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愛は犬のように、おとなしくするべきか。

507文字


愛は犬のように、おとなしく
『待て!!』
『はい!』
なんて、待っていてはやって来ません。この近所で奪い合いましょうよ。

「ってな、オシドリが鳴いてたで。人に言うたらあかんで、、あのオシドリが言うてたんやで。。」

「えー、ほんまか?」と、近所の友だちと噂話してると、学者が通りかかり、その考えは違いますと言う。

「えっ、なんで?」と聞くと、

「こんにちは、さいとうと言います」と名乗り、話し始めた。
「オシドリの繁殖期(秋~春)のオスはメスをとても大切にし、片時も離れようとしないことから「仲むつまじい夫婦のこと」を「おしどり夫婦」と言います。

ですが、実際、仲が良いのは半年ほどの繁殖期の間だけで、メスの産卵が近づくと「おしどり夫婦」ではなくなります。卵が生まれた頃には、オスはメスのもとから去り、子育てには参加しません。。

だからメスは、女手一つで木の洞の中で、ヒナを育て、翌年には、また別の相手と新しいカップルの組み合わせが誕生します。
つまり、オシドリの夫婦愛は『期間限定』なのです。」

「えーっ! 愛は期間限定?! 」
と、話を聞いているのは「待て!」のできない犬。
愛あるおやつを食べていいのか悩み始めた。


おしまい。

ありがとうございます。シロクマ文芸部に参加しました。
お題が「愛は犬」なので、これは参加せねば! と、、おかづと一緒に悩みつつ書きました。
まだ、おやつを食べていいのかわからない、、💦

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