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カタログギフトの正解

朝から快晴で、夫に「日差しきついから気をつけて」と送り出した。
風もなく、気持ちが良かったので、敷布団とシーツを洗って干した。

昼休憩の時にテレビをつけると、線状降水帯が熊本あたりで発生したというニュースをしていた。ふと窓の外を見ると確かに曇っていた。

大阪には線状降水帯は来ていないし、大丈夫だろう、貴重な昼休憩をゆっくりしたい気持ちが一瞬勝った。
けれど、雨でびっしょびしょになった布団をイメージすると、居ても立っても居られなくなり、半乾きだったけど、取り込んだ。 
あとは、家の布団乾燥機に任せた。

晩ご飯は、今年初の素麺を食べた。
ナスとししとうの素揚げの大根おろし和えと、
ちくわの磯辺揚げを作った。
過去ベスト3に入るくらい、良い晩ご飯を作ることができた。
夫とふたりで素麺を食べると、なんだかしんみりする。

素麺、やっぱり、揖保乃糸。
(この文章読んだら、メロディになるよね。)

夫が、勤続10年目ということで、会社から表彰を受けて、カタログギフトをもらってきた。
あきちゃんのほしいもの教えて、とのことだったので、(優しい)
1ページ目のピエールエルメのアイスを指さして、
「これがいい」と伝えると、
「え!?もうちょっと見てみたら?(苦笑)」
と言われた。
たぶんこれが一番だろうなと思った。
全ページをみた後も、いくつか候補を挙げたけど、やはり夫もピエールエルメのアイスに賛同してくれた。
こういうのは結局、一番最初にいい!と思ったものがいいのだ。届くのが楽しみ。

決定した後に、せっかく勤続10年のギフトだから、何か形として残るものの方がいいかもしれない!と思い直し、夫に伝えると

「わざわざカタログギフトで、頼まなくてもいいよ。それだったら、自分で選んだ万年筆か、なんでもいいけど、買おうかな。あきちゃんも社会人10年記念だし、ふたりでなんか買おうか?」
とめちゃくちゃ素敵な提案が返って来た。

夫は社会人になるのが5年遅れており、
私より歳上なのだけど社会人歴でいうと私と同じになる。
私は2回転職をしているから、勤続はしていないけど、社会人歴が10年も経っていることに、何やら感慨深くなったのは確かだ。
私の人生の中で、そんなに長くひとつのことを続けたことはないからね。

うん、万年筆、欲しいと思ったこと一度もないけど、いいかもしれない。

よく、ドラマとかで
「この万年筆な、父さんが10年働いた記念に、会社からもらったんだ」
みたいな台詞があるけれど、今回みたいにカタログギフトを会社からもらって、万年筆を自分で選んだ可能性もあるんだろうなと思った。
会社から万年筆をモノとしてもらったのならいいけど、それがカタログギフト経由なのだとしたら、
私の夫のようにパートナーと相談して決めないのは、なんとなく、私は嫌だなと思った。
色々意見はあるだろうけど、ね。

私も、前の会社を辞める時に、同じようなギフト制度があったのだけど、自分用のプレゼントというよりも、前から夫と必要だよねと言っていた、災害用チャージャーと、何にでも使える百貨店のギフトカードを選んだ経緯がある。

夫と、そういう細かい価値観も似ているなと改めて感じた日だった。

2023.7.3月曜日

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