アクティブファンドがインデックスに勝てない決定的な理由
今回の内容は、投資の中でよく聞くインデックスファンドとアクティブファンドの決定的な違いについて話していこうと思います。
1インデックスファンドとアクティブファンドって何?
まず、最初にインデックスファンドとアクティブファンドの違いについて話していこうと思います。
インデックスファンドとは、市場平均と同じ銘柄を採用しており市場の平均値を取りに行くことを目指しています。
指数に連動しているという事ですね。例えば日本の株式市場を代表する指数である日経平均があります。
この指数に連動した商品がインデックスファンドです。日経平均が上がれば日経平均に連動しているインデックスファンドも上がることになります。
また、このインデックスファンドは、投資する際にかかる信託報酬が1%以下に設定されていることが多く、比較的割安な手数料で購入でき、長期投資と相性がいいのが特徴です。
インデックスファンドのそもそもの考え方は、世界の人口は増えていき経済は将来的に成長していくから、
その波に乗って資産を増やしていこうとすることをインデックスファンドの考え方です。
ただ、日経平均に連動しているインデックスファンドは、10年先、20年先も上昇しているかは怪しいです。
基本的には、日本は先進国の中でも
非常に貧しい国になってしまったので、
長期的な資産形成をしていこうとすると日本のインデックスを長期で持つことはあまりお勧めはしないです。
日本に投資するぐらいなら
世界に連動しているインデックスファンドを買うか、
アメリカに連動しているインデックスファンドを買うかどちらかにすれば長期的に見て資産は増えていると思います。
続いて、アクティブファンドとは何か?
アクティブファンドは、
市場平均を超える事を目指しているファンドの事です。
インデックスは指数に採用されている銘柄をそのまま採用しているのに対して、
アクティブファンドはプロのファンドマネージャーが銘柄選定を分析して選定しています。
このように、銘柄選定の仕方には大きな違いがあります。
2アクティブファンドとインデックスファンドの手数料の違い
両者には、手数料でも大きな違いがあります。
こちらのグラフは、アクティブファンドとインデックスファンドの信託報酬を表したグラフになるんですが、
アクティブファンドはインデックスファンドの信託報酬が約1%高い傾向にあります。
アクティブファンドは比較的にインデックスより手数料が割高で、長期投資には少し不向きな所があります。
また、アクティブファンドの手数料は、長期的にみて少しずつ右肩上がりになっていて、
一方で、インデックスの方は長期的に右肩下がりになっています。
長期で資産運用している方にとって手数料が右肩下がりというのは、とても投資しやすい環境だと思います。
では、この1%で将来の資産にどのように影響してくるのか見ていきましょう。
このグラフは、信託報酬のコストパフォーマンスを表しています。
信託報酬0.1%と1%では、5年で4万円以上の差が出ており、
10年で、18万以上になっており、
20年では72万以上もの差が開いております。
さらに、信託報酬2.5%の信託報酬では、20年という長期間で見たら
180万円もの差が開いています。
信託報酬1%違うだけでこんなにものパフォーマンスの差が開いてしなうことになります。
なので、長期投資における手数料というのは資産にかなり大きな影響を与えるものであることが分かると思います。
また、アクティブファンドの手数料は、長期的にみて少しずつ右肩上がりになっていて、
一方で、インデックスの方は長期的に右肩下がりになっています。
長期で資産運用している方にとって手数料が右肩下がりというのは、とても投資しやすい環境だと思います。
手数料の差で見てもアクティブファンドより、インデックスファンドに投資する方が理にかなっていると思います。
3アクティブファンドとインデックスファンドの勝率
続いて、アクティブファンドはインデックスファンドにどのくらいの勝率なのか見ていきましょう。
これは、全世界のアクティブファンドと、インデックスファンドの勝率を表したグラフになるんですが、
10年という長期で見ると、
半分以上ものアクティブファンドがインデックスに負けていることが分かると思います。
日本だと、一年間だとインデックスをアウトパフォームしているアクティブファンドも存在していますが、
3年目からインデックスファンドがアウトパフォームしており、
やはり長期になるにつれてインデックス投資の方がよりパフォーマンスがいいことが分かると思います。
日本以外のインデックスは、短期間でもインデックスに勝てないアクティブファンドが多い傾向にあるので、
日本に限らず全ての国でアクティブファンドより、インデックスファンドの方がより魅力的な投資法だと思います。
また、アクティブファンドがインデックスに長期で勝てないのをもっと分かりやすくしたグラフがこちらになります。
どうですか?最初の1年目では30%近くあった勝率が、5年目で15%。
10年で10パーセントを割り、25年目で5%。
そして、50年目では、なんと2%!?
このように、きれいな右肩下がりに勝率は、減少していく傾向が見られます。
勝率2%という事は、インデックスに負ける確率が98%という事になりますよね?
こんなものに、長期で投資するというのはセンスがなさすぎます。
もちろん、アクティブファンドの中にも稀に、インデックスに長期で勝てるものも存在しますが、
そのようなファンドの選定ができるなら、手数料のかからない個別株を自分で買った方がいいですよね?
アクティブファンドは、手数料が高いわりにインデックスファンドにパフォーマンスも負けている。
また、2018年の日本経済新聞によると、投資信託で資産を大きく減らしてしまう事件が新聞の記事に取り上げられました。
これだと、そりゃー金融庁も怒りますよね。金融機関が国民の大事なお金を吸い取って手数料稼ぎしているのは事実です。
それなので、近年は、信託報酬の説明をしっかり国民に分かるように説明する義務が強化されています。
また、会社の業績をちゃんと基礎から勉強して買い時が来たら買い占めるといったアクティブファンドが崩壊したのは、
リーマンショック以降だと言われています。
将棋で例えるとすると人間が考えた法則がIAの棋士に勝てなくなったように、技術の進歩によって追い越されてきているです。
それでリーマンショック以降に、色んな投資家たちはアクティブファンドじゃダメなんだという事に気づきはじめ
インデックスファンドの方に
大量の個人投資家たちのお金が一気に流れはじめ、そのころからインデックスファンドに勝てないとされています。
さらに、投資の神様バフェットも言っています。
彼は妻に私が死んだら、インデックスに投資しなさい。
かなり有名な名言ですが投資の神様でさえインデックス投資を認めざるを得ないのです。
投資の神様がそう言っているんだから、何もその逆のことをしないで素直にインデックスを買っとけばいいんですよ。
インデックス投資をバカにしている投資家や、プロのファンドマネージャーがもしいたら、その人は10年後、20年後市場に居続けられていますかね?
高確率で株式市場から退場している可能性の方が高いでしょう。
今回のまとめとしては、アクティブファンドは、インデックスファンドより手数料が高く、パフォーマンスも長期で見てインデックスに勝てない。
金融庁からもインデックスファンドよりアクティブファンドの方がより規制重視されていることもリスクになっています。
それでいて、投資の神様もインデックスで良いという結論を出していることを考えればなんも知識もない初心者投資家や、
自称プロの投資家は、インデックスに絶対勝てることはないので素直にインデックス投資を始めましょうという事です。(笑)
今回の内容は以上になります。
もし、気に入っていただけたらフォローよろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?