見出し画像

どこまで続くよ輝く物語ーー『Act ONE』観劇記録

帝国劇場2025年建て替えへ。
ジャニーズ事務所の社名変更。

この二つのことで『Act ONE』を構成されたと言っても過言でもない。歴史を取り壊して歴史を標すという切なさが嫌いじゃないですけど、日々寂しい気持ちを感じています。近年最後の冬帝劇、新しい事務所名で最初の冬帝劇。お別れはいつも名残惜しいだが、知らずに新たなる時代を向かいました。

現場を発表された時13月を探せるというワクワクを裏返して、全く新しい演目とは…?オムニバスとは…?でもJr.たち自分で考えた演出だし楽しみ〜みたいな気持ちでした。一無所担として、バックに付きさせていただいただけでありがたいですし、13月探せないことに対しては今でも寂しいだけど、前向き前向きです。まさかこれが後ほど時代が変わったという実感に繋がっていたことは知らなかった。

日比谷の街が好きです。程よく自分の生きている世界と違くて、都市の中心に佇む帝国劇場が一層厳かな存在になっている。冬の日比谷の夜は煌めきな街並みで、観劇後アイドルたちのきらめきを少しでも重ねて、この輝いている空間は彼らの輝きじゃないかと思い込んで、幸せそうな空気が好きです。
たくさん感動を与えた作品を上演した帝国劇場、その薄暗い雰囲気もきっと演者たちの光を引き立たせるために作り出しただろう。

4グループを中心にエンターテイメントの形について各々に問うという話が今回のストーリー。今までの冬帝劇みたいに全員で華やかなパフォーマンスは薄くなって、グループごとの魅力を曝け出した、ライブのような舞台でした。
せっかく帝劇でやらせたのにもっと華々しいステージを観たかったけど、これも演出を考えた人の計算だろう。文章の書き出しのように、今回は今までの冬帝劇みたいにジャニーズイズムの華やかさを出すように、ジャニーズの色を薄くしました。キャスト一同でこれぞジャニーズ的なパフォーマンスより、グループ分けて「俺らが一番」の演出でした。
今年までの冬帝劇はジャニーズという一つの「宗教」を魅せてくれましたけど、今年はその宗教の中の「宗派」が切り立ってきたな気がします。名前も〇〇のワールド、〇〇のアイランドから『Act ONE』に変わりました。届けてくれた作品はもう誰のものでもなく、ここから新しいエンタテインメントの第一幕。

もちろん各グループの芯は変わっていない。長年の舞台経験を重ねて自分達なりのパフォーマンスを届きました。薄められたジャニーズイズムはどこかでまた残っていました。ジャニーズイズムは一つのパフォーマンススタイルではなく、お客さんに笑顔を届けたい気持ちでステージに立つ、職人精神に近い心構えと思います。
君とJETなDOするLIFEなう、この歌詞みたいに自由な遊びが好きならHihi Jets。反骨精神、ワイルドさ、時には温かいアコースティックもできるアイドルなら7 MEN 侍。美形で王道なキラキラアイドルを求めているなら美 少年。大人数でアクロバットや団結一致の情熱さを観たいなら少年忍者。どれにしてもお客さんに最高のパフォーマンスを届けよう気持ちは変わらない。
そして無所のフレッシュJr.、赤い衣装を纏って『すたーと』という曲名は新しい事務所名と同じ曲を歌いました。『すたーと』、『Act ONE』を踏まえて、新しい風を吹きたい、踏み出したいという高鳴る思いがすごく好きです。結局好きの気持ちが強くなって噛み締めながら、冬の日比谷のイルミネーションとアイドルたちのきらめきはずっと消えないように祈りました。

変わった演出だとしても、変わらないものがある。
眩しいと感じるくらい真っ赤なスーツ衣装、冬帝劇では懐かしい名曲、エンディングに迎え白いスーツ衣装、先輩方に教わった三方礼。一瞬舞台上の面影と昔の思い出が重なった。一人一人ここで経験を積んで、これからもあの先輩たちみたいに羽ばたいていくだろう。それでもお客さんに笑顔を届けることを忘れないでしょう。
そしてファンとしてもその薄めたジャニーズイズムを嘆きたくない、どんな環境でも幸せを届けてくれるアイドルたちのきらめきを目で確かめたい。

自分の感想やレポートを書くのがあまりにも個人的な意見ですが、今回も自担の話を少ししますφ(。_。*)
毎日アドリブを考えて、なるべくマンネリさせないような阿達くんは本当に偉いです。先輩のフッキングの仕事人姿も見せてくれて、さすがに目を離さなかった。これがわたし的に建て替え前の最後の帝劇現場だろう。帝劇が夢の最終目的地を言い出した阿達くん、建て替え終わったらまた帝劇に連れてきてね。
ホトナとローテめちゃかっこよかったよ!阿達くんに夢中だよーー!!(約束のTwitterノリ)

アイドルは何だろう。ほぼ毎日自分に問いかける問題。
10年以上ジャニオタとして生きてきた者にもかかわらず、答えはまだ見つからず。
愛とは何だろう。人間は別にそんな哲学の問題の答えを知らなくても愛せる、愛される。何度でも取り戻せたい。
どうか新しい一歩を踏み出した彼らの未来はずっと輝きますように。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?