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再出発
もうすぐ2月がやってくる。
私は、ようやく社会人になるための第一歩を踏み出すことができた。
2月から働きに出ることが決まった。
体感としては、長かったというより、あっという間。ほんの一瞬勇気を
出せば、すぐにいい会社に巡り合うことができた。案外簡単だった。
これまで都会の企業ばかりを見てきて、周りの素晴らしい経歴を持つ
桁違いレベルの就活生に圧倒され、「自分なんか落ちこぼれだ」と
ばかり思ってきた。そんな自分を必要としてくれる人がいた。就活は
ただの通過儀礼だけれど、それでも乗り越えられたことに自信がついた。
長いフリーター生活で学んだこと(休学と復学期間も含め)は、とにかくなんでも情報を収集することと、とにかくなんでも続けてみることだった。
一時期は本当に死にかけていたのだが、故郷に戻って冷静になってみると、やり残したことが山のように見つかった。
休学初期は、「やりたいことを見つけよう」の一心で、とにかくあらゆるものに手を出した。一度は命を奪われかけたこともある珈琲を極めようと思ったり、フィルムカメラに凝ったり。絵を描いたり文章を発表していくうち、
「やりたいことが見つからない」ことに気がついた。それと同時に、やりたいことを仕事にした場合、どこかでしんどくなるのでは?と思ったのだ。
やりたいことを探していたら、永遠に時間が過ぎ去ってしまう。
やりたいことを探していたら、きっとずっと無職のままだ…。
だから、どこかで折り合いをつける必要があると感じた。(勿論、復学も今回の就活も、決して妥協で選んだわけではない。心から行きたいと感じた方向に進んだつもりである。)
仕事探しも、両親や親戚の人、教習所の教官など周りの人に勧められたところはとにかく全て情報を集めた。
その中で一番、自分がやってきたこととできること、将来的に叶えたい
ビジョンが合致した会社が、これからお世話になる会社である。
私は、自分の生まれ故郷に恩返しをしたいと考えている。休学期間中、心身ともボロ布の様な状態だった私にとって、ふるさとは一番の処方箋だった。
街もひとも、いつもと変わりなく美しくて、やさしい。閉ざしていた自分の心が、しずかに、でも明らかに、ほころんで楽になっていった。
私は、ふるさとに救われた。
だから、今度はふるさとのために生きていきたい。
こんなちっぽけな私が言うのは、少しおこがましいかもしれないけれど…。
次は私が、やさしさを与えられる人になろうと思う。
少しは大人になれたのだろうか。そうだといいけど。
随分とっ散らかった文章になってしまったけれど、今日はここでおしまい。
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