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ATUSI
2020年5月4日 19:09
ある日、映画監督の黒澤明がスタジオに入り、日本家屋のセットをみて言った。「あの軒にさ、鳥籠吊るせないかな」 当然んそんな用意はない。スタッフは大慌てで作るが、撮影は一向に始まらない。1日が潰れかけた頃、ようやく完成した鳥籠をスタッフが軒に吊ると、監督は一言。「やっぱりいらないか」 撮影は何事もなかったかのように始まった。 自らの仕事に一分の妥協もせず、かくして生まれた作品群は、フィルム