頭にただただ浮かんできた文字:2020.02.17

こんな日にはレモネードを飲みたい。
他の飲み物など受けつけない。
絶対にレモネードだ。
飲んだこともないけれどわかる。
レモネードでないと駄目なのだ。
レモネードのしゅわっとした感じが、今の私には足りない。
炭酸が入っているのはレモンスカッシュだったっけ?
まぁどうでもいい。炭酸は入っていても入っていなくてもいい。レモネードならなんでもいい。“レモネードである”ということが大切なのだ。
レモネードを飲んだらスキップで家まで帰ろう。(スキップできてないと皆に言われるけど)
そのあとゆっくりお風呂に入ろう。
そしたら明日が返却期限のDVDを垂れ流しながら眠ろう。
 

レモネードを飲めさえすれば後の諸々も上手くいく気がする午後。
レモネードのあるカフェを調べる。普段弄くり倒してる携帯が私の人生で一番の働きをしています。

今日はむしゃくしゃしたから仕事を休んだ
起きた途端に暴れだした感情の濁流に行動が追い付かず棚に引っ掛かってこけた
だから仕事なんか休んだ
さぁ丸々空いた今日何をしよう
気になっていた映画でも見ようか動物でも見て癒されようか友達と会うのは平日だから無理かでも「死にそうだ」とか言ってその子にも仕事を休ませれば良いし会ったら美味しいものを食べに行くのもいいな
家にいても1Kの部屋をうろうろするだけでなにも決まらないから外に出て駅の改札をくぐる
はずだったのにPASMOの残金は47円でこんなことすら上手くいかないかと悔しくなってその場にうずくまって泣いた
私はどこにでも行けるはずなのにどこにも行けないな
通勤らしき人たちはうずくまっている私を邪魔そうに見ながら改札を器用にくぐり抜けていく
私はあの人たちみたいになれないな
駅員が注意に来るのが見えるけどどうでもいいから泣きわめこう叫ぼう
私のこのむしゃくしゃを世界に少しでも伝えたい刻みつけてやりたい
叫ぶまでのカウントダウン321間に合え
何にかはわからないけど間に合え

疲れてるから休日だし、しこたま寝た。
お腹が空いて目が覚める。夕方まで寝たのに疲れは全然とれてない。
空腹感をどうにかしたかったが、作るような元気も無かったので、家の近くの喫茶店に行った。
けれどメニューを見ても食べたいものが何も無い。「今の私が食べたいものをください。」と言ったら、あの気難しそうな店主に怒られるだろうか。
さて、私は何が食べたいのだろうと考えてみると、二年前くらいの情報番組で見たパンケーキだ。卵白が多めに含まれているんだろうなというふわっふわのやつ。
駄目元で店主に聞いてみる。「原宿とかお台場とかにあるようなふわっふわのパンケーキありませんか」
「そんなんが食べたいなら原宿でもお台場でも行ってしまえ。無いものを求めるならうちにくるな。」と言われた。
それもそうだなと思いながらも、『私は自分に無いものばかり求められてるんですよ』と心の中で言い訳する。
でも店主のそのはっきりした物言いは、何故か私すら救われたような気がしてスッキリする。
ああ良い休日だ。

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