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世界のA面とB面
世の中には見えているA面とは別に
面からは見えないB面がある
登山家の野口健さんが講演で話された言葉です。
ニュースや新聞、あるいはネット記事で報じられる世の中の動きの他に、表立っては報じられない裏の事情があるのがこの世の中のようです。
大人の事情、裏取引、暗黙の了解…。
世の中はそういうものなのでしょうね。
よく例えに使われる氷山の一角が見えている世界、その下、海面下に隠れている氷山の方が巨大なのかもしれません。
隠されると知りたい。
それが人の性(さが)かもしれません。
でも状況のすべてを知ることが良いことなのかはわかりません。
それは知りたくなかった真実かもしれないからです。
知らなかった頃の自分に戻ることはできないからです。
野口健さんは続けてこう説かれました。
知ることは背負うこと
貧困、戦争、食料、教育、政治、金融、地球環境…。
あらゆるすべての何かには、自分の知らないB面があると思います。
知らずに生きていく道もあるでしょうけれど、知って背負うことで、自分がどう行動するのかを考えるのも大事だと思うのです。
自分がアクセスできるB面は限られているはずですが、あえて知ることを選択し、背負うことも、自分が世界に生きている意味に繋がるのかもしれません。
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