高いところに登ると
エリソン・オニヅカさんは日系アメリカ人。
宇宙飛行士で仏教徒だったそうです。
1986年に起きたスペースシャトル、チャレンジャー号の爆発事故で亡くなられました。
僕がずっと若い頃、浄土真宗のお寺のお師匠さんからこの言葉を教えてもらいました。
宇宙飛行士ならではの言葉です。
科学技術の最先端を集めた宇宙飛行という機会に、宗教という概念が現れるのも印象的です。
飛行機に乗ったり、山の山頂に立ったりすると、この言葉の意味が少し分かる気がします。
もっと身近な、道路や線路を横断する陸橋でも、高い位置から下を見下ろすのでもちょっと体感できます。
偉くなった気分になるのではなく、むしろ逆の、マクロ視点が得られる気がします。
あるいは悠久の時間の中の、わずかな時間を生きるしかない自分、という視点も。
高い所に登るのは、生きていながら死んだ時の視点に近づく体験なのかもしれません。
人は圧倒的な何かに触れると心が動かされるものです。
そんな体験は大事にした方が良いと思っています。
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