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ヒント|ビジネス

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ビジネスのヒントの詰め合わせです。 【参考記事】 竹村俊助さん 谷尻誠さん
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#谷尻誠

リアルな体験の価値と、オンラインの活用について

いくつかの質問の中でChat GPTはSUPPOSEの建築がユーザーの感情に重点を置いていることを指摘してくれたのだが、その点をピックアップしてくれたことはつくり手として純粋にうれしいものだった。 結果的にユーザーとしてのリアルな体験と、さらにはオンラインの便利さについて考える興味深いインタビューとなった。 Q.谷尻誠氏の建築のデザインプロセスにおいて、建築空間がユーザーに与える体験や感情に重点を置いているように見受けられます。 ユーザーのニーズやライフスタイルをどのように

マーケティングについて考える

「もちのえき」で販売している180円の餅を売ることに頭を悩ませている。 “たった”の180円かもしれない。 されど、その180円はあなどれない。 「理想的な空間を設計してほしい」という人と、「180円の餅が食べたい」という人は、実は全く別の層の人たちだ。 自邸の図面を収録した1冊5万円の本を作ろうかと思うけど興味ありますか?とアンケートをとってみたら一晩で1300人が手を挙げてくれたが、180円の餅は、これがなかなか売れない。w 全体の数で見れば、後者の人の方が遥かに多いは

頭の良さとリスク回避思考

先日、とある年商100億円企業の経営者の方と話をした。 九州にある会社で、健康食品などのオンライン販売を主な事業としている。 運営について伺っていると、なんと月に3億円の広告費をかけているのだという。 何か残るモノを買う訳ではなく、CMに対して先行投資で3億円。 考えただけでも肝が冷える。 ただ、社長は「年間30~40億円の広告費を使って、結果的に100億円以上売り上げるからいいじゃないか」と話す。 確かに言われてみればそうなのだが、普通は「うまくいかなかったらどうしよう

今、ぼくが無名の設計者だとして

僕は、諦めが悪い人間だ。 自分が「やりたい」と思ったら、それを実現できる方法を細かく考えるし、そのための努力をコツコツと継続する。 目標のためなら、断られても粘り強く続けるし、別のルートや手段を考える。 そうやって、想いを実現してきたし、会いたい人にも会ってきた。 ただ、忘れてはならないことがある。 いくら大きな夢を描いたとしても、それを形にするためには、目の前にある小さな課題を一つひとつ解決することからはじまる。 いきなり夢に手をかけようとすると圧倒的な距離の差に打ちひ

オリジナルとは

「谷尻誠にとってオリジナルとは」 先日、そのような質問を受けた。 クリエイターは常に“オリジナリティ”と向き合っている。 技術があればそれでいいという話ではなく、“自分らしさ”を表現できない人もたくさんいる。 “自分らしさ”と技術をどのように掛け合わせてきたのか。 今回は、ぼくにとっての“オリジナル”の考え方を書こうと思う。