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はじめてユーザーヒアリングをして感じたこと

こんにちは〜ヤマダです!UI UXデザイナーへの転職を目指してデザインを学んでいる中で先日ユーザーの課題を定義するために初めてユーザーヒアリングを行った為、その振り返りをしたいなと思い投稿しています⭐️

過去のユーザー課題定義に関する失敗💨

実は今回のアプリの前に作成してみたアプリデザインもユーザーの課題定義を行ったのですが失敗した経緯があります😞
失敗した理由としてこんなことがあるのかなとひとり反省会をしていました。

  • はじめから何となく作りたい機能を決めてデザインをしてしまった

  • そのデザインと顧客の定義のつながりが考えられていなかった

  • 行動フローを仮説で定義し課題を書き出してみたものの課題に一貫性がなかった

  • 解決した課題の優先順位を決められておらず八方美人のようなデザインにしてしまった

などなど軽く書き出してみただけでもたくさん浮かんできます笑
この失敗から初心者デザイナーが順序を守らないで良いデザインができるかーー!と考え直し、再度新しいプロダクトをデザインするに至りました。

参考にした考え方🧐

今回サービスを作成する前にとても参考になった記事を示します。
https://thebridge.jp/2021/07/how-smartbank-overcome-the-challenger-bank-moat

Visaプリペイドカードを使った家計簿管理サービス「B43」に関する記事です。キャッシュレス時代💳である昨今にはすでに家計簿アプリが多数存在しており、競合が多い中でどのように固有の強みを出していけるかが課題となっていたそうです。
そこでユーザー課題を発見するためにB43が実施した調査法が「N1インタビュー」という複数人ではなく一人のユーザーに深掘りして行動を聞き出すといった手法でした。この方法から競合にはない機能を確立させ新規アプリの参入を成功させています。
アプリ開発内容の詳細はリンクからぜひみてみてください😀

上の記事のようにニッチではあるが特定のユーザーの課題を解決することができ、強く望むユーザーがいるプロダクトの作成をしたいと考えながら課題設定やヒアリングに取り組みました。

今回のデザインのヒアリングは初めてなこともあり、1組の夫婦のみにしようと決めていたので、1組についてどれだけ深掘ってヒアリングすることができるかを意識していたためアプリ作成の考え方としてとても参考になりました。

作成したアプリ概要

ToDoリストアプリ
だれが:同棲するカップルや夫婦👫を想定。タスクリストをシェアして使用します。
何を:重要だけど緊急性の低いような中長期タスク
おおまかなアプリ使用の流れは、以下になります。
プロジェクトを追加⇨プロジェクト内にタスクを追加⇨アプリ共有者とタスクをこなして完了していく⇨プロジェクトを完了する
どのような状態を目指すか:二人が円滑なコミュニケーションを取ることができ、共通の目標を達成することで更に関係性が深まった状態

Todoリスト作成に至った背景

友人夫妻がプライベートでだらだら過ごすことをなくしていきたいんだよねーと話していたことを聞かせてもらったことがきっかけでTodoリストアプリを作ろうと思いました。
既存のTodoリストアプリが多く存在する中で、話を聞いた友人夫婦が使いたいと思うようなTodoタスクリストの内容を先ずまとめてみました。

  • 仕事ではなく家のこと、プライベートのタスク管理であること。

  • 夫婦でタスクを共有して達成したい。

  • プロジェクト(中長期タスク)単位を管理する。

3つ目のプロジェクト単位で管理するということが欲しいとなった経緯について簡単に説明します。
友人夫婦が家事を分担制にしていた数年前、既存Todo管理アプリで家事を管理してみようと思ったそうなのですが、それぞれに得意不得意があること、それぞれの達成と思うレベルに差があったことからタスク管理ではうまくいかなかったそうです。現在は同棲し始めてから長いこともありお互いやりたいと思った時に家事をする、パートナーに頼むで上手く落ち着いています。
こうしたときに更にQOLが上がるような日常の家事以外のタスクってなんだろうねと話し合ったところ、家を購入するとか、結婚式をする等の細かなタスクが積み重なったイベントのようなものではないかと考えました。そこでプロジェクト単位(複数のタスクをグループ化したもの)で管理できるようなリストがあればプライベートで目標を達成しながら過ごしていきやすくなるのではと思い「プロジェクトを管理する」という項目を追加しました。


ヒアリング内容👂

Aさん👩
・女性
・27歳
・Notionで家計簿やふたりのWishリストを作っている
・タスク関係の使用アプリはTodoist,Googleカレンダー

Mさん👨
・男性
・27歳
・タスク関係の使用アプリはTodoist,Googleカレンダー

二人の情報
昨年結婚し、共同生活は3年目。共働きしており、家事分担について考えるなど、二人の暮らしをよりよくする取り組みに関心がある。二人で月末に家族会議の時間をとっていて、お金の管理のほか来月やりたいことや今月やったことの進捗を話し合ったりしている。

ヒアリングで意識したこと💭

ユーザーが何がしたいかを聞くのではなくてユーザーの事実を把握する。ユーザーのどうなりたいかを助けるのがプロダクトの役割だとは考えていますが、ヒアリングにおいて直接それをユーザーに尋ねるのは事実の情報から遠ざかってしまうと思い控えました。それよりもユーザーの現状や過去どのようなタスク管理をしていたのか。成功した体験は?失敗経験は何かを聞けるように意識しました。上記のような質問をしていくとユーザーの行動ベースでの理解が深まるかなと思いました。なぜそのような行動を取ったのかやその時どう感じていたのかは参考程度(と言ったら失礼かもしれません)に教えてもらうことにしました。

質問リスト

長くなってしまいますので回答は省きますが以下のような内容を質問しました。

タスク管理に関する現状↓
現在タスク管理に用いているアプリはなんですか?またその方法は?
緊急性はないが重要なタスクの例として何がありますか?
現状の把握に関する↓ 
Todoistのふたりの共有タスクにはなにがありますか?
Notionのタスクに関する活用方法を教えてください。
Notionの便利な点はどこですか?
毎月の締め会(二人固有のイベントで月の家計簿や達成したこと、できなかったことをまとめる)ではどのような内容をはなしていますか?
過去達成した方法↓
Wishリストから最近達成したタスクは何ですか?
上のタスクをしようと思ったきっかけは何ですか?
順調に達成できるタスクはどんな傾向にありますか?
具体的な行動フロー↓
例として石垣島旅行をしたときのタスク管理の流れを教えてください。


ヒアリングをしてみて感じたこと😮

私個人で考えた仮説行動フローとは比べ物にならないくらい具体的なフローを作成することができ、そこから具体的な課題を見つけることができたように思います。
仮説→ヒアリング(事実の理解)→課題考察→デザインのような繰り返しを短いスパンで行えていけるとより具体的なデザインになっていくのかなと気づくことはできました!

ヒアリング後に課題の再設定🔨

ヒアリングから再構成した行動フローやユーザーの感情から下記のような課題が定義できました。大枠では3つのカテゴリになると定義しました。

課題定義

前回のデザインのように複数の課題を解決しようとすると中途半端なデザインになってしまうと思い、解決したい課題との関係性から優先度を決め課題を絞り込むこととしました。

今回のアプリデザインでは二人がタスクに対して円滑なコミュニケーションをとることで共通の目標を達成でき、関係性が深まった状態ということをゴールに設定した為、その点から情報共有の方法についての課題にフォーカスしてアプリをデザインすることに決めました。


まとめ

以上が今回ゼロからサービスを考える際に行ったヒアリングとその感想になります。ヒアリングをしたさいはもっと段取りよく聞きたいかもと感じたり、ユーザーの本心を聞き出せているか不安になったタイミングもありました。ですがヒアリングを経験できたことと前回よりもデザインに反映させることができたことが嬉しかったです。
次のデザインではスピード感や人に共有する見せ方も考えながら行いたいなーと思いました。