴らに、負けてたまるか!」という気持ちがあったから

授業中に
授業態度の悪さに
先生がため息をつく

そんな人達と同じに扱われたくない

私を馬鹿にして
無視するなら、
いいわよ!みてなさい!
私はあなた達とは違うんだから!

そうやって、自分を奮い立たせていました

その時の夢は
「絶対、絶対学校はやめない!
留年もしないで卒業してやる!」

そう思えたのは
私の周りには私を支えてくれる人が
いる事に気づけたから

素直に辛いと言えたから

その時の友達は
数年後、離れていきました
いっぺんに友達を失ったのは
悲しかったけど
そこで立ち止まらず、
見回したら
また、新たな出会いがありました。

繋がりは「繋がって」いく。

その後、私は留年もせずに
無事に卒業しました。

辛い日々ではあったけど
やり遂げた嬉しさで
卒業式で泣きました

第二の夢はその場では叶わなかったけど

私をいじめた同級生も
私を、成長させるために

私に優しくしてくれた友達
そっと見守ってくれた先生達

出会うべきして
出会った人達

いじめはダメ

だけど
悲しいかな
いじめはなくならない

いじめでつらくなったら
声をあげて

何でもいい
助けて
でも

とにかく
なんども
なんども
叫んで

必ず
誰かが助けてくれるから

必ず
誰かが、あなたをみてくれるから

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