パスタのクソ野郎

あぁ、あれキャプションにしたいな。
実家から届いた食器の入った段ボールを片付けながら考える。
あっ、このこともキャプションにしたいかも。
きときと-四本足の踊りを聞いてると
次から次へとアイデアが思い浮かんでくる。

あとで忘れないようにメモしないと。
そう思いながら、やけに厳重に包まれたガラス製の筒を手にする。
ビリビリと包装を破いたら
パスタを入れる馬鹿でかい瓶が出てきた。

アホほどでかい

いや、いらねぇ〜

パスタ嫌いの内藤にとって使い道のない
その上、場所も取るガラクタが出てきて
思わず声に出してしまった。

（内藤は過去パスタにお気に入りの白Tを何着もダメにされてきた。）

その後もルンルンと片付けをしていたのだが
馬鹿でかい瓶に気を取られたせいで
あんだけ膨らませていた話を全部忘れてしまった。

茶碗を洗っている時から考えていたので
約30分も練りに練っていた内容を
今回もパスタの野郎によって消されてしまった。

すぐに忘れるワシがいけないのか。
いや、絶対、間違いなくパスタが悪い。

あぁ、この世にパスタが存在しなければ。
余計にパスタが嫌いになった。