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私とカメラのおつきあい(15)~小さなフルサイズ~

皆さんは「フルサイズ機」と聞くと、

  • 高額

  • 大きい

  • 重い

  • 扱うのが大変

  • プロの方が持つ機材

この様なイメージを持つ方が多いと思う。

では、このイメージだったらどう思うか?

  • 安価

  • 小さい

  • 軽い

  • 簡単に扱える

  • 誰でも持てる機材

今回は上記イメージを持つフルサイズ機についてのお話をして行こう。


小さなフルサイズ

2020年4月、とあるミラーレス機がやって来た。

EOS RP
EOS R SYSTEM初の派生機であり、Rをそのまま小型化したような外観が特徴。画素数は2620万画素、連写速度はワンショットが毎秒5コマ、サーボが毎秒4コマ。重さは約485gとEOS R SYSTEMのフルサイズ機では最軽量となる。

背面はバリアングル液晶で、このサイズでありながらEVFも搭載する。EOS Rで搭載されていた「マルチファンクションバー」はこの機種ではスペースの関係から採用されず。

モードダイヤルは「MODE」ボタンを押すタイプではなく、一眼レフでも用いられた従来のダイヤル式を使用。従来の機能に戻すことでややこしい操作を撤廃しているように見える。

外観はフルサイズ機とは思えない小ささ。EOS Rと比べるとチープさは否めないものの、このサイズでありながら「R」のエンブレムが取り付けられているところが良い。


EOS RPとのお付き合い

この機種のお付き合いが始まったのは、丁度某プロパガンダの緊急事態の時であり、外出することすらしなかった日々を送っていた。

なので、このようなスナップ撮影をしていたこともあった。

改めて某プロパガンダの緊急事態に何の疑問を持たない日本人や政府には、心底から怒りを感じるばかりである。

漸く日の目を見たのは6月頃。あじさい撮影の時だった。

※RF35mm F1.8 MACRO IS STMで撮影

こちらは「「単焦点レンズ」撮影のススメ」でも紹介した写真だが、縦アングルであじさいを撮影したもの。取り付けていたレンズはRF35mm F1.8 MACRO IS STM。RPのキットレンズとしても使用されていたレンズだけあり、軽量なRPにぴったりなレンズと言っても良い。

EOS RP + RF35mm F1.8 MACRO IS STM

EOS RPは、軽量かつ手軽に持ち運べるカメラであることに加え、センサーサイズがフルサイズと言う、これまでのフルサイズ機の概念を崩したカメラと言っても良いだろう。キャッチコピーの「いい写真の予感。」がそれを全て物語っている。

導入当初、EOS RPにはRF24-240mmのレンズを同梱した「RF24-240 レンズキット」なるものが存在し、最初に購入したRPはこちらの24-240mmレンズキットだった。
ところが、RF24-240mmは意外と重く(レンズの重さ:750g)、軽量なRPであってもフロントヘビー状態だったのは言うまでもない。

EOS RP + RF24-240mm F4-6.3 IS USM

これを考えるとEOS RPはRF35mmが丁度良い重さになると言える。

その後、RF24-105mm F4-7.1 IS STMを同梱したレンズキットが販売され、RF24-240レンズキットは生産終了となり姿を消してしまった。

EOS RP + RF24-105mm F4-7.1 IS STM

現行販売中のレンズキットはRF24-105、RF35で、EF・EF-Sレンズが取り付け可能なマウントアダプターが付いて来るキットも販売されている。

EOS RPは2回ほどだったが、小型なのにAPS-Cではなくフルサイズと言うギャップの激しい機種。画質の良さもあって持ち運ぶ頻度は高かった。EF-Mマウントの機種よりかは嵩張っても、この大きさで良い画質を得られるのはRPだけである。
某プロパガンダの茶番が激しくなければ持ち運びの頻度は更に高まっていた事だろう。


EOS RPの意外な由来

EOS RPは高価かつ重量級であったフルサイズ機の概念を崩し、「安価・軽量」のイメージを先行させ、持ち運び出したくなるフルサイズ機を前面に押し出していた。

EOS R SYSTEMの中でも、「P」が名前に採用されるのは初めてのことになるが、実はキヤノンのカメラではRPが登場する60年前、既に「P」が使われていた。

それがこちらの「P型」。「P」はポピュレール(Populaire)の事で、フランス語で「大衆」「庶民」の意味を持つ。このP型は高級機でありながら大衆に合わせた仕様であるため、見た目は小型でも機能は高級機並みと言うカメラだったのだ。
EOS RPは見た目は小さいが、センサーサイズがフルサイズでボディは軽め、更には安価と言う事もあるので、ある意味P型の遺伝子を引き継いだカメラと言っても良いだろうか。


次回予告

次回はEOS R SYSTEMの「5」「6」について取り上げて行きたいと思う。
果たしてEOS Rからどう進化したのか?

― 次回へ続く


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