見出し画像

A_015 感性が足りないなら、論理的に足す

久方ぶりの更新です。
元々noteの更新速度が速いわけではないので、のんびり記事を書きます。
今回は、感性の話。
というのも、僕自身、感性がある方ではないと思っていて全然この領域が不足しているのです。感性豊かな写真を見るたびにため息が出ます。また、同じように発想豊かな写真に対してもため息が出ます。羨ましい、その感受性、感覚が欲しい。
願っても手に入らないから、その人のオリジナルだと言えるんですけどね。

結論を言うと、「論理的に足す」んです。

論理的とはまた、感性とは逆のベクトル。では、足りない感性をどう補うのか。僕が10代20代のフォトグラファーなら、感じたままにシャッター切る、綺麗だと思ったものをひたすら撮るとか、当てのない努力(単純な繰り返し作業)を行うと思います。残念ながら、自己の領域から出ることはないと思います。人の感性領域を間借りして、まずは真似てみること。真似るためには、自分自身が良質だと思う作品に多く出会うことが欠かせないと考えます。

画像1

画像4

人に教える仕事のため、優秀な人材の何がどう優れているかを論理的に分析・解説し、スタッフのスキルアップを図るためのプレゼンをします。優れた人には、その人なりの嗅覚や視覚が備わっていて、それと近いものの見方をすることで感覚を寄せていくことができます。
僕の仕事に置き換えて営業の場合、「こう話しかけたら、こう返事が返ってくるよね。こう返ってくるから、切り返しでお客様を誘導し切ってしまおう。」と言う感じです。この理屈を踏まえて実践を繰り返します。ただ、必ずしも同じようにならないのが人です。
今僕が写真で実践しているのは、
・同じ画角になるレンズを選択する。
・同じ(ような)ロケーションを探す。
・同じ時間帯を選ぶ。
などです。これだったら、誰でも近づけると思いませんか?

そして、肝心なことが2つ。
1つは、ベンチマークとする作家や作品を見つけること。2つ目は、とにかく撮ること。自身の作家性を高めるためには、自分が撮りたいものが決まっていることが望ましいですが、僕も、こんな写真撮りたい!から入っているのでいつか立ち止まって考えたときに、整理すればいいかもしれません。でも、必ず整理して欲しいです。しないままだと、いつの間にか写真の迷宮に入っています。
そして、とにかく撮るに関しては、色んな写真家、フォトグラファーが言っていること。上手な写真をワンシャッターで撮っていると思います?日々の鍛錬と同じで、何枚も何万枚も積み重ねて洗練されていきます。とにかく取らないと、どうやって近いものが取れたのか、何が不足しているのか、何が全くダメだったかも論理的に考えられません。ピンボケならまだしも、構図・構成・色・光・配置など、様々な要素が絡み合うので、感性に近い論理で詰めていきます。
しかしながら、撮影中はアドレナリン出ていますし冷静でないのも事実。一度データを取り込んだら改めて考える時間を(レタッチしながらでも良いと思います)撮りましょう。次はこうしたらうまくいく!が増えていくと、論理的な思考や技術が自分の感性として染みていくことがわかるはず。

画像4

誰だって初めは「あれれ?」の連続です。一握りに鋭い感性の持ち主がいる一方で、その領域に到達しない人がたくさんいます。僕は後者であり、若さで補える部分が少ない分、社会人生活で得た人生経験と、ベンチマークにする作家さんの作品を参考にしながら、自分の感性を足しています。

写真は、撮っている瞬間も、眺めている瞬間も楽しいですから、マイペースで付き合い続けていけたらいいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?