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良い妻ってなんだろう? サッチーが気づかせてくれたこと

良い妻とはなにか、考えてみました。

結婚していて
「自分は良い妻なのかな?」
と不安に思ったことのあるかた

これから結婚しようと思っていて
「どうしたら良い妻になれるのかな」
と頭を悩ませているかた

ちょっと読んでみてもらえると嬉しいです。
気持ちが軽くなると思います。

「夫の転がし方」

先日、夫と一緒に行った図書館で「夫の転がし方」という本を借りました。
安心してください。
夫にいじわるしたかったわけではありません。

「見て! おもしろいタイトル!」
「お、いっちょ転がされてやろうかな」
なーんて、軽いノリでした。

実はこの本、サッチーの愛称で有名な野村沙知代さん(以降、サッチーと呼ばせてください)の著書で、
野村克也氏との夫婦関係についての心がけなどがエッセイ形式でつづられています。

そのなかで、とても興味深い考えがありました。
それは「良妻か悪妻かは夫が決めること」です。

良い妻か悪い妻かは、夫が決める

ご存じのとおり、サッチーといえば
さまざまな騒動でも有名なかた。
彼女に関係する騒動がもとで、夫の野村克也氏は球団を解雇されたこともあるそうです。

世間からみれば、彼女は悪妻と思われていたかもしれません。
それは、サッチー自身も自覚のあるところです。
しかし、彼女の考えはこうです。

どれだけ世間から悪妻と呼ばれても、私はまったく気にしません。
そのほうが暮らしやすいし、何より、私の夫がそう思っていないからです。
もし、私が世間で言われているような妻なら、主人はとっくの昔に逃げ出していたはずです。
「夫の転がし方」 野村沙知代

なるほどなと思いました。
「妻」とは「夫」にとっての「妻」
世間の人たちの「妻」ではないのだから
夫が「良い妻だ」と思っていればそれでいいのかもしれません。

現に、彼女は亡くなるまで約40年、野村克也氏との夫婦生活を送りました。

わたしはこの言葉で、気持ちが少しラクになりました。

「妻たるもの」という呪い

こんなふうに思ったことはありませんか?
妻たるもの

  • 食事は一汁三菜きちんと作らなければ

  • 家事はひととおりできなければ

  • 夫の知人ともうまく付き合わなければ

そしてこれらができなかったとき
自分はダメな妻かもと思い悩んだことはありませんか?

実は、わたしには経験があります。
親世代からのすりこみや世間の理想にふりまわされていました。
妻ならこれくらいできないと……という呪いに苦しんでいたのです。

でも、それについて夫はどう思っているのでしょうか。

妻の呪いは、夫が解く

今回、わたしが苦しんでいた呪いひとつめ
妻たるもの、食事は一汁三菜きちんと作らなければ
について、夫の意見を聞いてみました。

以下、やりとりです。

わたし
「食事は一汁三菜がいいとされているけど、わたし一汁一菜しか作れてない日もあるよね。もっと欲しいなと思ったりする?」


「え?おかずの数なんて気にしたことなかった。
いつもお腹いっぱい食べられてるよ。ありがとう。
ていうか、そもそも一汁三菜がいいってことすら知らなかった。
それってなんでなの?」

わたし
「ん……? えっと、えっと、なんでだろう」

なんと、夫は一汁三菜がいいという概念すら持っていませんでした。
わたしが悩んでいた意味って……!? 

さらに驚いたことは、そもそもわたし自身が一汁三菜がいいとされる根拠をわかっていなかったことです。
お恥ずかしい。

どこかで聞きかじった話だけで自分を苦しめていたんですね。

世間の意見<夫の意見

どうやらわたしは、目の前の夫ではなくて世間の方を向いて
「自分は良い妻? 悪い妻?」とオロオロしていたようです。

あらためて夫の意見を聞いてみたことで、
世間の理想と違っていても
夫は「ありがとう」と感謝し認めてくれていたことがわかりました。

これ以外の呪いも、案外、夫はちっとも気にしていないかもしれません。
「妻」の相手である「夫」が気にしていないのに
「世間」を気にして落ち込む必要なんてあるでしょうか。

聞いてみよう、夫の意見

夫がどんな妻でいてほしいと思っているのか
聞いてみたことはありますか?

結婚するときは事務的な手続きに追われて
お互いの気持ちがあと回しになりがち。
結婚してからは日々の生活が忙しくて
お互いの気持ちを忘れがち。

そんなときに
親世代の当たり前が頭にうかんだり
世間の理想を耳にしたりして
「良い妻とはこうだ!」と振り回されるのも無理はありません。

でも、あなたの夫は本当はそんなこと望んでいないかも。

妻としてうまくやれていない……
としんどくなった時は、いちど夫の気持ちを聞いてみてはいかがでしょう。

今回のわたしのように自分が悩んでいただけで、
なんだ、夫はまったく気にしていなかった!
なんてことがあるかもしれません。

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