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リタイアは失敗ではない

リタイアは失敗ではない
明日へと続く第一歩だ

白石康次郎さんというヨット乗りの冒険家がいらっしゃいます。
一度、講演を聴く機会があり、そのバイタリティや志の高さ、人の心に対する感度の高さなどに感銘を受けました。
白石さんがヴァンデ・グローブとは 4年に一度開催される、世界屈指の難易度と過酷さを誇るヨットレースです。
まず乗員は1名。
動力は風のみ。
壊れたら自分で治すし、病気やケガは自分で治す必要があります。
無寄港&無補給なので、必要な資材は全部ヨットに積みます。
実物を見たことはないのですがヨットはでかいです!
フランスの港がスタート・ゴールですが、まずヨーロッパ大陸から南下しアフリカ大陸南端の喜望峰をターンして西へ。
南極大陸をかすめ、オーストラリア大陸の南を西へ西へ…。
南アフリカ南端を過ぎて北上し、ゴールの港へ。
ここ数回は80日くらいかかるようですが、完走率は半分チョイみたいです。
最初の言葉は前回大会の時、NHKのドキュメンタリー番組で白石さんが発されたものです。
「リタイヤ」と聞くと、終了、お手上げ、もうダメ…って状況をイメージしますが、極限のアドベンチャーに生きる人にとっては、「生きているならまだ大丈夫!」みたいな達観した領域にあるのかもしれませんね。
誰だったか、登山家の方も同じような言葉を話されていたと思います。
普段、安全な場所に生きていると、失敗やミスやリタイヤに対して忌避したり、過度に反応してあげつらったりしがちです。
自分を顧みると、心というか器というかスケールというか、そういうものが大きい人にとっては些細と思うようなことに、日々心を砕いている気もします。
もっと未来にベクトルの向かう、大きな人になりたいなぁ。

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