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草か野菊か

咲くまでは草と呼ばれる野菊かな

という句をどこかで知ったのですが、ネット検索してみると、どうやら詠み人知らずの句のようです。
詠み人知らずであることが、この句に味わいを足している気もします。
有名な人や尊敬を集める人も、そうでもない人も同じ人、という解釈もできますが、花を咲かせた人は、それなり以上に努力をした非凡な人という解釈もできそうです。
咲いてしまったがゆえに、好意だけではなく敵意も集めてしまったり、摘まれてしまうこともあると考えると、塞翁が馬の故事も思い浮かびます。
花を咲かせて野菊を目指すのが良いのか、ただそこにある草が良いのか、考えさせられる句です。

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