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幸せのかたちあらわれる4月*新しい親子

年上の友人の娘さんと、少しばかりの親交が続いていて、
本当に久しぶりに連絡を取った。

新しい土地での新しい生活も落ち着いたかと思えば、
ご主人が、遠く離れたところへ転勤し、
スーパーや街角の「初めて見るシリーズ」の画像と共に、
沖縄になじんでいく楽しそうな様子に安心していた。

久しぶりといっても、こちらは365日の一日一日は、
特にこれといった変化もなく、そもそも変化のない平凡な毎日が、
ありがたい、と言える年齢なのだけれども。

彼女は大きな変化の真っただ中にいた。

丁寧な返信メールには実は入院中で、
2日前に、早産で、赤ん坊を生んだという説明。

それは、、、確かにそういうことはありうるはずだ。

だけれども驚いた。

久しくそういう寿ぐニュースにはご無沙汰していたからだ。

喜びやお祝いって、どんな風に気持ちを表せばいいんだっけ?

いまだ入院中ということは、しつこいのは気を使わせるよね。

突然、私の日常に現れた産婦さんと赤ん坊の話に面食らった。

生まれたての赤ちゃん、お披露目してくれてどうもありがとう。

髪も黒々として、お鼻もおおきくてお金に困らなさそう。

お口もしっかりして、一文字いちもんじで意志の強い子のよう。

固く目を閉じて、両手もしっかり握って、
まだこの世の空気を確かめている。

たくさん声を掛けてあげれば、お母さんの声に安心するよ。

手のひらに乗る位の1000g以下の赤ちゃんだって、
ちゃんと育つんだから大丈夫よ。


私も初めての出産を思い出す。

初めて聞く産声に、一体どこからやってきたのか不思議だったこと。

初めて対面した時に、可愛すぎてびっくりしたこと。

それから、爪がとても伸びていてびっくりしたこと。

息を詰めた空間を切り裂く、子猫のような鳴き声は、
か弱く、心に強く響き、なにかに祈りたい気分にさせられた。

いきみ方も分からず、
その後何日かは、血管が切れたすごい顔になったけれど、
よその子と違って、しょっちゅう寝ずに泣いてばかりいた赤ん坊だった。

お陰で「可愛い」と思いながら育て始めたのは、随分後になってからだ。

2人目の時は打って変わって、
「3時間も寝てるんだけどおかしくないですか?」と真剣に悩んだ。

子育てはひとりひとり違うから正解はない。

これからそんな日常を迎えるんだな、と想像する。

私がつまらないことを考えてる間にも、
誰かと誰かがお父さんとお母さんになって、
小さな赤ん坊に、親になるよう育ててもらうんだろうな。

どうか、生まれた赤ん坊がみんな健康で、大きくなりますように。

ちゃんと愛してくれる親に恵まれますように。

それから南の島に住む方々が、
彼女と赤ん坊を見守ってくださいますように。

私もお祈りさせてね。


花の種じゃなくて、苗を買ってもいいですか?あなたのサポートで世界を美しくすることに頑張ります♡どうぞお楽しみに♡