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UNDERTALEと私 #2:不安に呑まれる「平和主義者」

初見の1周目を終えた2023年1月3日、リセットしてすぐ2周目を初めた。最初からやり直してP分岐を目指す。


2周目(TP)

Nエンディングまで

私の経験がつよくてニューゲーム。金策やドーナツ確保などを計画的に行う。
1周はしたので、#1でも触れていた好きな実況主・シンさんのアンテ実況動画も見始める。なるほど、これがアンテ初見プレイのリアクションの味というやつか。金策は彼の動画の真似でもある。

トリエルさん、なぜか味の好みがわかる気がするその相手は、一度あなたの命を悪気なく奪ったんだよ……。

パピルス戦はまたしても負けイベ。デートはシンさんの実況動画でうっかりネタバレを食らっていた。ツッコミどころしかない。

ウォーターフェルの道中、1周目のハラハラドキドキがすでに懐かしい。アンダイン戦の前は1周目よりひどいことを言われた気がする。今回の主人公、非難されるような行為をなんにもしていないのである。
デートはやはりツッコミが追いつかない。「客は客らしく座ってろ」がバイオレンスすぎて嵌められたかとドキドキした。そして爆発オチを経て、なんだかある程度こちらを信頼してくれたらしい。

ホットランド道中の通知「アルフィーがアンダインからの電話で天気について聞かれたことがある」で、いろいろと察する。ははーん、アンダインってああ見えて、電話しておいて本題を切り出せずにごまかしたりするんだ……甘酸っぱいじゃん……。

道中のメタトン戦は全部茶番なんだよなぁと若干白けつつ進めていたので、アルフィーに向けて「キミのおかげ」だとは言えなくなっていた。これまでいくつか2周目セリフがあったが、アルフィーに関してはアルフィーではなく主人公のセリフが変わるということなのか? しかし、たとえ茶番のガイド役でも、アルフィーが自信を持てたというのは事実なのだろう、とも。

ニューホームでの昔話も審判も、LV.1だからこそ湧き上がる感慨がある。今回は誰の希望も奪っていないのだから。

アルフィーデート~真実のラボ

Nエンディングのあと、アンダインの手紙を預かりにいく。明らかにラブレターである。
アルフィーデートではアルフィーの勘違いに戸惑うものの、用意されていたプレゼントはどう見ても全部アンダイン向け。両片思いがもどかしい。
ロールプレイを経て己の本心に向き合うアルフィー、がんばったね……これまでの嘘もすべて受け止めてみせるアンダイン、かっこいいね……。と思ったそばから斜め上の要因で動揺するアンダイン。そっちかい。
あと、私服姿のアンダインが前髪を下ろした片目隠れだったのでグッときた(目隠れ好き)。

誘導されるままに足を踏み入れた真実のラボ、とにかく何もかもが怖い。壁の記録が表示される際の「ピッ」すら怖い。
そして過去のビデオから聞こえる、主人公のものだと疑わなかった「アオ」という名前。良からぬ共謀のにおい。

あらゆる要素に怯えながら探索を進めていたら不穏すぎて胃に来たので、シンさんの実況動画で息抜きを挟む。

恐怖と戦いながら進めるうちに、アルフィーが隠していた真実の輪郭が浮かんでくる。倫理的に大丈夫なのかこれは。

ニューホーム~アズリエル戦

アルフィーが正直に生きる覚悟を決めてひと安心したところで、急に表示される壁の記録、見知らぬ誰かからの電話、ニューホームへの強制連行。通路は無音。セーブポイントもまったく見当たらない。情緒がめちゃくちゃである。たすけて。

「自分の名前があらかじめ刻まれた棺桶」だと思っていたものは、最後ではなく、最初だった?

トリエルさんによるアズゴア戦阻止以降の和やかなやり取りも、不安が抜けないので幻覚かと疑う。

アズリエル戦で「pop’n musicに収録されたアンテ楽曲」を初めて本家で聴いた。しかし、ここで手に入る「ゆめ」が良くないアイテムだと疑う。疑心暗鬼にも程がある。さすがに雰囲気で察してくれ。
希望がすべて絶たれたかに見えてからの「ふっかつ」や、攻撃を耐えきる主人公で泣けてはいたらしい。

そして主人公の名前が「フリスク」だと明らかになり、みんなが親しげに呼びかけてくれる。住人たちも地上に出られるという話題で持ちきり。地下世界が前向きな雰囲気に満ちる。

モヤモヤしてるの私だけ。様々な憶測や疑念が渦巻く。

ひとまず始まりの場所まで戻る。アズリエルには無事に会えた。そこは自分を褒めたい。とは言え、アズリエルの話でもスッキリすることはなかった。まんまと「アオ」が何者だったのか気になってしまう。このタイミングで残りひとつのルートに行きたくさせるゲーム、怖すぎるが?

MTTホテルの路地裏で購入した鍵の使い所がようやく判明。地下のエンターテイナーの過去は思っていたより複雑だったらしい。

改めて確認したら、サンズだけ「フリスク」という名前を口にしていないようだ。

Pエンディング後も何か展開があるかと深読みしたが杞憂に終わった。とりあえずアンダインとアルフィーはごちそうさまでした。

「私」の目的が残っている

私だけ腑に落ちていなくても「みんなが幸せなら構わない」で片付けられるのが「真の平和主義者」と言えるのだろう。そこまでは思い至れたものの、私はまだ、pop’n musicに収録された3曲のうち1曲しか聴けていなかった。
残すはあとひとつのルートだけ。

そう、「せっかくだからポップンに入った3曲とも本家で聴きたいな」を達成するには、あれほど穏やかになり得る世界で、殺戮の限りを尽くさねばならないのだ……。

私は平和を望むフリスクから切り離された。もはや私は、この世界にとっては脅威でしかない。

この先のネタバレをおおよそ見た上で――私がこれから何をするのか知った上で、私は新たに決意を固める。

「やるか……悪党のロールプレイ……。」

【本当のリセット】

おまけ:合間のシンさんアンテ実況

Nエンディング到達の#5まで。仕込まれる小ネタにもアンテ愛を感じるのでぜひ見てほしい。もう一回貼るね。

細かい言及は避けつつ、見ていて感じたことをいくつか。

私が自力で解けなかった仕掛けを思いやりで解いていた。これまでも対戦相手への罵倒が本当に出てこないどころか、自身を負かした相手を称えすらする方だった。「出る」んだなぁこのゲーム……。

勘の良さや避けの上手さも光る。しかし、だからこそピンと来ないセリフもあった模様。同じゲームで同じ道を進んだようでいて、何度も何度もコンティニューした私とはまったく違う味わい方になったのだ。ゲームの上手さに憧れはしても、下手だから損をしたわけではないのだと感じられた。

フラウィを見逃すシーンが熱いのでぜひ見てほしい。

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