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納得感とワクワク感

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Product Manager Advent Calendar 2019 7日目の投稿です。
はじめてのAdvent Calendar参戦です。
よろしくおねがいします🙏
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どうも、ラクスルでPdMをやっている平光です。

先日、プロダクト開発における納得感 の記事を読みました。
とてもいい記事で共感しました。

プロダクト開発はチームスポーツだと思っていて、メンバーそれぞれに納得感がない状態で進めていると、どこかチグハグな状態になってしまうように思います。かくいう僕も高校まで野球をやってまして、納得感がない人がいるとその人を中心に不平不満が発生してチーム全体の雰囲気が悪くなる。ということはよく見てきました。

そして、納得感と同じくらい大事だなと最近思っているのがワクワク感です。ワクワク感があると、チームが前のめりになるため、議論・意見が活性化してプロダクトが洗練されていくように思えます。

ハーズバーグの二要因理論

社内のPdMと納得感とワクワク感について話をしているときに、「それって動機付け要因・衛生要因の話に近いですよね?」と言われました。

ハーズバーグの二要因理論(動機付け・衛生理論)とは、アメリカの臨床心理学者、フレデリック・ハーズバーグが提唱した職務満足および職務不満足を引き起こす要因に関する理論。人間の仕事における満足度は、ある特定の要因が満たされると満足度が上がり、不足すると満足度が下がるということではなくて、「満足」に関わる要因(動機付け要因)と「不満足」に関わる要因(衛生要因)は別のものであるとする考え方。

納得感は衛生要因にあたって、ワクワク感は動機付け要因にあたるのではないかということです。
上記記事にもありますが、衛生要因はマズローの欲求段階説でいうと1~3段目の欲求を満たし、動機付け要因は3~5段目の欲求を満たします。1→2→3→4→5と欲求の段階は変わっていくと言いますから、納得感がベースでありつつ、その先を行くにはワクワク感を作ることが大事なのかなと思っています。

納得感を得るためのPdMの役割

PdMは特にチームに対して説明することが多いと思います。その際に、いかに論理的に正しく説明することができるかによってメンバーの納得感が左右されると思います。

例えば、「バックログの優先順位」「プロダクトロードマップ」「なぜやるのか?なにを作るのか?」など。

僕はそのときに、チームメンバーとの目線を揃えることを意識しています。PdMは関わる人が多いため、多くの情報が集まってきます。持っている情報量が「PdM > エンジニア・デザイナー」というような構図になりやすいため、ただ決定事項だけを説明しても目線が合わなくなり「なんで?」という状態になります。なので、背景や目的など足りない情報を補いつつインプットすることで、メンバーの目線が揃い、納得感を得やすくなると思います。

また、 #pmconfjp でマーティ・ケーガン氏が「TRUST」と言っていたようにPdMへの信頼、チームへの信頼があることもまた重要なことのように思います。

ワクワク感を感じるためのPdMの役割

なぜワクワク感が大事なのかというと、冒頭でも述べたとおり、チームを前のめりにして、議論・意見が活性化することがプロダクトを洗練させていくと思っているからです。

そもそもワクワク感とは、「今作っているプロダクトは○○さんの〇〇という課題を解決する」とか「プロダクトをリリースする前と後とではこんなに世界が変わっている」など、大げさですが、自分が誰かに影響を与えることができたんだ・できるんだと思えることだと僕は思っています。

ワクワク感は「自分が何かを感じれるか」「共感できるか」という内的要因に左右されるので、PdMが感じたワクワクを何かしらの方法で伝えて、メンバーに何かを感じ取ってもらうことがPdMの役割だと僕は考えています。

例えば、「PdMがストーリーをエモく語って共感を生むこと」や「メンバー全員がユーザーインタビューに参加して、課題の一次情報に触れること」です。また、細かいですが日々上がってくるユーザーからのクレームを共有することもやっています。

実際に短期のKPIのためにやろうと考えていた施策に対して「将来そこを変えるのに今その施策をやって誘導するのはユーザーのためによくないのでは?」という声があがって反省したこともありました。笑

イチローさんは「優秀なリーダーがいても何かを感じようとする人がいなければ何もならない」とも言っています。

先日の #pmconfjp でもマーティ・ケーガン氏が「PdMは伝道師であること」と言っていたように熱量やエモいなにかを発信していくことがPdMの役割だと思います。また、freee の岡田さんも「PMにおけるストーリーテリング」というタイトルで話されていたことも同じことだと思います。

まとめ

「納得感を得ること」と「ワクワク感を感じること」はそれぞれ別のものであり、納得感(=論理)がベースにありつつ、その上にワクワク感(=感情)があるのかなと思っています。

PdMとしては、「論理」と「感情」のどちらが欠けてもいけないですし、チームの状態を見てこの2つを使い分けができるといいよねって思いました。

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そんな僕が所属するラクスルには、「仕組みを変えて世界をもっとよくする」というビジョンに共感して入社したという人が多いです。期初でも「We feel you.」というメッセージがあり、共感力を大切にしています。一方ロジカルモンスターもたくさん。
最後に、ラクスルではPdMを募集しているので気になる方はぜひ Twitter@A28Rh 等でお声掛けいただければと思いますー!
(以下は物流のハコベルですが印刷のラクスルも広告もPdM募集中です)
https://www.wantedly.com/projects/278065
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