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今月読んで面白かった本~9月編~

はじめに

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閲覧ありがとうございます。

amada(あまだ)です。

地域によってはまだまだ暑いですね。

はやく秋らしい空気を感じたいものです。

さて、9月に読んだ本は『20冊』でした!

そのなかから、面白かったタイトルを紹介します。

紹介していないものは、読書メーターのアカウントからご確認ください!

1:きみのために青く光る

<あらすじ>
心の不安やストレスによって、不思議な力を得る青藍病。
ある者は命を奪い、ある者は命の危機を感じ取れる。
予期せず力を手に入れてしまった彼らは、予期せぬ事件に巻き込まれてしまい…。

<感想>
「青藍病」と呼ばれる架空の病に羅漢した男女のストーリー、オムニバス形式で綴っている作品。

その原因となる心のネガティブな感情は、現実でも抱いている人もいるであろうものも多かった。リアリティを感じさせる設計が面白い。

また、全編を通して登場する静先生の存在が気になる。続編が読みたい。


2:ゴースト・テーマパークの奇跡

<あらすじ>
巨大遊園地「ワールド・ワンダー・パーク」。
樋高燐太郎はキャストとして多くのゲストを迎えている。
そして「ゴースト・ホスピタリティ係」として、パーク内に現れる怪異たちの対応を任されていた…。

<感想>
まず某テーマパークを彷彿とさせる舞台設定が、すごく気に入った。いつも温かく迎えてくれるキャストの方々が目立ってしまうけど、メカニックなど沢山の関係者によってテーマパークは成り立っている。

彼らの頑張りがあるからこそ、ゲストは楽しめるんだろうなと改めて思った。特に主人公のプロ根性は好感が持てる。

そして現実においても、テーマパークにまつわる都市伝説は多く存在する。その「もしかしたら…」をストーリーとして楽しめるのも良かった。

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3:紅茶館くじら亭ダイアリー シナモン・ジンジャーは雪解けの香り

<あらすじ>
北海道函館市にある「くじら亭」。その店はマスターの怜と猫のマシュウが、美味しい紅茶で客を出迎える。
進学をきっかけに店へ訪れた彩は、自身の特殊な体質によって悩みを抱えていて…。

<感想>
人の悩みを匂いで嗅ぎとってしまう彩。その体質で、人間関係に悩んでいた。そんな彼女の不安を、くじら亭が癒してくれる。

彩の周りで起こる出来事は、日常生活における悩みが多い。他人からすれば「大したことはない」と感じるかもしれないが、解決するのは難しいものばかり。

人によって受け取り方は違うけれど、その結末は現実に近くて良かったと思う。特に修学旅行の話とか、共感できる人とできない人の意見が聞きたくなる。

4:ぼくは彼女のふりをする

<あらすじ>
双子の姉が死んだ。そして母は、記憶から『僕』を消した。
家族を失った痛みを抱えながら、僕は姉の制服を見に纏い、死んだ姉として過ごす。
その歪な日々は、やがて限界がやってきて…。

<感想>
姉の死をきっかけに、崩壊してしまった家族。
母は精神を病んで、父は家に帰ってこない。
主人公も心が癒えていない状態のなか、必死に絆を取り戻そうとする。

しかしその生活は、きっと私が想像するよりも過酷なものだと思う。後に養護教諭がネグレクトだと指摘するけど、主人公は介入を受け入れない。

主人公自身はとっくに壊れていると気付いていたが、やっぱり自分の手で取り戻したかったんだと思う。

そんな彼を無理やり助け出しても、きっと心は救われない。これは、すごい難しい問題なのかもしれない。

最終的には、主人公にとって良い形で終わりを迎える。読んでる途中は辛い部分もあったけど、結末を読んで救われた気持ちになった。

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